バイク乗りの皆様、バイクウェア選びって色々種類があるので難しいですよね。季節によっても違うし、バイクのスタイルによって服装も変わってくると思います。管理人のバイク遍歴が、アメリカン→ストリートファイター→カフェレーサー→スーパースポーツと見事にブレまくっているので(笑)これまで色々なウェアを着てきました。今回は、私の愛車であるカフェレーサーに似合うバイクウェアブランドを5つ選んでみました。
カフェレーサーのルーツ、イギリス
カフェレーサーのルーツは1960年代イギリス・ロンドン。硬派なロッカーズが好んで乗ったバイクがカフェレーサーと言われました。イギリスやロッカーズのファッションを取り入れていけば、イケてるカフェレーサー乗りになれる・・・かもしれません。しかしながらイギリス人と日本人の顔や体型の違い、1960年代と現代の時代背景の違いなど、色々考えさせられるところもありますよね。ブリティッシュ・ロッカーズファッションも取り入れながら、日本風・現代風にアレンジしていくと小粋なカフェレーサー乗りに近づけるのでは・・・と勝手に思っております。
過去の投稿:カフェレーサーとは?を見る
カフェに似合うウェアは?
それでは、管理人の独断と偏見により、5つのブランド毎にカフェに似合うウェアを見ていきます。それ以外にこんなブランドがカフェレーサーに似合うよというご意見あれば、コメントにてお待ちしてます。
1 ルイスレザーズ (Lewis Leathers)
まずはじめにモーターサイクルウエアを語る上で、このブランドは外せないでしょう。1982年創業されたイギリス最古のモーターサイクルウェアメーカーである「ルイスレザーズ」です。多くのバイク乗り・ミュージシャン・著名人憧れのレザーウエア・メーカーで、色々なアパレルメーカーに影響を与えている、老舗高級ブランドです。特にカフェレーサーに似合うライダース作りには定評があります。管理人は、密かに中古でルイスレーザーズの革ジャンを狙っています。新品をオーダーしたいのですが、お値段と納期がかなりかかるので、二の足を踏んでいます。
それではルイスの代表的な3モデルを見ていきたいと思います。
<ドミネーター(シングル)>
ドミネーターは60年代初頭に発売された、バイク用だけでなくカジュアルにも着れる襟付きのシングル・ジャケットです。
両胸のポケットはジッパー付きで、腰にハンド・ウォーマーポケットが2つ付いています。袖口のジッパーと裾ウエスト・バンドの2つのアジャスターが、ぴったりとしたフィットを確保し風の侵入を防ぎます。後身頃はエレガントな一枚革仕立てです。シンプルな襟付きのシングル・ジャケットですが、両胸に配されたジップ・ポケットがアクセントになった実用的なデザインで、近年ベスト・セラーの一つとなっています。
70年代のパンクの時代に、セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスが着用していたことで有名なジャケットです。
<ライトニング(ダブル)>
ライトニングは、ダブルの王道とも言えるデザインで、常に安定した人気を保つスタイルです。数マイル先を行くファーストマンのためのスタイリング、品質、耐候性を備え持つジャケットです。
胸と腰に2つずつ左右対称に配された4つのジッパー・ポケットと左袖にジッパー・ポケット付きです。袖口のジッパーと調節可能なサイド・アジャスターにより、ぴったりとしたフィットを確保し風の侵入を防ぎます。ライトニングのアジャスターは、アメリカン・ジャケットの主流であるハーフ・ベルト仕様ではなく、左右のダブル・サイド・ベルト付きで、「英国的スタイル」と世界中で認知されています。
ジョン・レノンやミック・ジャガーをはじめ、特にクラッシュ、セックス・ピストルズ、ダムドなどイギリスのパンク・グループに着用され、70年代から現在に至るまでベストセラーの座に君臨しています。
<サイクロン(ダブル)>
サイクロンは1973年にヨーロッパと同時発売された60年代のダブル・ライダーズ・ジャケットの改良版です。
エレガントな一枚革仕立ての後ろ身頃とユニークなウエスト・バンド付きのデザインが特徴のスタイリッシュなジャケットです。先端がプレス・スタッズ止めになったウエスト・バンドのジップ・ガードは、ジッパー・テープ裾を補強し十分な強度を持たせると共にデザイン上の目立つアクセントにもなっています。身頃に3つのジッパー・ポケットが配され、袖にジッパー・ポケットが付きます。袖口のジッパーとウエスト・バンド左右のアジャスター・ベルトがぴったりとしたフィットを確保し風の侵入を防ぎます。
サイクロンはバイク乗りをターゲットにしていましたが、クラッシュのミック・ジョーンズ(ネイビー)、ジョー・ストラマー(ネイビー)やジョニー・サンダーズ(レッド)など、特にパンクミュージシャンの間ではカラー・ジャケットの人気が高く、「最もカラー・レザーが似合うモデル」として、その人気は現代にも引き継がれています
どのモデルも素材やディテールに拘りながらも、バイクに乗りやすい仕様になっている、究極のモーターサイクルレザーウエアですね。更にルイスレザーズは、革の種類・身丈・カラー・ジッパー、襟などカスタムオーダーが可能なので、自分だけのオリジナルウエアを仕立てることができます。今から注文すれば、約6ヶ月後に本国から送られてくるようです。自分なら赤か青にカラーオーダーしたサイクロンを羽織って、スラクストンに跨りたいですね。ルイスレザーズの歴史やモデルを勉強させてもらった、CLUTCHMAN TVさんの「ルイスレザーズ徹底解説」のYoutubeページを貼っておきますので、興味のある方は心して(笑)ご視聴ください。
2 ベルスタッフ (Belstaff)
ベルスタッフは1924年にイギリスで創業。世界で初めてワックスコットンを開発したブランドとして知られています。革命家であるチェ・ゲバラが1950年代の南米大陸横断でトライアルマスターを着用していたのはあまりにも有名。スティーブマックイーンや、サミーミラー、デビッドベッカムなどの著名人も愛用していました。近年ではラグジュアリーブランドとしての地位を確立。伝統的なワックスコットンウエアは、バイク乗り御用達ブランドとして世界中で愛されています。
<トライアルマスター(ライダース・オイルドジャケット)>
管理人も、今年念願のオイルドジャケット”トライアルマスター”を購入しました。レザーライダースとは一味違うタフネス、撥水性、機能性にも優れたワックスドコットンならではの武骨さが、カフェレーサーにとてもマッチします。4ポケットスタイルとウェストベルト、そして10ozワックスコットン組合せは脈々と受け継がれてきた伝統と風格を感じさせます。そしてベルスタッフ製オイルで手入れしながら、長年着込んでエイジングを楽しみたい究極のバイクウエアです。
ベルスタッフのオススメはオイルドジャケットなのですが、他にもレザー・ナイロン・ファブリックなど様々な素材のバイクウェアをリリースしています。気になる方は、ベルスタッフを正規で取り扱っている、Motorimoda/Belstaffのページをご確認ください。
3 KADOYA
日本で最も歴史のある革ジャンメーカーである「KADOYA」。第二次世界大戦前の1935年、浅草で創業。バイク好きの創業オーナーが革ジャンを作って以来、日本のバイカーから愛され続けたMade in Japanブランドです。イギリス・アメリカの技法やトレンドを取り入れながらも、日本人ライダーの体型にあった革ジャン製法は秀逸そのものです。
管理人もバイクに乗って以来、KADOYAの革ジャンにはお世話になっています。現在は、ダブルライダースのFENNEL/BLACK愛用。軽い&柔かい上に、デザイン的にハード過ぎないので、重宝しています。
シングル・ダブルライダースの様々なモデルだけでなく、パンチングレーザー、レザーダウン、フーディーなど色々な革ジャンを選べるのがKADOYAのよいところです。FENNELなどの比較的リーズナブルなラインと、受注生産の高品質なHEAD FACTORYラインがあります。勿論、革以外のファブリック、メッシュ、ナイロンのウエアも多数展開しています。
夏は流石に革ジャンは暑くて着てられないので、今年もKADOYAのメッシュジャケットにお世話になりました。(現在は9月、秋冬物入れ替えの為、品切れ状態です)
詳しくは、KADOYAオンラインショップを確認ください。
老舗ジャパニーズ・レザーブランドを着こなして、ラフ&ハードにカフェレーサーに乗りたいですね。
4 エースカフェロンドン (ACE CAFE LONDON)
エースカフェロンドンは、イギリスの首都ロンドンの北西部に、1938年に24時間営業のロードサイドカフェとしてオープンしました。それ以来、ロッカーズの誕生の聖地として愛され、一旦は閉鎖されたものの、2001年に復活を遂げました。カフェレーサーという言葉が生まれたのもこのエースカフェロンドンになります。日本では現在、ACE CAFEやROCKERSのロゴやイメージをブランド化し、バイカーズアパレルとして様々な商品が展開しています。
ACE CAFE LONDON日本公式オンラインショップはこちら
エースカフェロンドンのウエアは、肩と肘にパットを装備し、カジュアルで着こなしやすいのが特徴です。特に夏場に重宝する、メッシュウエアは様々なデザイン展開があり、オススメです。カフェレサーの起源となったエースカフェロンドンのアパレルをまとって、カフェレーサーに跨るのもクールですよね。
2022AWのフーデットジャケット(メルトンは寒い時期、本当に重宝します)↓
2022SSのメッシュジャケット(投稿時9月の為、品切れ中)↓
5 マックスフリッツ (Max Fritz)
最後に、1〜4のブランドに比べると比較的歴史が新しいジャパニーズブランド、「マックスフリッツ」を紹介したいと思います。2000年に東京・目黒に最初の店舗となる本店をオープン。それまでのバイクウエアとは異なるデザイン性・機能性の高さが話題となり、オシャレ好きなライダーへと浸透していきました。マックスフリッツによって生み出される製品は、バイクに乗らない日にも着たくなるおしゃれさを持ちながら、ツーリングライダーの安全性も考えた仕様になっています。カジュアルにカフェレーサーに乗りたい日にマックスフリッツはマストです。
管理人は、とにかく履きやすくて、バイクに乗った時のフォルムが美しい、マックスフリッツのボトムスを愛用しています。特にヒートガードスクランブラーパンツは、バイクの排熱で熱くなる部分がレザーになっているなど、機能性とスタイリッシュさを併せ持つデザインになっています。
マックスフリッツは大都市圏に店舗を構えていますが、それぞれ独立した店舗運営、WEB SITEを持っています。
以上、カフェレーサーに似合うバイクウェアブランドを、管理人の好みで5つ紹介させて頂きました。それぞれのブランドに個性やイズムを感じ、カフェレーサーをより際立たせてくれるのではないでしょうか。カフェレーサーライフを豊かにしてくれるバイクファッション探しの旅は、今後もずっと続いていきそうです。次回は、カフェレーサーに似合うヘルメットについて綴っていこうと考えています。
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