バイク&車好きの皆様、愛車に添加剤を使ったことはありますか?添加剤とは、ガソリンやエンジンオイルに添加することで、車やバイクの性能を向上させたり、トラブルを予防するケミカル(薬剤)となります。数年前、ドゥカティのギアが入りにくとバイク仲間に相談したところ、とあるオイル添加剤を紹介してもらいました。オイル量の5%の添加剤をエンジンオイルに混ぜると、あら不思議、ギアがスムーズに入るようになりました。それ以来、バイクのオイル交換をする度に添加剤を入れていたのですが、車には使用したことがありませんでした。車もバイクも4ストロークのガソリンエンジン車あれば、基本的にエンジンのシステムは一緒です。昨年11月に調子が悪くなって修理していた愛車ポルシェ997カレラS、トラブルを予防するためにも、添加剤を導入してみようと考えました。まずは添加剤を調べて、どれが一番今の997症状にあっているか調べました。そして実際に、注入してみてどんな効果があるか検証してみることに。という訳で今回は、「愛車にオイル&ガソリン添加剤を使ってみよう」と題して、添加剤について色々と書いていこうと思います。
・添加剤とは?
冒頭にも書きましたが、添加剤は車やバイクの性能を向上させ、トラブルを防ぐことができる、大変優れモノです。しかしながら、使用しない方が良いという意見もあります。私は添加剤は使いようだと考えており、正しく使用すれば素晴らしい武器になることでしょう。それではまず添加剤について詳しく見ていきたいと思います。
添加剤は大きく分けて2つ、エンジンオイル添加剤とガソリン添加剤があります。
エンジンオイル添加剤には、以下のような効果があると言われています。
❶エンジンオイルの劣化を防ぎ、エンジンの状態を良好に保ちます。
❷エンジン内部のシリンダーやピストンに膜を張って摩擦を抑えて、耐久性と静粛性をを向上させます。
❸エンジンオイルの酸化を防ぎます。
ガソリン添加剤には、以下のような効果があると言われています。
❶燃焼室の汚れを落とすことにより、エンジン点火がしやすくなり、燃費やパワーが上がります。
❷水抜き効果があり、サビや腐食によるトラブルを防ぎます。
❸エンジン内部の燃えカスやチリを分解します。
こうやってまとめてみると、添加剤はトラブルの芽を摘み、そして燃焼効率を上げるといった役割をすることがわかります。
・バイクに入れている添加剤
まずはバイクにいつも注入しているオイル&ガソリン添加剤を紹介したいと思います。オイル添加剤はOmega Oilの909を入れています。この添加剤を使い続ける理由は、Omega Oilの営業マンがドゥカティ・パニガーレ乗りだったということに他なりません。私の乗っているドゥカティ848のギアが入りにくいと相談したところ、909を強く勧められました。
*車・バイクに使える300mlタイプ
バイクに入れる場合、湿式クラッチ車はオイル全量の2~3%、乾式クラッチはオイル全量の4~5%をオイル注入口に入れるだけです。909は水飴のように粘り気のある液体なので、ジョウゴ等を使って入れることをオススメします。上記の300mlパックだと、バイク2〜3台分使うことができます。入れ終わったら、アイドリングを2〜3分した後に、バイクを走らせて下さい。アクセルレスポンスが良くなり、ギアの入りがスムーズになります。この909はクリーンディーゼル車、DPF装着車以外の車にも使用でき、車の場合はオイル量の5〜8%を注入します。この添加剤は、耐熱性・耐圧性・流動性を向上させ、なおかつ硫黄・塩素系の添加剤を使っていないので、カーボン等の発生を抑えエンジンのポテンシャルを最大限に生かす特徴があります。
*バイク1台分に小分けされた100mlタイプ
この100mlタイプは少し割高ですが、歯磨き粉みたいな形をしている一回使い切りタイプです。ギアが入りにくい、エンジンのポテンシャルを引き出したいと思う人は、是非Omega 909試してみて下さい。
続きまして、バイクに普段入れているガソリン添加剤も紹介していきたいと思います。まず初めは、ボディーコーティングでも有名なシュアラスターのLOOPパワーショット。こちらの特徴は、ガソリンを燃焼させた時に出るスラッジの汚れをこの添加剤が洗浄&コーティングします。その結果、ピストンやシリンダーが潤滑に動くようになり、燃費の向上&馬力アップに繋がります。
シェラアスターのLOOPは上記の赤(パワーショット)と緑(スムースショット)の2種類あるのですが、正直言うと違いがわかりません。バイクなら半分(120ml)・車なら1本(240ml)をガソリンタンクに入れれば、燃費&パワーアップするので一度試してみて下さい。私的な感想としては、アクセルレスポンスが幾許か良くなる感じがします。
もう一つガソリン添加剤として有名なのが、ワコーズのフューエルワン。どこのバイク用品店でも販売しているので、ご存じかと思います。コスパではシュラアスターLOOPに軍配が上がりますが、こちらの添加剤もオススメです。
・ポルシェ997のトラブル改善には、どのオイル添加剤を使うべきか?
前章で紹介したOmega Oilやシェラアスターは、4サイクルエンジンのポルシェにも使用することができます。しかしながら、以前の投稿で報告した997の白煙&オイル減り問題を解決するには、もっと効果的なオイル添加剤はないものかと探すことにしました。ネット記事を見たり、Youtube動画を視聴したりするうちに、2つの商品に辿りつきました。まず一つ目は、SOD-1 Plusというオイル添加剤です。この商品の凄いところは、エンジンオイルだけでなくミッションオイル・ATオイル・パワステオイルにも使えることです。筆者の愛車の問題はエンジンにあるので、今回はその部分にフォーカスしてSOD-1の効能を見ていこうと思います。
↓ポルシェ997カレラSの白煙&オイル減り問題はこちら↓
*エンジンに対するSOD-1 Plusの効果8選
番号 | 効果 |
❶ | エンジン音の現象 |
❷ | パワーアップ(圧縮圧力低下) |
❸ | 燃費改善・向上 |
❹ | 排気ガス中のCO/HC低下 |
❺ | 白煙・黒煙の減少 |
❻ | オイル滲み・オイル下がり改善 |
❼ | 金属摩耗を大幅に抑制 |
❽ | オイル寿命の延長 |
上記はSOD-1のHPから抜粋してきましたが、実にこれだけ沢山の効果があるようです。997の持病である白煙は❺、オイル下がりは❻、6番シリンダー問題は❼が網羅しています。それに加えて燃費・パワーアップ・排ガス規制・オイルの寿命延長と、効果がてんこ盛りです。Youtubeでも某車屋さんが大絶賛していたので、試しに使ってみることにしました。尚、このSOD-1 Plusは比較的新しい車や積算距離が少ない車に対して、効果を発揮するようです。
2つ目は、いわゆる旧車と言われる車や、積算距離が10万キロを超えている車に効果があるとされるワグナーのマイクロセラミックオイル添加剤。効能は前述のSOD-1と似ているのですが、セラミックを多数使っているのが特徴です。セラミックがエンジンの清掃・ピストンの摩擦軽減に絶大な効果をもたらすとのこと。997においては6番シリンダーの傷防止に良さそうな感じがしました。しかしながら、200mlで8,000円以上するので、SOD-1より割高ですね。
↑楽天のワグナーとYahoo・Amazonのワグナーは型式が違いました。Yahoo・Amazonの方がオススメです。
とまあ2つのメーカーのオイル添加剤をピックアップしたのですが、私の愛車997の積算距離は約27,000キロなので、今回はSOD-1 Plusを使用してみることにしました。Yahooショッピングでポイントバックが沢山つく日に購入したので、実質1L缶を7,500円でゲットできました。次の章より、SOD-1 Plusを使用した際のインプレッションをしていこうと思います。
・997にオイル添加剤「SOD-1」を入れて検証
SOD-1が届いたので、早速997に入れてみることにしました。本来であればオイル交換の際に、オイルと添加剤を一緒に入れます。添加剤の量はオイル量の10%。997カレラSのオイル量は8Lなので、エンジンオイル7.2L+添加剤0.8Lの分量です。しかし今回は12月にオイル交換をしたばかりで、現在ほぼ満タンオイルが入っています。ということで少なめの5%0.4Lを入れることにしました。
SOD-1 Plusを入れ終わった後、エンジンONにしてアイドリング。ここで白煙の量を確認します。
左の写真がSOD-1注入前に撮ったもので、マフラーから白煙が結構出ています。対して右の写真はSDO-1注入後で、左と比べてもだいぶ白煙の量が減っていることがわかります。そしてアイドリング時のエンジン音が少しおとなしくなった気がします。
次にエンジンフィーリングについてですが、アクセルレスポンスやクラッチのタッチがスムーズになりました。加えてエンジン音が少し静かになったように思います。燃費に関しては、まだ少ししか走ってないのでデータが取れていません。もう少し距離を走った状態で、注入前と比べてみることにします。
・ガソリン添加剤も試してみた
1月某日、オートバックスに行ってみると、SOD-1のガソリン添加剤を見つけたので、こちらも購入してみました。正式名称はSOD-1 Fuel Gといって、効能はエンジン内のカーボン除去&洗浄、それによる馬力&燃費UPなどです。値段は1缶で約2000円とオイル添加剤よりはリーズナブルでした。
早速ガソリンタンクに1缶 (150ml) を注入し、実際に997カレラSを走らせてみます。エンジンの振動が幾分おとなしくなり、レスポンスが向上した気がします。燃費ですが、使用前6.2km/Lだったのが、使用後6.7km/Lになりました。ガソリン添加剤はエンジンレスポンスが落ちてきたなと感じたら、使っていきたいと考えています。
・添加剤のまとめ
今回はオイル&ガソリン添加剤の詳細を調べ、それを使用し、インプレッション記事にしました。添加剤は愛車のエンジンを洗浄するだけでなく、レスポンス向上・燃費UPすることがわかりました。それに加えて、エンジンの動きを円滑にしてくれる添加剤は、故障をできる限り防いでくれそうな気がします。昨年、縁あってポルシェ997カレラSのオーナーになり、納車1ヶ月後に入院。幸いなことに6番シリンダー問題ではなかったのですが、シリンダー交換となるとオーバーホール代金に200〜300万円はかかります。それを考えると、オイルやガソリン添加剤に1〜2万円使うだけで、故障が起こりにくくなるのなら、積極的に使っていくべきだと考えました。バイク乗りの皆様、そしてスポーツカーに乗る皆様は、騙されたと思って是非「オイル添加剤」&「ガソリン添加剤」を使ってみて下さい。きっと愛車の ”転ばぬ先の杖” となってくれると思っています。ここまでご購読ありがとうございました。