愛車997カレラSに初のエンジンチェックランプが点灯

ポルシェラバーの皆様、毎日毎日暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?最近ブログ更新が全然できておらず、申し訳ありません。今回の話題はポルシェ997です。昨年10月に2005年式の997カレラSを納車し、早いもので10ヶ月が経過しました。人生で初めてポルシェの911を所有してみて、当初の想像を遥かに上回るくらい、運転が楽しい車です。7年ぶりの左ハンドルMT車というのも、テンションが上がる理由の一つ。そしてフロントではなくリアにエンジンが積まれている911は、背中でエンジンの鼓動を感じることができる、バイクを操っているような不思議な感覚があります。そんなポルシェも昨年11月に入院(オイルセパレーター交換)して以来、何事もなく走れていましたが・・・。ついに997カレラSにも、エンジンチェックランプが点灯しました。ということで今回は、久しぶりのポルシェトラブル編をポストしていこうと思います。

↓昨年11月の911修理の様子はこちら

・1回目のエンジンチェックランプが点灯

2025年4月某日、春先の阿蘇路を997カレラSで走っていました。するとメーターの所にエンジンチェックランプが点灯。内容はエンジンチェックガヒツヨウデと表記されていました。テスター(診断機)を持っていないので、ポルシェ仲間から借りてきて、内容を確認することに。

ハンドルの左下にあるコネクターにOBD2端子を指すと、診断機が作動します。車種はポルシェ・997を選んでコマンドを進めていくと、エラーチェック項目に辿り着きました。全てのエラースキャンを選択して、しばらく待ちます。エラーが出た項目は、エンジン。エアコン、ディスプレイでした。特に問題なのはエンジンで、詳細を確認すると、1番および2番シリンダーがmisfireと出ています。misfireとは点火不良のことですね。

ポルシェに詳しい友人に相談すると、プラグやイグニッションコイルを交換した方が良いとのこと。早速ネットで、BOSCH製の997用スパークプラグと、BREMI製のイグニッションコイルを注文しました。

↓筆者はYahooショッピングのBREMI製(OEM商品)を購入しました

テスターでエラーコードを消すと、エンジンチェックランプが消えます。そしてなんのトラブルが無かったかのように、普通に運転することができました。部品交換しなくても、全然大丈夫そうだなぁとその時は何気なく思っていました。

・2回目のエンジンチェックランプ点灯

1回目にエンジンチェックランプか点灯から2回くらい997を走らせた後だったでしょうか、事件は起こりました。運転席に座るとまるでマッサージチェアーに座っているかのように、エンジンの横揺れがひどくなっています。これはマズイなぁ、走らせない方が良いなぁと思いました。筆者の997はテックアートのマフラーが装着されているのですが、少し吸排気系も見直した方が良いのかと考え、湿式のエアフィルターを導入することにしました。そして、ネットにてBMCのエアフィルターを購入。

本当の原因が判明

ブラグ・イグニッションコイル・エアフィルターの部品が揃ったら、馴染みの車屋さんに持っていく予定をしていました。ところがいざ持っていこうとすると、何やらエンジン下に水が滴っているのを発見。はい、ここで本当の原因がわかりました。リザーバータンクが破損しており、そこから冷却水が漏れています。車屋さんに詳しく見てもらうと、漏れている冷却水がイグニッションコイルにかかって添加不良を起こしていました。ということなので、追加でリザーバータンク(OEM品)とポルシェ用冷却水も注文することに。

・交換修理作業へ

新たに追加注文したリザーバータンクと冷却水が届いたので、修理工場にて997カレラSの部品交換&修理に取り掛かかってもらいます。リフトで車をあげ、まずはリザーバータンクの抜き取り作業です。ポルシェ911のエンジンルームはとにかくコンパクトなので、タンクを外すのは知恵の輪作業のようです。外し終わって新しいタンクを入れます。下記写真は、劣化している旧タンクと新旧タンクの比較画像です。

それが終わったら、エンジンをずらしてプラグとイグニッションコイルを交換します。イグニッションコイルはやはり濡れておりました。2番6番だけでなく、6本全部交換しました。そして今回プラグは故障の原因では無かったのですが、せっかくなので6本全て交換することに。走行距離3万キロ未満の車体なので、そんなにプラグの焼けはそこまで進んでませんでした。

続きましてエアフィルターの交換です。おそらく純正部品のままだと思うのですが、20年の歴史を感じさせてくれる汚さでした。BMC製の湿式フィルターを入れることによって、非常にスッキリしました。後から乗ってみると、吸気が改善され、エンジンの吹けや音が大分良くなりました。

最後に冷却水の補充ですが、少々コツがいるようです。まずはエンジンが冷えていることを確認し、ラジエタキャップをあけ、冷却水を補充します。リザーバータンクのメモリを見ながら希釈した冷却水を足しましょう。次にラジエターキャップを開けたまま、エンジンを指導します。アクセルを踏み、エンジンの回転数を上げ冷却水をラジエターに循環させます。エンジンが温まるに連れて、リザーバータンクから空気の泡が出てこなくなるまで続けます。この作業を「エア抜き」というのですが、何回もやらないといけないので、少々手間がかかります。空気が出なくなったら、エア抜き完了です。

そのままラジエターキャップを閉めて放置しておくと、メモリよりも少なくなる場合があります。その際は、さらに冷却水を足して再びメモリまで来るようにして下さい。それが終われば、作業は完了です。これで問題のあった箇所は全て、修復することができました。

・テスター(診断機)を購入

今回使用したテスター(診断機)は友人のものだったので、自分のポルシェ997用に購入することにしました。色々ネットで検索して、使い勝手もコスパも良かったのが、下記のモノでした。

*楽天には出店がなかったので、Yahooショッピングのテスターを購入しました。

最新の992や718まで対応しているのでkshopmartさんが販売している、OBD2テスターはオススメです。後日、エアクリーナーを湿式のBMC製に交換したこともあって、抜けが良くなり再びエンジンチェックランプが付くことがありました。大きな問題にはならないので、テスターでエラーを消しています。

・まとめ

今回は、「愛車997カレラSに初のエンジンチェックランプが点灯」と題して、原因究明、部品集めから交換作業までをポストしてみました。ディーラーや車屋さんに全て任せている方には、あまり参考にならないかもしれませんが、ポルシェ997乗りの方に何らかのお役に立てればと思います。筆者の997は製造から20年経過している車です。故障と言うよりは、経年劣化が気になる年式ではあるので、今後も部品を交換・メンテしながら乗っていく必要があります。メンテするという面では、レザー製品と通じるところがありますね。2025年8月現在で、積算距離はまだ3万キロを超えたところですが、メンテをきちんとやっていけば、まだまだ元気に乗れる911です。早く暑い夏が終わって、気持ちよくワインディングを走れる日が来るのを心待ちにして、この投稿を閉めさせて頂きます。ここまでご購読ありがとうございました。

↓毎日暑いですが、たまに997を動かしてソロツーやマスツーしたりしてます。

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