ツーリングを快適にするアイテム6選

ライダーの皆さん、ツーリングしてますか?例年にない3月の陽気に誘われたバイカー達を、熊本・阿蘇でたくさん目にするようになりました。これからがバイクシーズン本番なので、ツーリングを快適に楽しんでいきたいものです。管理人は日帰りでバイクに乗る時は、ほとんど何も持って行かないミニマリストです。乗っているバイクもカフェレーサーとSSなので積載性に乏しく、バイクの美しさを損なうのでタンクバックやパニアケースはつけません。私はそんな走ることに振り切ったライダーですが、バイク初心者にオススメしたいアイテムがあります。今回は、ツーリングミニマリストでも装備&持参すべき「ツーリングを快適にするアイテム6選」を紹介したいと思います。

野焼きが終わった阿蘇・草千里

1. ETC車載器

まず一つ目は定番アイテムですが、ETCです。説明不要だと思いますが、二輪用ETC車載器をつけると、高速道路で停車をせずに料金を支払うことができます。またETCを利用すると高速道路料金が割引になったり、スマートICが利用できるメリットがあります。そして何よりバイクに乗りながらお札や小銭を用意して、料金所で支払ってお釣りをもらうといったストレスから解放されるのです。バイクにこれから乗り始める方、ETCのないバイクに乗っている方、まずはETC車載器は絶対につけたほうがいいと思います。

ETC車載器は自分で取り付けることもできるのですが、セットアップは取扱店でしかできません。実はバイク屋さんも取扱店でないお店は、取扱店に持って行ってセットアップしてもらっています。なぜかと言うと、二輪用ETCは四輪用とは異なり、セットアップする際に個人情報などを守る高度なセキュリティー処理が必要になるため、決められた取扱店で行う必要があります。ライダーさん身近なお店だと、にりんかん、ライコランド、ナップスなどはETC取扱店になります。

ETCの種類としては、本体とアンテナが分かれていない一体型と、取付場所を限定しない分離型があります。そして最近はETC2.0に対応したモデルが販売されています。今回は、将来のことも考えてETC2.0に対応した分離型のETC車載器を紹介したいと思います。

バイクETC車載器で圧倒的シェアを誇るのがMITSUBA。その中でETC2.0に対応した分離型の上記3種を選んでおけば間違いないと思います。

そして取扱店で取り付けてもらうなら、このETCの価格にセットアップ費用+取付工賃がかかります。車種によって違うのですが、2りんかんで購入・取付した場合以下の価格となります。

価格表ネイキッドオフ車・アメリカンカウル付・スクーター
本体価格¥20,900¥20,900¥20,900
セットアップ価格¥2,750¥2,750¥2,750
取付工賃¥9,240¥12,540¥15,840
合計金額¥32,890¥36,190¥39,490
MITSUBA MSC-BE61を取り付ける場合

二輪ETCをつけるだけで一番安いモデルでも3〜4万円するので、四輪ETCに比べて割高と感じますよね。その理由としては、二輪用ETCは剥き出しなので、防水・防塵加工がしっかりしてあるからと言われています。車のETCもバイクに取り付けて使うことはできますが、オススメはできません。そんな中 ”二輪ETC高すぎる” と思った読者の皆さんに耳寄りな情報があります。

今年2023年の関西・中国四国・九州の二輪車ETC車載器購入助成キャンペーンとして、期間は2023年4月3日〜6月2日に台数50,000台分は、最大10,000円の助成金が支給されます。ただし、エリアでの累計50,000台を越えたら時期を待たずにこのキャンペーンは終了します。詳しくは取扱店にお問い合わせして下さい。尚、それ以外の地域も助成金キャンペーンはやっていますので各自でお調べ下さい。

2. USB電源

バイクのUSB電源は、スマホ・バイク用ナビ・インカム・電熱バッテリーなどを充電する為には大変便利です。USB電源は様々なメーカーからリリースされていますが、バッテリーに直接繋ぐタイプブレーキスイッチなどのアクセサリーに繋ぐタイプの2種類があります。

今回は、デイトナ社から出ている後者のブレーキスイッチから電源をとるタイプを紹介します。バッテリーに繋ぐタイプに比べて取付けが簡単で、少し器用な人ならDIYで取り付けできると思います。

スラクストンRのUSB電源

USBはスマホでナビを見たい・音楽が聞きたいライダーには、マストアイテムだと思います。特に中〜長距離乗る人は、迷わず導入しましょう。

3. スマートフォン・マウント(ホルダー)

ライダーの皆さんは、目的地へのルートをどうやって調べますか?紙の地図をまだ使っている方(年配の知り合いにいます)がいるかもしれませんが、大半はスマホのナビで検索するのではないでしょうか。管理人も初めていく場所へはスマホでナビをセットして目的地へ向かいます。その際、ハンドル周りやメーターの近くにスマホをマウントして、地図を確認しながら走ります。そして所有しているバイク全てにスマホマウントを取り付けています。

過去に色々なスマホマウント(ホルダー)を試しましたが、近年で一番しっくりきているのが、「クアッドロック」のモノです。クアッドロックは、スマホカバーも同社のものを使う必要があるのですが、固定する枠がないので、トップブリッジ周辺がスッキリして見えます。そしてスマホカバーとマウントがしっかり固定されるので、外れたり・落下したりする危険性がありません。

A. クアッドロック(Quad Lock)

①iPhoneカバー:iPhone8〜14まで全てのモデルの携帯カバーがラインナップされています。但し残念なのが、アンドロイドなどのiPhone以外のカバーが販売されていないことです。つまり、クアッドロックはIPhoneユーザーしか使えません。

②ハンドルバーマウント:アメリカンやネイキッドなどハンドルバーがあるバイクには、このマウントを使用することができます。

848はステアリングダンパーにマウントしています

③フォークステムマウント:SSやカフェレーサーなどセパハン仕様の場合は、フォークステムマウントを使用して真ん中につけるとハンドル周りがスッキリします。

スラクストンはセパハンの中央にマウント

④衝撃吸収ダンパー:iPhoneはバイクの振動でカメラが壊れてしまうことがあるので、この衝撃吸収ダンパーはつけた方が良いでしょう。

以前にスラクストンRのカスタムでクアッドロックを紹介しました

B. サインハウス マウントシステム

スタイリッシュにまとめたいなら、サインハウスのマウントシステムがお勧めです。トップブリッジに合わせてクロムかブラックか選べるようですが、見た目の高級感にテンションが上がりますね。

C. カエディア スマホホルダー

クアッドロックもサインハウスも良いけど、値段が高すぎるよという方は、カエディアを推します。衝撃吸収&ワイヤレス充電(本体をUSBに繋ぐ必要あり)がついて、価格は6,000円くらいと非常にリーズナブルです。ラムマウントの下にフォークステムマウント(別メーカー)をつければ、SSのトップブリッジにも装着できると思います。

4. インカム

俺はバイクの排気音を聞きながら走るから「インカムなんて邪魔」というライダーさんもいらっしゃいますが、インカムがあるだけでツーリングは快適に楽しくなります。インカムの使い方としては、下記の3つ。

❶ナビの音声が聞こえる:スマホのナビをずっと見ながら走るわけには行かないので、ナビ音声案内は重宝します。

❷同行するライダーと話しながら走れる:2人以上で走る場合、ライダーと会話しながらツーリングすることができます。また道を間違えた、はぐれた、トラブルがあった場合は、インカムがあるとすぐに連絡が取れますね。

❸音楽を聞きながら走れる:一人で走る場合、自分のお気に入りの曲をBGMにしながら、壮大な阿蘇のワインディングロードを走ったらもう最高です。また自分の流す曲を、一緒に走っているライダーに共有することもできます。

インカムを作っているメーカーは多数ありますが、今回は管理人の普段使っているビーコムとセナを紹介したいと思います。ライダーがインカム購入を検討する場合、この2つは必ず候補に入ってくることでしょう。

A. ビーコムSB6X (B+COM SB6X)

サインハウス社からリリースされているB-COMは、おそらく日本で一番売れているインカムではないでしょうか。私は2年半前に購入したSB6Xを使用していますが、今月下旬には新しくなったSB6XRがリリースされるようですね。SB6Xはフラグシップモデルですが、廉価版としてB-COM ONEもリリースされています。

ノーランにB-COMをつけたらこんな感じです

B. セナ50Rと50S (SENA 50R, 50S)

ビーコムと双璧をなす韓国のインカムブランドがセナです。セナの特徴は、グレードがたくさんあること。今回はフラグシップモデルである、50Rと50Sを紹介します。ちなみに管理人は50Rを使用しています。

AGVにSENA50Rをつけるとこんな感じです

セナ50Rと50Sの違いは、50Rの方がスリムですがヘルメットからの着脱ができません。50Rはヘルメットから簡単に外すことができます。もう少し値段を安く抑えたい場合は、セナ30Kや20Sを選ぶこともできます。

・ビーコムとセナはどちらがいいの?

それぞれ優劣があるので、特徴や使い方からどちらがいいかまとめてみました。

<ビーコムがあっている人>

音質を求める / 音楽を聴きながら会話ができる/複数でのツーリングが多く、ペアリングをすぐしたい / 長時間乗る人(セナより充電が長持ち)

<セナがあっている人>

4人以上でよくツーリングに行く / SENA同士ならMESHで大人数と繋げられる/ツーリング中、仲間と距離が離れがち(B-COMより繋がる距離が長い) / ラジオを聞きたい

インカムの用途に応じて、インカム選びをしてみて下さい。よく一緒に走る人と同じメーカーのインカムの方が良いでしょう。カルド(Cardo)やデイトナなど他メーカーもあります。特定の人しか繋がない、音楽しか聞かないなど使い方が限定的なら、もっと安い中華インカムを選ぶのもアリです。

5. ヘルメットロック

バイクを駐車して離れる際、ヘルメットを持って行くのは手間だし、かといってバイクに掛けておくと盗難の危険性があります。そんな時、役に立つのがヘルメットロックです。管理人は、全てのバイクにヘルメットロックをつけています。高価なヘルメットでなかったとしても、ヘルメットが盗難にあえばバイクに乗れないので、ヘルメットロックはマストアイテムだと言えます。

ヘルメットロックに関しては、正直バイクによって適合モデルは異なります。スラクストンRやドゥカティ848は、リアサス周りにつけています。またバイクに固定しないダイヤル式のものなら、どんなバイクでもつけられます。

6. バッグ

SSやカフェレーサーで峠などをツーリングする時は、体を目一杯使ってバイクの運転をしたいので、バッグはできれば持って行きたくない派です。しかしながら、財布・飲み物・カメラなどは持って行きたい気持ちもあり、動きやすいバッグをずっと探していました。ワンショルダーやレッグバック等も色々試したのですが、やはりライディングの邪魔になります。そんな中、クシタニのお店でついに最適なバッグを見つけました。「ヒップバック」と言ってウエストで固定するタイプですが、大容量を入れられるにも関わらずバイクの運転に干渉しないのが特徴です。350mlのペットボトル挿入口もある、ショルダーベルトも装着可能、雨用カバーも同封されており、まさにバイカーブランド「クシタニ」が作った、ハードに乗りたいバイカーのためのバッグです。

クシタニのヒップバックを装着したらこんなイメージになります(身長177cm)

まとめ

今回はツーリングミニマリストの私が独断で選んだ「ツーリングを快適にするアイテム6選を紹介させて頂きました。ちょっとバイク初心者さん向けになってしまいましたが、最低限という意味ではこの6アイテムを選んで間違いはありません。昔ながらのライダーさんは新しいギアを使わない方もいらっしゃいますが、案外使ってみると便利で、無しではツーリングできなくなったというベテラン・ライダーさんを何人も知っています。車に比べて操作がアナログな部分が残っているバイクですが、逆に文明の力に頼れるなら最大限活用して、快適にツーリングしたいと私は思っています。さて皆様はどうお考えでしょうか?次回は、風景とバイクの静止画・動画を撮影するためのカメラやガジェット類を取りあげていきますので、乞うご期待下さい。

2件のコメント

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