ライダーの皆様、今日もバイク納車されていますでしょうか?私はトライアンフ・スラクストンRを6月に手放して2ヶ月、再びトライアンフに返り咲くことになりました。納車されるバイクはカフェレーサーではなく、なんとStreet Triple(ストリートトリプル)です。トライアンフが誇る並列3気筒のスポーツネイキッド、しかもMoto2 Editonです。国内販売数100台の限定車をトライアンフ鹿児島で発見してしまいました。そしていよいよ納車の日、熊本から公共交通機関を使って鹿児島県霧島市にある、トライアンフ鹿児島を訪れました。私が過去に購入したバイクは中古車ばかりで、新車で買ったことはありません。そんな記念すべき人生初、新車バイクが納車される模様を、今回はご紹介していきたいと思います。
1. Street Tripleとは?
Street Tripleとは、トライアンフが誇るミドルクラスの3気筒スポーツネイキッド。スピードトリプル1200シリーズの弟分ですが、丁度いい765ccエンジンを搭載し、ドライバーやステージを選ばずに運転できるストリートファイターに仕上がっています。それではまず、2023年新たにモデルチェンジした3グレードを見ていきましょう。
A. Street Triple 765 R
ストリートトリプル765Rは、2023年に販売された新型のベーシックモデル。前作より大幅に改良された765cc3気筒エンジンは、最高出力120ps@11,500rpm、最大トルクは80Nm@9,500rpmを発揮します。ブレーキは前後ブレンボ製、サスペンションは前後ショーワ製を採用。新型バーハンドル、シート高826mm仕様になっており、乗りやすいポジションで機敏に走れるストリートファイターです。
カラーはシルバーアイス(119万円〜)とクリスタルホワイト(122万円〜)の2色展開。
B. Street Triple 765 RS
中位グレードのストリートトリプルRSは、排気量765ccの3気筒エンジンを搭載していますが、最大出力は130ps@12,000rpm、低回転域から高回転域までレスポンスが向上し、最大トルクは80Nm@9,500rpmを発揮します。前述の765Rと同じくブレーキは前後ブレンボ製、サスペンション類はフロントがショーワ製、リアがオーリンズ製を採用。バーハンドル仕様で、シート高は836mmと少しアップライトなポジションになっています。そしてタイヤはピレリ製ハイグリップモデルであるDiablo Supercorsa SP V3(以下スパコルV3)を採用し、アグレッシブな走りが楽しめるモデルです。
カラーはシルバーアイス、カーニバルレッド、コズミックイエロー(共に149万円〜)の3色展開。
C. Street Triple 765 Moto 2 Edition
最上位モデルであるストリートトリプル765 Moto 2 Editionは、国内100台限定モデルです。排気量765ccエンジンは前述の765RS同様、最大出力は130ps@12,000rpm、最大トルクは80Nm@9,500rpmを発揮します。ブレーキ類は前後ブレンボ、そしてサスペンションは前後ともオーリンズ製を採用し、足回りは最強レベルです。また3モデルで唯一セパレートハンドル仕様になっており、シート高は839mmです。タイヤもRS同様にスパコルV3仕様ですが、随所にカーボンパーツ、公式Moto 2ロゴ、シリアルナンバー等が配らわれており、非常にテンションの上がる究極のスポーツネイキッドに仕上がっています。
カラーはレーシングイエロー&クリスタルホワイト(共に189万円〜)の2色展開。
*Moto 2 Editionとは:世界最高峰の二輪レースMoto GPの2ndカテゴリーがMoto 2 クラス。そのMoto 2クラスの共通エンジンにトライアンフの765cc・3気筒エンジンが採用されています。
2. 公共機関で、熊本〜鹿児島・霧島へ
トライアンフ鹿児島は2023年4月にオープンしたばかりのトライアンフ正規ディーラーですが、所在地は鹿児島県霧島市です。トランポで取りにくことも検討していたのですが、新車は慣らし運転が必要です。少しでも距離を走りたいので、行きは公共交通機関を使ってトライアンフ鹿児島に行くことにしました。
7月末日の朝自宅を出発し、JRにて熊本駅に向かいます。熊本駅からは新幹線さくらに乗り、約1時間で鹿児島中央駅に到着。そこからJR鹿児島の在来線に乗り換え、ローカル電車揺られること45分、隼人駅に着きました。駅までトライアンフ鹿児島のスタッフさんに迎えにきてもらい、ようやくトライアンフ鹿児島に辿り着きました。
3. 人生初、新車バイクの納車
初めて訪れたトライアンフ鹿児島は、今まで訪れたトライアンフ店舗の中で一番大きなディーラーでした。店舗前には、販売車両や試乗車がたくさん並び、店内も展示車両やアパレルが充実しています。これから新車を納車するのかと思うと、どんどんテンションが上がってきました。そしてスタッフさんに連れられて奥のブースへ。
そこで念願のストリートトリプル765 Moto 2 Editonとご対面。正直2色展開されている内のレーシングイエローが欲しかったのですが、鹿児島にはクリスタルホワイトしか取り扱いがなかったのです。しかしながら白いタンクにブライトイエローがポイントで使われている実車を見て、このクリスタルホワイトにして良かったと思いました。
バイク受諾書にサインをして、車検証や自賠責保険を確認しました。その後、ストリートトリプルをキーオンし、液晶パネルを見ながら各種スイッチの使い方などマシンの説明を受けます。スラクストンRに比べて電子制御が充実している為、覚えることが多そうですが、乗って操作していけば分かってくるでしょう。
そしてオファーしていたトライアンフの大きい鍵を持って、バイクとオーナーの記念撮影タイムです。こういう演出をやってもらえると、新車購入もいいモノですね。カッコいいストトリを前に、我ながらニンマリしております(笑)
4. 鹿児島から熊本へ
そしていよいよ出発の時がきました。と思ったら、予想はしていましたが雨が激しめに降ってきました(汗)少し雨が止むのを待って、トライアンフ鹿児島を出発しました。乗り始めの印象ですが、ポジションがアップライトでトルクフル、街乗りでも非常に扱いやすい感じです。しかし真っ新の新車なので、慣らし運転が必要です。乗り出しから400キロくらいまでは、4000回転以上回さないように乗って下さいと言われました。霧島市内を走ること1時間、宮崎県えびの市に入りました。先ほどからポツポツと雨は降っていたのですが、えびの市に入り雨が激しくなってきました(泣)コンビニに停車し、用意していたレインウエア&防水グローブを装着。
さらに雨足が強くなってきたので、ランチも兼ねて定食屋さんで雨宿りすることにしました。ランチ休憩後に出発するも、雨が降ったり止んだり不安定な天候の中、新車のスピトリ号を走らせていきました。エンジンが4000回転までしか回せないので、必然的に高いギア(5〜6速)を使用せざるを得ません。宮崎県を抜けて、熊本県人吉市に入ると峠道も多くなってきました。皮剥きが終わっていない超ハイグリップタイヤのスパコルV3は、濡れた路面ではあまり役に立ちません。最新の注意を払いながら、熊本市を目指します。先日の大雨の影響で通行止めになっている道路もありましたが、無事200キロを走破して熊本市の自宅に到着しました。
200キロ走った感想ですが、以前何度か運転したことのあるデイトナ675にフィーリングが似ています。むしろアップライトなポジションなのでデイトナよりも乗りやすく、長距離運転も苦にならないバイクだと感じました。またスパコルV3&足回りブレンボ・オーリンズ仕様のおかげもあり、コーナーでは本当によく曲がってくれます。慣らし運転が終わってエンジンが回せるようになったら、もっと楽しく乗れるのは容易に想像できました。
最後に雨で泥だらけになったバイクを、洗車して1日を終えました。我が家のガレージに並べると中々いい感じに収まっています。ちなみにBMW・R100RTは入院中です。
5. Street Triple2回目の納車?
納車日から一夜明けて翌日、私は熊本空港に友人S君を迎えにきました。京都から来たS君をピックアップし、まずは我が家へ向かいます。そしてStreet Triple 765 Moto 2 Editionとご対面。そして、ストトリのキーをS君に渡して、ガレージで記念撮影。
㊗️納車おめでとうございます㊗️
はい。実は・・・今回S君に頼まれて、私が代理でトライアンフ鹿児島に行ってバイクを納車してきました。つまりStreet triple 765 Moto 2 Editonを購入したのは友人S君で、本日我が家のガレージにて納車しました。日本100台限定の良きバイク、納車おめでとうS君。ということで、ストトリを1日楽しく(雨でしたが)楽しませて頂きました。そしてディーラーで教えてもらった、操作方法をS君に伝授し、”納車の儀” は無事完了。
6. 阿蘇ツーリング
その後、納車したてのストトリ765とドゥカティ848で我が家を出発し、阿蘇ツーリングへ向かいました。今回は、熊本市内から高森町→箱石峠→産山村のルートで走りました。下界は真夏日で暑かったですが、箱石峠に入ると気温が下がり、快適に走ることができました。そしていつもお世話になっている産山の焼肉正さんで、赤牛重を堪能。
ランチの後、瀬の本高原に移動しソフトクリームを食べながら小休憩。友人もストトリの運転に慣れてきたようで、気持ち良く阿蘇ツーリングを楽しんでいるようでした。
<仙酔峡展望所>
阿蘇の絶景スポットの中で行きたかったのに行けていなかった場所に、今回行くことができました。その名も「仙酔峡」といって登山家には有名な場所です。展望所までの道はお世辞にもバイクで走りやすいとは言えないですが、丘に上がってみると緑の山々に囲まれた、素晴らしい絶景が広がっています。言うなれば、リアル “もののけ” 感が漂う景色でしょうか。ヤックルや犬神様が走ってきそうな神秘的な風景を見ることができる「仙酔峡」、MY阿蘇オススメスポットに認定したいと思いました。
そして仙酔峡の後は、王道の阿蘇パノラマラインも走ってきました。ストトリを納車したS君は、阿蘇の雄大さに大満足しながらアクセルを少し控えめに回していました。やっぱり慣らし運転をするのは、阿蘇に限ります(笑)
7. 最後に
この投稿のタイトルは「Street Triple Moto2 Edition納車×2」と名付けましたが、文字通り2回ストトリを納車することになりました。騙すつもりはなかったのですが、私はトライアンフディーラーにて代理納車する、ある意味貴重な体験ができました。友人S君が私に代理納車を頼んだ主な理由は、慣らし運転をして欲しかったようです。そして私も、レアなストトリ765 Moto 2 Editonを納車して運転できるということで、今回引き受けることにしました。結果、雨の中の納車ツーリングでしたが、楽しく鹿児島〜熊本間を走破し、そして阿蘇でもストトリで走ることができました。トライアンフの3気筒エンジンは、MVアグスタのトリプルとは違い、2気筒よりのトルクフルな乗り味を感じることができます。加えてStreet Triple Moto2 Editionは、デザインが秀逸なので所有欲も満たしてくれる究極のマシンです。今頃、友人は慣らし運転を終え、関西のワインディングを全開で走っている事だと思います。またストトリ765 Moto 2 Editonと一緒に走れるのを楽しみにしています。
お疲れ様です。
うわー!騙された!
インスタ見て驚きましたけどなるほどね。
何はともあれSさん納車おめでとうございます。
私もMoto2 Edition知ったころには予約完了でした。
国内100台ということは各店舗さん1~2台の貴重な車両ですね。
お疲れ様です。
騙されてくれてありがとうございました(笑)
SNSで納車しましたって言ったら、予想以上に「おめでとう」と言われたので焦りました。
でも騙した訳でなくて、代理納車です!
Moto 2 Editonまだどこかのディーラーから隠してるやつが出てきそうです。
慣らし終わった車両に乗りたいです。