2021年3月、イタリアの ”走る宝石” MVアグスタのブルターレ・ドラッグスターRRを納車して以来、イタリアンバイクが身近になった管理人。正直、イタリアンバイクに乗りたかったというよりは、MVアグスタのデザインとスペックに一目惚れして、ドラッグスターを探して購入しました。言い換えると、形から入ったので、イタリアンバイクのことが全然わかってなかったんですね。しかしながら、MVアグスタに乗るようになって、他のイタリアンバイク乗りの方とお話ししたり、ツーリング行ったりすることが増えました。そして、MVアグスタ以外のイタリアンバイクもそれぞれ個性的でカッコいいと思うように。今回は、管理人の好きなイタリアンバイクを何台か紹介していこうと思います。
*ドゥカティ ベベル900SS
イタリアンバイクといえば、真っ先にイメージするのがドゥカティではないでしょうか。ドゥカティは1962年、イタリア・ボローニャで誕生しました。実際にドゥカティを試乗させてもらうと、同じイタリア車のアグスタとはまた違った乗り味や魅力を感じ、興味を持つようになりました。特にドゥカティ伝統のL型2気筒エンジン(通称Lツイン)は、”馬が後ろ足でを蹴る”ように走ると表現する方もいるように、パワーバンドに入ると爆発的な加速をするマシンです。そのL型2気筒エンジンの基盤を作った、ベベル900SSというバイクがあります。1970年代後半〜1980年代のバイクなので、状態の良い車体が少なくなっており、ベベル900SSは今やかなりプレミアムです。空冷キャブLツインエンジンで、キックスタートのみの男前仕様。先日参加したあるカフェレーサーMTで、運よく900SSを2台拝見することが出来ましたが、眉唾物の格好良さでした。オーナー様はすごく綺麗に乗られてましたが、すぐ機嫌を損ねる&前傾ポジションがキツいので、バイクも体も維持するのも大変とのことでした。
・ベベルとは:1950年代半ばに登場し、1986年まで採用されていたベベル(傘型)ギアでカムシャフトを駆動させるエンジンのこと。
*ドゥカティ スーパーレッジェーラV4
好きなバイクというか憧れの高嶺の花的なバイクを紹介します。現行SSのパニガーレ最高峰モデルでもある”スーパーレッジェーラ” と呼ばれるモデルで、イタリア語で「超軽量」と言う意味だそうです。中でも2020年に販売されたスーパーレッジェーラV4は、フルカーボン仕様で驚異の乾燥重量159kgに224ps。パワーウエイトレシオ0.7kg/psのモンスターマシンです😅 世界限定500台で販売価格はなんと1195万円。昨年浜松で行われたパニガーレMTにて、実物のスーパーレッジェーラ様を見ましたが、ただならぬ存在感と超高級感を放っておりました。しかし、こんな高価なバイクを所有したら、出先で駐車するのもかなり気を遣うし、サーキットで攻めて転倒でもしたら請求が怖いです(笑)
*モト・グッチ ルマンⅢ
モトグッチの設立は、ドゥカティより5年早い1921年。これはベネリ(現在は中国メーカー)と並んで、イタリア最古のバイクメーカーとなります。モトグッチといえば、バイクの斜め横に張り出した縦型Vツインエンジンが有名です。そして管理人の好きなモデルは、850cc空冷Vツインエンジンを搭載したルマンⅢ。発売から40年経ってるとはとても思えない、ネオクラシックなイタリアンカフェレーサーです。
*MVアグスタ F4
元々飛行機メーカーを経営していたアグスタ伯爵(創業者)が、うちは「オートバイ界のフェラーリを作ろう」とMVアグスタを1945年に設立。その後MVアグスタはWGP(現MotoGP)で圧倒的な速さを誇り、タイトル総ナメ状態が20年近く続きました。その理由として、当時唯一無二だった、並列4気筒エンジン。ホンダをはじめとする日本のバイクメーカーがアグスタを真似してレース用マシーンを作っていたのは有名な話です。管理人の乗っているドラッグスターRRは3気筒エンジンですが、MVアグスタといえば、元々4気筒エンジンのメーカーです。そして現在も、4気筒スーパースポーツの最高峰として、F4というモデルがあります。
*MVアグスタ F4RC
関西のバイク仲間が、2016年モデルのF4RCを所有していますが、エンジン音はまさに”フェラーリ”です。F4RCは世界限定250台のプレミアムモデルで、2016年だけドイツのAMG車がスポンサーだったので、AMGのロゴが入っています。そしてこのトリコローレカラーが最高にかっこいいですね。MVアグスタのバイクは性能とデザイン重視なので、少々壊れやすいのはたまに傷ですが💦 F4RCオーナーさんが「ひゅーずch」というYoutubeをされているのでチェックしてみてください。
*他のイタリアンバイク勢とイタ車の魅力
前述の3社以外にも面白いイタリアンバイクメーカーがたくさんあります。アプリリア・マーニ・FBモンディアル・ベネリ(現在は中国資本)・ビモータ(現在はカワサキ傘下)・ヴァイルスなどのバイクメーカーと、ピアジオ(ベスパ)・イタルジェットなどのスクーターメーカと、実に個性豊かです。イタリアのバイクは、言い方は悪いですが、とにかくデザイン重視&スペック重視、壊れにくいとか長持ちするとかあまり考えてません(笑)日本メーカーとは考え方が真逆ですが、だからこその魅力があると管理人は思っています。そしてイタリアンバイクに跨ってアクセルを開けてみると、いつもとは違った鼓動感や非日常を味わえるので、興味のある方はまずイタリアンバイク店にLets Goです🏍