5月のベストシーズンに鹿児島&長崎ツーリング

5月はライダーにとって、最高のツーリングができる季節。この時期を逃してはならぬと思い、ツーリング計画を立ててドゥカティ848で鹿児島、BMWR100で長崎(別日)を、走ってきました。熊本に住んでいると、ライダーの聖地「阿蘇」が近いこともあり、他の地域にはツーリングに行かなくなる傾向があります。実際のところ、阿蘇は勿論最高なのですが、阿蘇にはなくて鹿児島や長崎にあるモノがあります。それは綺麗な海です。関西の内陸地で生まれ育った筆者としては、綺麗な海には特に憧れがあります。九州はどの県にも海があるのですが、今回はバイクでほとんど行ったことがなかった鹿児島県、何度か訪れたことがある長崎県に、それぞれ日帰りツーリングに行ってきました。これを読んでくれた方が、行きたくなるようなポストにしたいと思いますので、「5月に鹿児島&長崎ツーリング」ぜひご覧ください。

枕崎にて

早朝6時、熊本市内で友人と待ち合わせをしてツーリングがスタート。バイク乗りの朝は早いのです。今回は高速も走るということで、ようやく復活したドゥカティ848(ETCあり)を出動させました。最初の目的地は、「道の駅子守唄の里五木」。八代亜紀生誕の地として有名な熊本県八代市を経由して、川沿いのワインディングに入ります。少し道が悪いところもありましたが、30キロ続く、涼しくて気持ちの良い山道を堪能。ここは、年中あまり混んでいることがないので、高速巡行したい人にはオススメです。

五木村を出発し、熊本県の人吉から高速道路を使用しました。宮崎のえびの市を過ぎると、鹿児島県に入ってきます。鹿児島といえば「桜島」、年中噴煙が立ち込める山を見ながら、バイクを走らせます。鹿児島でバイクや車を外に駐車しておくと、すぐ火山灰が積ってしまうそうです。しばらく走ると鹿児島市内に入ってきます。熊本山岳部の朝はすごく寒かったのですが、鹿児島はやはり南国なので暖かいですね。市内には寄らずに、次の目的地である「指宿スカイライン」を目指します。人吉から九州自動車道をおよそ120キロ進むと、指宿スカイランの表示が見えてきました。

静岡の “伊豆スカイラン” は通称「イズスカ」ですが、鹿児島の “指宿スカイラン” は「イブスカ」と呼ばれています。高速を降りて程なくして谷山料金所に到着。ここはETCが使えないので、現金で100円(二輪車)お支払い。

さあいよいよ念願の指宿スカイランの始まりです。有料道路なので整備が行き届いており、道が非常に綺麗です。5月の平日に走ったのもあり、車やバイクはほとんど走っておらず、貸切状態でした。さらにお天気も良く、新緑のマイナスイオンを浴びながら快走路を楽しめます。私が大好きなケニーロードとは違い、鋭いヘアピンカーブ等はないので、気持ちよくバイクを倒しながら走ることができました。5,6キロくらい走ったところに、小さな展望所を見つけたので寄ってみることに。

雲がかかっていなければもっと桜島がくっきり見えたと思いますが、緑と海と桜島のコントラストは優勝でした。この景色を見る為に鹿児島までバイクできたのは、大正解でしたね。小さな展望所を後にして、指宿スカイランを先に進みます。数キロ走ったところに、先ほどよりは大きな駐車場のある「樋高展望台」がありました。

赤い吊り橋を渡って上り坂を少し歩くと、新緑の中に顔を出す桜島が見えてきます。今日も変わらす、勢いよく噴煙が上がっていました。右の写真にあるように、指宿スカイランには音響道路のエリアがあって、鹿児島出身の某ミュージシャンの「乾杯」が聞こえるとのこと。残念ながらバイクでは、名曲「乾杯」を耳にすることはできませんでしたが・・・。

谷山料金所から走ること約12キロで、終点の知覧料金所に到着。ここで指宿スカイランは終わりです。わずか12キロの有料道路ですが、この絶景で超絶走りやすい「イブスカ」をわずか100円で楽しめるのは奇跡だと思います。もう一往復おかわりライドしたかったのですが、時間も限られているので先を急ぐことにしました。

そして最後の目的地は、枕崎です。全国的には高知のカツオが有名ですが、九州でカツオといえば枕崎です。指宿スカイラン終点の知覧料金所から枕崎までの25キロは、田んぼやお茶畑を眼下に見ながら走れる、素晴らしい田園ロードでした。

丁度お昼時に、枕崎のお魚センターに到着。漁港の前にあるこの施設ですが、潮の香りが食欲を掻き立てます。平日にも関わらず、たくさんの車とバイクが来ていました。せっかく枕崎に来たので、海の幸がこれでもかと盛られた海鮮丼と、カツオの刺身単品を注文しました。

一人で食べるとは思えない量ですが、ペロリと平らげました。やっぱり海の幸は、海の近くで食べるのが最高ですね。特にカツオは鮮度が命なので、枕崎に来て食べることと強くオススメします。最後に、カツオのモニュメントをバックに写真撮影。胃袋が満たされたので、帰路に着きます。勿論イブスカをおかわりして、あとは高速道路で鹿児島から熊本まで走りました。以上、鹿児島の大隅半島ツーリングの模様をお届けしました。

続きましては、別日ですが「長崎ツーリング」に行ってきました。筆者は、長崎が大好きで何度かバイクで訪れています。今回は、長崎のドゥカティ仲間と一緒に走ろうという企画で、長崎ツーリングを満喫してきました。バイク仲間が、筆者のBMWを見たいということで、今回のバイクはR100です。

過去の長崎周遊ツーリング投稿は↓

以前の投稿でもお届けした「有明フェリー」で、熊本・長州港から長崎・多比良港(大型バイクは1500円)を海上ルートで行きます。早朝の便だったのですが、偶然BMW・R80のライダーさんとお話しすることができました。船に乗っている時間はわずか45分、有明海をぐるっと回ってくる高速道路より、コスパが良くて疲れが取れる船旅は最高です。

45分の航海を経て、長崎島原の多比良港に到着。島原市から雲仙市を経由して、諫早までは下道(バイパス)を走ります。そして諫早からは、長崎道という高速道路で、待ち合わせ場所の東彼杵まで向かいました。このプログを読んでいただいている方ならご存知かもしれませんが、BMWは電気系統に難があったバイクで、長距離運転はあまりしていませんでした。言い方を変えると、途中で止まるのが怖くて、遠出できませんでした。勿論、電気が足りていなかったのもあり、ETC装備も無し。

それが今年に入ってBMWも調子が良くなってきたということで、高速道路を初めて走ってみることにしました。ノーマルのR100前期は70馬力(カタログ値)ですが、筆者のR100RTはFCR仕様で高速走行は得意な方です。高速の入り口でチケットをもらって(この行為が久しぶりでした)、いざ高速道路に入ります。キャブを調整したのもあって、中速から高速の吹け上がりが良い感じです。100キロ以上を出してもバイクは安定しており、楽しく走ることができました。40分くらい高速を走って、待ち合わせ場所の東彼杵に無事到着。

R100と私

待ち合わせ場所の「道の駅彼杵の杜」に着くと、長崎の959パニガーレと福岡のパニガーレV4Sがすでに到着していました。今日はこの3台で長崎を走るのですが、彼らは筆者のバイクに興味深々です。ワンオフマフラー、メーター、投下類など、私のR100の特徴を一通り紹介。いつも説明していて思うのが、このバイクを作ったビルダーさんのセンスが凄いです。マフラーをシート下で集合させて左後方から出すのは、常人では考えつきません。少し休憩したところで、3台でのツーリングがスタートしました。

まず初めに連れて行って欲しいと嘆願していたのが、佐世保のライダースカフェ「コレガレ」さん。ご飯が美味しくて綺麗な内海が見える、長崎ライダー御用達のスポットです。3人で豚カツ定食を食べて、胃袋が満たされました。駐車場でオーナーさん(ロイヤルエンフィールドのコンチネンタルGT所有)やライダーさん達とバイク談義。この光景が私は大好きです。オーナーさんが動画を撮影されていて、R100もYoutubeに映っておりました。また長崎に来たら、ぜひ寄りたいライダーズカフェでした。

コレガレのオーナーさんが運営するYoutubeのショート動画↓

佐世保のコレガレさんを出発して、ワインディンロード&海沿いを走り到着したのが大島。大島は長崎県の西側に位置する小さな島なのですが、大島大橋という橋がかかっている為に、車やバイクで渡ることができます。大島大橋のたもとにある展望所から、バイクを停めて橋をバックに映える写真を撮ってみました。真紅のパニガーレ2台の真ん中に、碧いBMWが鎮座している構図は良い感じです。

そして今回の長崎ツーリングで一番行って見たかったのは「道の駅夕日が丘そとめ」です。長崎のバイク仲間がSNSでいつもあげているのが、この通称 “そとめ” で、目の前の220度くらいが海です。道の駅の名前の通り、夕日が絶景とのこと。残念ながら熊本に帰らないといけないので、夕日は拝めませんでしたが、泊まりで来ても良いなぁと思いました。そして週末は長崎のライダーが集まる場所としても有名なようでした。

道の駅から見える夕日(長崎旅ネットより引用)

大島大橋やそとめが面している「長崎サンセットウェイ」という道は、海岸線を見ながらアップダウンのあるワインディングが走れて、非常に楽しかったです。阿蘇を走っていると海がないので、やはり海岸線を見ながら走るのは何か特別な感じがします。他にも行きたい場所があったのですが、渋滞が多かったのもあり、長崎サンセットウェイの途中でお別れとなりました。また近々走りに行くことを約束して、島原までの道のりを急ぎました。

長崎ツーリングの日が土曜日だったので、幹線道路は渋滞しており、多比良港に着いたのは乗船20分前。通常のフェリーなら乗れないかもしれないのですが、有明フェリーはバスのような感じなので、10分前(多分)でも乗せてもらえます。1時間に1本船が出ていることも、このフェリーが愛される所以ですね。乗船した19時はまだ明るかったのですが、熊本に着いた頃には真っ暗でした。これにて日帰りでいく長崎ツーリングは終了です。

夕日と雲仙(船から撮影)

今回は「5月に鹿児島&長崎ツーリングに行ってきた」という投稿をさせてもらいましたが、如何だったでしょうか?5月というバイクのベストシーズンにいずれも晴天に恵まれ、素晴らしいツーリングになりました。九州に来たら阿蘇も良いのですが、さらに足を伸ばして鹿児島や長崎に行ってみてください。海と山のコントラスト、絶景ロード、そして海の幸を堪能できると思います。私自身も、九州にいながらまだまだ走れていない絶景ロードや土地が沢山あるので、これからもドゥカティ&BMWと一緒に訪れることにします。ここまで、ご購読ありがとうございました。

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