バイクで走る日本三大カルスト〜四国・秋吉台・平尾台

11月に入り、2023年も残すとろこ2ヶ月を切りました。最近感じるのは、本当に時間が経つのが早い事です。この時期になると今年もやり残したことが沢山あると考えてしまいます。そして昨今の天候は、異常気象と言えば良いのでしょうか、おかしいですよね。10月は例年にない暑さが続き、地域によっては真夏日(25℃以上)を記録していました。10月に革ジャンを着てバイクに乗ることすら暑く感じてしまうとは、一体秋はどこに行ってしまったのだろうと思います。

少し話題が変わるのですが、日本人は三という数字が好きです。そして我が国には日本三○○と呼ばれるモノが沢山あります。一番有名なのは、日本三景。広島県の宮島、京都府の天橋立、そして宮城県の松島ですよね。そして日本三名城は、大阪城、名古屋城、熊本城 or 姫路城となぜか四城あります。設計者が選ぶ三名城は熊本城が入り、城郭の規模で選ぶと姫路城が入るようです。熊本城はというと、5年前の熊本地震によって大きな被害を受け、現在も復旧作業が続いております。石垣を元通りにするのにあと25年以上かかるそうです。ですがお城の中の復旧は終わっており、熊本城の歴史が堪能できるので、九州・熊本に来た際は是非お立ち寄り下さい。

話を日本三○○戻します。ライダーが好きな日本三大○○をご存知でしょうか?私がパッと思いつくのが、日本三大カルストです。ご存知の方も多いと思いますが、日本三大カルスト山口・愛媛・福岡と全て日本の西側にあります。先日、私はまだ行けていなかった福岡県の平尾台カルストに行ってきたので、バイクで三大カルストを制覇することができました。ということで今回は、バイクで走る日本三大カルストについてレポートしていきたいと思います。

1. カルストとカルデラの違い &日本三大カルストとは

地理用語で出てくるカルストですが、カルデラと混同されがちです。この章ではカルストとカルデラの違いについて簡単に言及していきたいと思います。

・カルデラとは

直径数キロ以上もある火口状の窪地(くぼち)を指します。世界各地にある火山地形で、普通の火口が直径1キロ以内なのに比べ、カルデラはもっと規模が大きいです。スペイン語で鍋(なべ)の意で、カナリア諸島の火山島の窪地に名づけられたのが起源とされています。

日本には、大きさと形の美しさでは世界一と称される、「阿蘇カルデラ」があります。阿蘇の有数の景勝地・大観峰に行くと、阿蘇カルデラの雄大さが堪能できるので、是非訪れてみて下さい。

・カルストとは

カルストは、石灰岩地域に発達する特殊な侵食(溶解侵食=溶食)地形の総称。この名称は、スロベニア北西部カルスト地方に多く分布することに由来します。カルストは、石灰岩の主成分である炭酸カルシウムが、炭酸ガスを含んだ雨水や地下水に溶解されて作られています。

ヨーロッパなどに比べると、日本にはカルスト地形と呼ばれる土地は多くはありません。しかしながら、無数に白い岩が顔を出している、素晴らしい景観の地形が日本にも数カ所あります。中でも日本3大カルストと呼ばれるエリアは、バイク乗りには有名です。

・日本3大カルストとは

愛媛県&高知県の四国カルスト山口県の秋吉台カルスト、そして福岡県の平尾台カルストが、日本3大カルストと呼ばれています。次の章より、各々のカルストの場所や規模感をお伝えしていこうと思います。

2. 四国カルスト

愛媛県と高知県にまたがる尾根沿いに広がる「四国カルスト」。白い石灰岩がヒツジの群れのように見えるカレンフェルトやすり鉢型の窪地(くぼち)ドリーネなど、四国カルスト特有の景色が望めます。標高1000m~1400m面積14.5㎢に広がるパノラマの風景や珍しい高原植物は必見。広大な大地、どこまでも続く青空、放牧された牛の群れなど、まるでアルプスの少女ハイジの世界に迷い込んだ気分になります。日本のカルストの中で、最も標高が高いのがこの四国カルストです。

いよ観ネットより引用

・標高1000〜1400mに広がる絶景

四国カルストを東西約25kmにわたって縦断する県道383号線。通称「天空の道」と言われています。白い岩肌の石灰岩が点在する大草原にはのどかな風景が広がり、真っ青な空と真っ白な雲が近く感じられる絶景ドライブルートです。どこまでも広がる草原の中に、貫かれた一本道の風景は「日本百名道」に選定されています。私は今年の4月初めて四国カルストを訪れたのですが、少し曇っていたにも関わらず、日本にいることを忘れさせてくれる絶景に感動を覚えたことを、今でも記憶しています。

・楽しく走るための注意点

ツーリングルートの「四国カルスト縦断線」は道幅がかなり狭いところもあるので、対向してくる車とすれ違うときは運転に注意して下さい。特に松山IC〜道の駅みかわ方面から登ってくる328号線は狭いです。また道中、ガソリンスタンドがないので、登る前に十分にガソリンを入れてツーリングへ出かけることをオススメします。冬季は積雪のため通行止めの場合があるので、ネットで走行可能かチェックして下さい。

・四国カルストグルメ

大野ヶ原地区にある「ペンションもみの木」で味わえる大人気のチーズケーキは、数量限定のため売り切れ必至。私は地元のライダーさんに比較的早い時間帯に連れて行ってもらったので、食べることができました。濃厚なのにさっぱりしている、もみの木さんのチーズケーキは絶品の一言です。また、搾りたてのミルクで作った自家製アイスクリームやプリンなど、店自慢のスイーツは訪れた人を笑顔にします。

今年4月に訪れた四国旅も合わせてお読みください↓

3. 秋吉台カルスト

秋吉台は、山口県美祢市(みねし)に位置する日本最大のカルスト台地です。台地の総面積は54㎢で、実に四国カルストの4倍もの広さを誇ります。標高180〜420mの緩やかな台地上面は急崖と、麓に広がる平野に囲まれています。そんな秋吉台の始まりはサンゴ礁で、元々は海だったそうです。サンゴ礁は時間が経つと石灰岩になり、それを繰り返し、3億5千万年という長い年月を経て、海から山へ堆積しながら移動した石灰石の厚みは500〜1000m。そこに雨水が流れ、長い時間をかけ石灰石が溶解し、今の地形になったと言われています。

人類の歴史を遥かに超える秋吉台カルストを見ていると、自然の神秘に感動すら覚えます。そんな秋吉台をオープンエアで走ると、バイクに乗って本当に良かったと思わせてくれる素晴らしい場所です。

Bike JINより引用

・秋吉台カルストロード

緩やかな丘陵地に無数の石灰岩柱が突出した異様な景観を、バイクに乗ったまま眺望できるのがこの道の魅力。全線片側一車線の道で、穏やかなアップダウンと、きつすぎないコーナーで構成されています。広大かつ極めて特徴的なカルスト風景と、8kmほどの長いワインディングは、ツーリングの目的地として申し分のないものだと思います。私が訪れた9月中旬は、新緑の風景が広がるカルストロードでしたが、2回目に訪れた11月には黄金に輝く秋吉台カルストが堪能できました。但し道中には、バイクをゆっくり停めて写真を撮る場所が少なかったと記憶しています。

・巨大な鍾乳洞「秋芳洞」

秋吉台の地中100~200mには、特別天然記念物に指定されている鍾乳洞が沢山あります。その中でも有名なのが、日本三大鍾乳洞のひとつ、秋芳洞(あきよしどう)です。総延長は10.7kmを越え国内最大規模、そのうちの約1kmが観光コースとして整備されています。入洞料金は大人1300円、観光所要時間は往復約90分(正面入り口付近にある市営駐車場は、バイクなら無料)。洞内の気温は四季を通じて15℃前後のため、夏でも冬でも快適に探勝できます。実際に訪れてみて、秋芳洞のスケール・神秘性に度肝を抜かれ、インディージョーンズ最後の聖戦を思い起こさせてくれました。1300円払って往復2キロ歩いても、絶対に損はさせない鍾乳洞が「秋芳洞」です。

・秋吉台カルストグルメ

秋吉台ツーリングを堪能したあとは、山口ご当地グルメ「瓦そば」を食べてみて下さい。アツアツの瓦の上に風味豊かな茶そばを乗せ、錦糸卵や甘辛く煮た牛肉などの具材を盛り付けた料理です。ジュージューと音を立てて焼ける瓦そばは、温かい濃い目のつゆにつけていただくスタイル。冷めることなく、最後まで出来立てのような美味しさを楽しめます。300度近い高温の瓦で焼かれた茶そばは、上層はモチモチ、下層はカリカリ!レモンの輪切りやもみじおろしなど薬味を加えるとさっぱりするので、味の変化も楽しむことができます。

山口名物「瓦そば」

4. 平尾台カルスト

福岡・北九州市を中心に広がる大自然、国の天然記念物でもある平尾台は、標高370~710mに位置する総面積約12㎢のカルスト台地です。日本三大カルストの中では一番規模が小さいのですが、石灰岩が長い年月をかけて形成した特有の景観を誇っています。中でも「羊群原(ようぐんばる)」という、まるで本物の羊が群れているかのように見える裸出カルストの奇岩群は圧巻。私的には三大カルスト台地に中で、カルストの魅力が狭いエリアに凝縮しているのが平尾台で、バイクでサクッと訪れるのには一番オススメな場所と言えます。

・九十九(つづら)折りの峠道の先に、広がるカルストの絶景

東九州道の行橋ICや九州自動車道の小倉南ICから、10分足らずで平尾台入口へアクセスできます。そこからは、九十九折りの急な峠道がしばらく続くので、標高がぐんぐん上がっていくのがわかります。25分ほど登っていくと、無数の石灰岩が点在するカルスト台地がお出迎え。平尾台観察センターを過ぎ、しばらく行くとT字路が出てきます。左に行くと見晴台、まっすぐ進むと千仏鍾乳洞へ続きます。

まずは見晴台に向かってみましょう。この辺りの道は車が離合するには道幅が狭いのですが、バイクなら余裕です。見晴台は駐車場やベンチもあり、平尾台カルストの絶景をゆっくりと臨むことができます。秋がようやく始まった11月初旬、青空のカルスト台地にススキが靡くシーンが印象的でしたね。

・千仏鍾乳洞(せんぶつしょうにゅうどう)

続きまして先ほどのT字路に戻り、眼下に雄大なカルストを見ながら千仏鍾乳洞へ向かいます。しばらく行くと、鬱蒼とした茂みに囲まれた九十九折りの道が続き、その先に千仏鍾乳洞の駐車場が見えてきます。バイクを停め、急な勾配の道を歩くこと800メートル、鍾乳洞の入り口に到着。入場料900円を払うと、片道約900メートル(往復約40分)のアドベンチャーロードが堪能できます。480メートルから先は地下の小川の中をジャブジャブ歩いて探検気分が味わえ、大人気の体験型鍾乳洞になります。(入り口でサンダルなどを貸してもらえます)洞内は四季を通じて気温16℃、水温14℃で、夏は極めて涼しく、冬は暖かいです。平尾台では、この千仏鍾乳洞以外にも、中に入れる鍾乳洞がいくつかあるので、全部制覇してみるのも良いかもしれません。

5. 日本三大カルストを巡ってみて

今回は、バイクで走る日本三大カルストを紹介させて頂きました。四国カルスト秋吉台カルスト、そして平尾台カルストとどれも素晴らしい絶景地で、バイクに乗る人はご存知だと思います。しかしながら、カルスト台地とはそもそも何なのか?そしてどうやってできたかは案外知らない人も多いのではないでしょうか。またカルスト台地がある場所には、鍾乳洞もあるのは何故なのか?時にはバイクを停めてゆっくり探索して欲しいですね。バイクに乗り始めた頃は、見晴しの良い絶景ロードをただ気持ちよく走りたいと思っていました。そしてバイクに乗り始めて3年が経過し、その土地のことを調べながら見識を深めていくと、また違った世界が見れて楽しく感じるようになってきました。例えば、秋吉台カルストのルーツは3億5千万年前の珊瑚礁だと知っていれば、バイクで走る感動値も更に上昇することでしょう。これからも自然の神秘を存分に感じながら、ツーリングを楽しんでいきたいと思います。ここまでご購読ありがとうございました。

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