4月は始まりの季節。新年度が始まり、入学・入社や新しい土地での生活がスタートする人も多いと思います。管理人の生活に特に変化はないのですが、土日+αを利用してトランポ(車&バイク)で四国旅に行ってきました。今年の春は非常に暖かく、4月上旬にもかかわらず日中の気温は20℃を越え、桜吹雪の舞う中、熊本〜大分〜愛媛を縦断して楽しんできました。今回は、往復700キロ以上の車&バイク旅の模様をお届けしたいと思います。
1. 前日の準備〜バイク積み込み
サーキット走行やトランポ旅に行く時は、前日にバイクを積み込んでしっかり固定しておくことがルーティーンになっています。管理人はビビりの性格なので、バイクのフロントはクランプ、タイダウン4本でハイエースのフックと固定します。そして今回初導入したJ-tripの方持ちスイングアーム用のメンテナススタンドを初めて使用しました。バイクのサイドスタンドより安定感があって、まっすぐバイクが立つので安心です。
↓管理人がトランポするのに使っているグッズ
2. 熊本〜大分・別府港
熊本の自宅を6時に出発し、ミルクロードから阿蘇方面に向かいます。お天気は超絶な快晴で、早朝なので車もバイクもほとんど走っていません。車を停めてバイク下ろして走りたいと思う気持ちを必死で堪えて、やまなみハイウェイに入りました。
やまなみハイウェイのワインディングをトラック(汗)、いやバイクを積んだハイエースで走ると少し怖いのですが、湯布院を経由して無事に別府港に到着。自宅からの距離は約130キロでした。宇和島運輸フェリー窓口で手続きを終わらせ、船に乗り込みます。ここから2時間45分の船旅です。出発時間が早かったのでお昼寝したかったのですが、船内は賑やかな子供達が多く一睡もできませんでした。(春休み中だったので仕方がないか・・・汗)
3. 八幡浜港到着〜白パニがお出迎え
船に揺られること数時間、大分の対岸である愛媛県の八幡浜港に到着しました。港を降りてハイエースを走らせて道の駅八幡浜みなっとに到着すると、駐車場に白いパニガーレを発見。愛媛で白いパニガーレ899に金マルケジーニ・ホイールは目立ちます。友人と合流して道の駅で海鮮丼を食べて、ドゥカティ内子(友人宅;非正規ディーラー笑)へ向かいます。トランポからドゥカティ848を降ろし、内子からの愛媛ツーリングスタート。初日の目的は、松山のカスタムバイク屋さん行くこと&愛媛名物・鯛釜めしを食べることです。
↓パニガーレ899に装着していたRizomaのステルスミラー
4. Hoop Motor Buildさんへ
内子町から緩やかなワインディングを走らせること1時間、松山市に入りました。ここから市内は大渋滞、848&パニガーレ899の油温が100℃超え、内腿が燃えるように熱くて大変でしたが、行きたかったカスタムバイクショップ “Hoop Motor Build” さんに到着。BMW R100RSのカスタムに定評がある愛媛のバイクショップですが、BMWだけでなく他のレアなバイクも見ることができました。初見だったのですが、BOTTPOWERはスペインのカスタム・バイクメーカーで、HoopさんはBOOTPOWER日本輸入総代理店をしているとのこと。オーナーさんはとても気さくな方で、バイクやカスタムにまつわるお話を色々してくれました。やっぱりヴィンテージBMWのカスタム車はカッコいいなぁ、スクランブラーもいいけどやっぱり自分はカフェスタイルが好きだなと再認識しました。(近年はポジションのきついセパハン仕様のカフェより、スクランブラーが人気だそうです)それではHoopさんのクールな展示車両&メンテで入庫していた車両を、下記にて紹介させて頂きます。
Hoopさんで1時間以上長居させてもらった後、鯛釜めし屋さんで本場の味を堪能してきました。鯛の旨みが口いっぱいに広がる釜飯は優しい和の味がしました。愛媛は瀬戸内のブリやタイなどの海鮮系が有名なので、訪れた際は是非食べて下さい。
5. 四国カルストへ
一夜明けて、翌日の朝から念願の四国カルストへ向かいます。四国カルストは西側と東側から登ることができます。我々は内子からスタートだったので、国道197号を日吉・檮原(ゆすはら)方面に進み、東津野城川林道(西線)経由で大野ヶ原へ向かう西側ルーを選択しました。松山から来る場合は、国道33号を高知方面へ向かい、柳谷の落出から「柳谷大橋」の巨大ループ橋で国道440号へ。地芳峠から「四国カルスト縦断線」に入る東側ルートがあります。道中の道はお世辞にも広いとは言えませんが、四国カルストに入るとそれらを忘れさせてくれる絶景が待っています。
カルストとは?:石灰岩などでできた地形のこと。 雨などによる浸食で石灰岩が地表に現れているのが特徴です。
西側から3台で行きましたが、東側から登ってきた松山のドゥカティ・モンスター乗りさん達と合流し、カルストで記念撮影。これで管理人は、秋吉台・平尾台そして四国カルストと日本3大カルストを制覇することができました。やはりカルストと名のつく場所は、ライダーにとって大好物。お天気にも恵まれ、四国カルストの絶景を思う存分堪能しました。
四国カルストの絶景を後にし、松山側に下山します。地元ライダーさんが先導してくれますが、狭い下り坂なので注意が必要です。道中、大きな木が落ちていてバイクや車が通れないので、みんなで木を引っ張って通れるスペースを作りました。こんなハプニングも旅ならではですね。(実は、写真の一番手前のおじさまが木を切っていましたが、チェーンソーが壊れて困っておられました)
ツーリング中に大きな木を動かすという非日常体験を終え、牛がたくさんいる高原エリアに入ってきました。まさにアルプスの少女ハイジの世界ですね。四国カルストでライダーに有名な「もみの木」さんに到着して、自家製チーズケーキセットを頂きました。濃厚でとろけるようなチーズケーキ&コーヒーが、ライダーの疲れを癒してくれます。
6. しまなみ海道へ
最終日、本当はバイクで高知県のUFOラインを走りたかったのですが、4月中旬まで閉鎖ということで目的地変更。実はUFOラインより密かに行きたかった「しまなみ海道」に行くことにしました。その日は花粉の飛散量が多かった為、ドゥカティではなくてハイエースで移動することに。正式名称は「瀬戸内しまなみ海道」というのですが、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの自動車専用道路で西瀬戸自動車道、生口島道路、大島道路からなります。そして向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島・馬島という海の上に浮かぶ島々を繋ぐ橋を、車やバイクで走ると海の上に浮かんでいるような感覚になります。海と緑と空が織りなすコントラストは、感動ものです。車やバイクで高速道路を走るのも良いのですが、125cc以下のバイクや自転車が通れる側道を走った方がゆっくり海を見ながら堪能できると思われます(次回はLMLを積んでこようと思いました)
今回は時間の関係上、愛媛側の大島&伯方島の2島に行ってきました。まずは大島の「亀老山展望公園」を目指します。クネクネしたワインディングを3キロ登ると高台が見えてきます。頂上の公園には、あの東京国立競技場を設計したことでも有名な隈研吾さんデザインの展望台がありました。
展望台の頂上に上がると、360℃パノラマの海と橋が織りなす絶景が見れます。天気が良ければ、絵葉書のような写真が撮れることでしょう。この風景が見れただけで、しまなみ海道に来て良かったと思わせてくれました。
続いて伯方・大島大橋を渡り、 ”伯方の塩” でも有名な伯方島に到着。海辺でのんびりお茶したいということで「Patisserie T’s Cafe 玉屋」を訪れました。オーシャンビューのテラス席で美味しいケーキとコーヒーを堪能させてもらいました。やっぱり海はいいなぁと、改めて感じさせてくれましたね。
7. 愛媛・伯方島→三崎港→大分・佐賀関港
カフェでのんびりしているうちに時間は、11時過ぎにになっていました。伯方島〜帰りのフェリーに乗る三崎港までは160キロ、車で3時間以上かかります。愛媛は高速道路が対面(1方向1車線)で全部繋がってなかったりするので、少し時間配分には注意が必要です。急いで車を走らせますが、松山市内の渋滞にも見事にハマり、三崎港に着いたのはフェリー出発35分前でした(汗)佐多岬とは愛媛の西側のヒゲみたいに長くなっている部分ですが、意外に長くて距離があります。しかしながらすごく景色が良くて、時間があるなら車を停めて撮影したりバイクで走りたかったです。三崎港フェリー窓口でチェックインして、名物「生しらす」のお土産を買って船に乗り込みました。帰りは、三崎港〜大分・佐賀関港まで1時間の航海で、あっという間に対岸の大分につきました。
8. 無事帰宅&まとめ
大分・佐賀関から熊本市内の自宅まで135キロ。ここから高速道路もない山道をひたすら走りました。直入を経由しいつもの阿蘇に入って57号を進むと、しばらくして熊本市に戻ってきました。愛媛・伯方島から熊本市まで370キロのロングドライブでしたが、無事に帰宅。2泊3日の四国トランポ旅でしたが、満喫することができました。そして愛媛で一緒に走ってくれたライダーさん有難うございました。しかしながら、行き当たりばったり旅だった事もあり、フェリーの選び方などは下調べが必要だなぁと思いました。大分〜愛媛間のフェリーは3パターンあるので、参考までにフェリーの料金と所要時間を下記に載せておきます。
<大分〜愛媛のフェリーの選択肢>(2023年4月現在)
フェリー会社 | 大分港 | 愛媛港 | 所要時間 | 料金 | 備考 |
①宇和島運輸フェリー | 別府 | 八幡浜 | 2時間45分 | 15,300円 | 料金は最高値。八幡浜〜松山は近い |
②宇和島運輸フェリー | 臼杵 | 八幡浜 | 2時間20分 | 13,800円 | 熊本から別府も臼杵も距離は同じ、高いけど |
③国道九四フェリー | 佐賀関 | 三崎 | 1時間10分 | 8,700円 | 三崎港〜松山は遠い、でも料金は最安 |
ちなみに管理人は、行きは①帰りは③のフェリーを使用しました。別府〜八幡浜で15,000円超えはちょっと高いので次来るときは③で往復しようと思っています。購入の仕方や季節によっては割引や値段変動があるようなので、詳しくは各フェリー会社のページを確認して下さい。
次回に四国に来るときは、四国カルスト+高知UFOライン+しまなみ海道制覇したいです。春の車+バイク&フェリー旅、最高でした。また時間を見つけて別のエリアにも行きたいと思います。
今回の旅の感想:やっぱり海はいい!!
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