ついにポルシェ911 (997カレラS) のオーナーに

以前、筆者の憧れの車「ポルシェ911の歴史」についてポストさせて頂きました。それからポルシェ911に乗りたい気持ちがどんどん強くなり、左マニュアル縛りで911を探し始めました。そして2024年7月初旬、カーセンサーで大分の996カレラ左MTを見つけました。早速、熊本から大分までドゥカティ848走らせ、車屋に到着。実車を確認しましたが、状態も悪くなかったので、その日に契約を終結しました。そして後日、代金も一括で振り込み完了。それから検無し車両だったので車検を取得し、あとは納車を待つのみでした。しかし待てど暮らせど納車されない996。結局、不具合(油量計の警告ランプ)がいつ直るかわからないとショップに言われた為、この車両はキャンセルすることにしました。ということで残念ながら、996カレラMTが我が家にやってくることはありませんでした(涙)

↓詳しくは過去の投稿をご確認下さい

振り出しに戻った911探しでしたが、再び探し始めて3週間経った頃だったでしょうか。福岡で目をつけていた987ボクスターSを見に行った際、ついでに立ち寄った別の中古車店で、運命の出会いを果たすことになります。と言うことで今回は、ポルシェ911とのご対面から、ポルシェ911(997カレラS)のオーナーになるところまでを、綴っていきたいと思います。

9月に大分の996カレラをキャンセルした後、再び911の左マニュアル車を探しを始めました。しかし、筆者が購入できそうな価格の911マニュアル車は中々見つかりません。たまにフラグにかかる車両もあるのですが、過走行車、事故車、状態がよくなさそうな車、並行輸入車など、購入した後にお金と手間がかかりそうな911ばかり。996カレラを販売している車屋さんと何度かやりとりしましたが、遠方のため実車確認ができません。大分の一件もあったので、やはり車両を自分の目で見たい、そして取り扱うお店がポルシェをしっかりと整備できるか確認したい気持ちがありました。そしてグーネットやカーセンサーなどのネット情報は、良いことしか書いてないと思っておいた方がよいと思います。業者オークションで購入してきて、店に置いて販売しているだけといったパターンも考えられます。下手したらヤフオクやカババといった個人売買よりも、その車のことが分かっていない車屋もいます。できることなら、前オーナーさんを知っている、整備記録が残っているなど、古い車を買う以上、確認できる条件が多い車を選ぶ方が得策だと考えます

そのような条件を元に左MT縛りで911を探していると、中々良い車両に巡り会えません。もしかしたらRR(リアエンジン・リアドライブ)の911よりも、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)のボクスターやケイマンの方が、MT車の方が見つかる可能性があると考え、少し選択の範囲を広げてみることにしました。残念ながら熊本に中古でポルシェを扱っている店がポルシェセンター以外にないので、九州で一番人口の多い「福岡県」まで足を伸ばすことに。ボクスターの987シリーズで状態の良さそうなMT車が何台か見つかりました。早速予約をして2店舗、実車確認しに行きました。

見に行った中で気になったのは、987ボクスターSの前期と後期の2台。特に後期のボクスターSは、オプションがこれでもかというくらいてんこ盛りの、素晴らしい車両でした。シルバーの外装に内装は赤のフルレザー、スポーツクロノ、社外ホイール、車高長、スポーツエギゾーストなど、新車で買ったオーナーに感謝したくなる豪華仕様。2009年式で走行距離5万キロ台、申し分のないボクスターSです。そして987ボクスター後期は、ディプトロからPDKになったこともあり、非常にMT仕様が少ないモデルです。しかし即決しなかったのは、そのハンドル位置が右でした。お店から見積もりをもらい、一旦持ち帰って考えることにしました。

↓ボクスターの魅力とは?

そして後日、ポルシェ997を所有している友人に付き添ってもらって、もう一度987ボクスターSを見に行きました。先日実車確認したボクスターSの前期(白)と後期(シルバー)はまだ残っていました。友人にそれぞれの車を見てもらい、値段も含めて買うべきか否か意見をもらうことに。非常に良い車両ではあったのですが、決め手に欠けるというか、2度目の内見もすぐに購入することはありませんでした。お店を出て丁度昼時だったので、友人オススメの長浜ラーメンのお店に向かいます。福岡市の端っこに位置する西区にあるお店だったのですが、人気店なので行列が絶えません。しかし着いた時間帯が11時半だったのもあり、比較的早く席に座れました。ラーメンを注文して待っている間、せっかく福岡にきたのだからもう一件、ポルシェ見たいなぁと思い、カーセンサーでポルシェの在庫があるお店を検索。するとラーメン屋さんからわずか2キロ先に、997カレラが2台ある中古車屋を発見しました。豚骨ラーメンを美味しく頂いた後、せっかくなのでそのお店に向かうことに。

そのお店は「サンク福岡」と言って、本社が兵庫県芦屋市にある、輸入車専門の中古車屋さんでした。以前ロータスのディーラーをやっていたこともあり在庫にはエリーゼがあったり、アルファロメオ・ベンツ・BMW・ルノーなど輸入車が沢山展示されていました。そんなお店のショールーム中央に、ひときわ眩い輝きを放つ一台がありました。それが、997カレラS前期・テックアートコンプリートカスタム車。今まで見たり検討してきた911と違って、フルカウル仕様車で、後方の大きなウイングがイカつさを際立たせていました。そんな派手な外装とは裏腹に、内装はセンスの良いテラコッタフルレザー仕様で、落ち着いた雰囲気です。そして自分の中では譲れない左MT車で、2005年式にも拘らすなんと走行距離は2.5万キロ。販売金額は、自分の予算を大幅に上回っていましたが、この車に乗ってみたい・欲しいという気持ちがどんどん大きくなってきました。

↓サンク福岡さんに頂いた997カレラSの画像

新車であれば注文して待つこともできるのですが、中古車との出会いは一期一会です。この車をここでスルーしたら、程度の良い左マニュアルの911に巡り会えないのではと、考えている自分がいました。そして997乗りの友人に、この車両は購入すべきか否か、聞いてみます。友人は、テックアートカスタムが好みであるなら、買っても良い車両だと言い放ってくれました。その一言で私は腹をくくり(ちょっと大袈裟)、この997カレラSを購入することにしました。

↓ショールームで展示されていた997カレラS

しかし、先日キャンセルした996カレラの値段と比べて、この車両は1.5倍以上します。そこで関西人根性丸出しで、価格交渉スタート。セールス担当の人が本社と相談して、待つこと20分、再見積もりが出来てきました。予想できる範囲でしたが、程よく値引きをしてもらったので、商談成立となりました。

購入を決めた997カレラSは、車検が4ヶ月くらい残っていたのですが、新たに車検(2年)を取り直すことにしました。その方が費用的にも安くなるとのことだったので、車検・整備を含めてサンク福岡さんにお願いしました。今年2回目ですが、ポルシェ911の費用を一括で振込み完了。そして待つこと3週間、ついに納車の日を迎えました。

熊本からバス・地下鉄を乗り継ぎ、サンク福岡に到着。店の表には、相棒となる997カレラSが鎮座していました。黒のボディにテックアートフルカウル&マフラーの豪華仕様、かなり目立ちます。お店に入り、車両の説明を受け、書類にサインします。ついに念願のポルシェ91カレラS(997型)のオーナー誕生です。気持ちを昂らせながら、愛車となった911に乗り込みました。

ついに911が納車されました

筆者は以前ルノーのメガーヌ(左ハンドルMT車)に乗っていたのですが、それも7年以上前の話。しばらく乗っていない左ハンドルMT仕様、人生初ポルシェ、車通りの多い博多の都市部、正直いうと走り出しは緊張感マックスでした。車屋さんを出発して、友人の待つ久留米に向かいます。いきなり都会のストップ&ゴーはツラいので、とりあえず福岡・都市高速に乗ることにしました。高速に乗ってしばらく走っていると、少し運転にもなれてきましたが、思わぬアクシンデントが発生。ガソリンがほとんど入っていなかったようで、給油せよと警告灯が点灯。博多市西区から久留米までは60キロ以上あり、その間ガソリンスタンドのあるSAがありません。納車早々、ガス欠でレッカーだけは勘弁して欲しいと思いながら、回転数を上げないように車を走らせます。ポルシェに乗れて楽しいよりも、ガソリン早く入れたい気持ちの方が優っていましたが、なんとか友人宅に到着。友人を乗せ、無事にガソリンスタンドにて給油することができました。その後、ポルシェ911初の車庫入れ(コインパーキング)に少々苦労するも、久留米グルメをとことん堪能し、無事深夜に帰宅。納車の日は運転が楽しいというよりかは、緊張の方が優ったそんな一日でした。

翌日は九州パニガーレMTG開催のため、朝からポルシェで阿蘇に向かいました。3連休の中日だったこともあり、朝から結構混んでいました。やはり渋滞でMT車の運転はツラいですね。この日は仲間には内緒で、ドゥカティではなくポルシェで、会場の瀬の本レストハウスへ。到着後、絵に描いたように驚いてくれて、サプライズは大成功でした。ドゥカティ848で参加せず、すみませんでした。今年も沢山のパニガーレやドゥカティに集まって頂きありがとうございました。

その後、写真の上手な友人にポルシェを撮影して頂きました。やっぱりスマホとは違う、素晴らしい写真の数々。同時にポルシェ997カレラSを購入して本当に良かったと思えてきました。ポルシェに乗ると、オーナーまでカッコよく見える(自画自賛面目ないです)魔力がありますね。

3連休も終わり、落ち着いた平日の昼下がり、ポルシェをDIYでガラスコーティングしました。今回は、以前ハイエースの時に商品提供してもらった、日本ライティング社の「シラザン50」を使いました。ガラスコーティングは、ディラーや業者に頼むと10〜20万円くらいかかります。しかしこのシラザン50は、ボディサイズやグレードによりますが、1〜5万円で施工できます。コーティング専門業社ほどのクオリティはないですが、DIYで比較的簡単にガラスコーティングできるので、超オススメです。

↓筆者がポルシェに使ったのはシラザン50メンテナンス剤セット

↓もっと上のクオリティを求めるならシラザン50ダイヤモンド

ハイエースにシラザン50を施工した、過去の投稿を貼っておきます⬇️

ガラスコーティングを入念に行なったので、写真を撮るのが夜になってしまいましたが、施工後のポルシェはこんな感じです。納車時よりも輝きと艶が違います。メンテナンス剤を使えば、3年くらいはガラスコーティングが持ちます。

ガラスコーティング施工直後の911

今回に投稿では、ポルシェ911(997カレラS)との出会いから納車まで、赤裸々に書かせて頂きました。中古車選びは一期一会、そして瞬発力が不可欠です。予算がだいぶオーバーしていたのにも関わらず、勢いで997カレラSを購入しましたが、全く後悔はありません。これ、BMW・R100カフェカスタムを購入した時と同じくだりでしたね(笑)。ポルシェのエンジンに火を入れ、アクセルを踏み込んだ時の高揚感は、プライスレスです。そしてポルシェに乗って阿蘇を走っていると、こんなに車って曲がるんだということに感激します。まるでバイクのように車がコーナーに張り付きながら、警戒に走ってくれます。これぞRRのポルシェ911に乗る醍醐味と言えるのではないでしょうか。そしてマイガレージに行くたびに、惚れ惚れする997カレラSに出会えるのは最高です。ポルシェ購入を考えて5ヶ月くらい時間を要しましたが、今はポルシェオーナーになれて本当に良かったと思っています。

これからポルシェ911に乗って、色々なところを走りたいと考えています。ここまでご購読ありがとうございました。

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