ファーストタイプの革ジャン & Gジャンをゲットしました

レザー&デニムラバーの皆様、如何お過ごしでしょうか?レザーソムリエBasicの筆者ですが、デニムも大好きです。レザーとデニム(パンツ)はスタイリングの相性が良く、互いにエイジングを楽しめるという共通点もあります。

昨年より本気で革ジャンを集め出して以来、シングルライダース1着とダブルライダーズ2着を購入しました。しかしながら、気にはなっていたけど持っていなかったタイプの革ジャンがあります。それは、Gジャンタイプです。数年前、ファインクリークのリッチモンドが発売されて以降、Gジャンタイプの革ジャンがムーブメントを起こしました。今やリッチモンドは中々手に入らない革ジャンになってしまいましたが、この度あるブランドのGジャンタイプを手に入れました。形はファーストタイプの革ジャンです。

3月からその革ジャンを育てていますが、着れば着るほどファーストの形が愛おしくなってきます。今年の4月は例年にない暑さで、もう革ジャンが着れなくなりそうです。それでもこの形を着続けたい思うようになり、デニムのファーストタイプ探しをすることにしました。(本来はGジャンから革ジャンに行くものですが・・・笑)色々吟味を重ねた結果、まずは本家のファースト(復刻)を購入することにしました。

ということで今回は、ゲットした「ファーストタイプの革ジャンとGジャン」を紹介したいと思います。ヴィンテージやジーンズの世界に関しては分からないことばかりな筆者なので、どうか温かい目でご覧ください。

手に入れたファースタイプの2着

・ファーストタイプとは?

ジーンズの王様と言われるリーバイスは、1873年に「衣類のポケットにリベットを使用する」という特許を取得し、本格的にジーンズを製作・販売したと言われています。そしてリーバイスの中でGジャンと呼ばれるものには、大きく分けて4つのモデルがあります。それが、ファースト・セカンド・サード・フォース。この章では、はじめに製造されていたファーストタイプについて、説明していきます。

ファーストタイプというのは、ロットナンバー506XXを介し、1917年〜1953年に製造されたトラッカージャケットを指します。

↓戦前の506XX・ファーストタイプ(Vintage JAMのHPより引用)

そしてファーストタイプを象徴するディテールは下記の通りです。

・ポケットは右胸部1箇所(時代によってフラップなし→ありに変化)

・ビックE(LEVI’S)と呼ばれる赤タブ(後にLevi’sに)

・前立ての2本プリーツ

・背面のシンチ・バックル

これらのディテールが、年代によって変化していきます。中でも特に人気が高いのが大戦モデルです。次章では、簡単に大戦モデルとはどういったモノなのかを見ていきたいと思います。

・大戦モデルとは?

大戦モデルとは、第二次世界大戦中(1941〜1946年)、国から物資統制の規制を受けて、資材や工程の簡素化を迫られた時代のデニムを言います。厳密にいうと前期・中期・後期によって生地や仕様に違いがあるようですが、ここでは506XXの変更された箇所を挙げておきます。

・右胸部ポケットのフラップ無し

・ボタンが従来の5つから4つに変更

・ボタンとリベットがドーナツ状に(真ん中がくり抜かれている)

・ボタンのデザインが月桂樹とリーバイスの両方あり

・ボックスステッチの位置は、古い年代と同様にヨーク下からウエストバンドを4分割する位置にあり

・背面のシンチ・バックル有りと無し

大戦モデル前期(Vintage JAMのHPより引用)

大戦モデルは、上記の箇所が簡略化された組み合わせで、様々なバージョンがあります。戦時中に作られた大戦モデルは、元々作られた数が少なく、状態の良いものが少ないので、ビンテージ市場で値段が爆上がりしています。数百万から千万円で取引されるデニムもあります(驚)。一般市民の筆者は、とても手がでない価格なので、今回は復刻モデルを狙います。

それでは次章より、先にGetした1st タイプの革ジャンを紹介していきます。

・ファーストタイプの革ジャン <Y’2 LEATHER IB-140>

3月に手に入れた革ジャンは、大阪発Y’2 LEATHERのインディゴホースGジャンファーストタイプ・ジャケット “IB-140″。素材には約1.3mm厚のインディゴホースハイド(馬革)を採用していますが、馬とは思えないくらい革が柔らかくて着やすいです。そして通常革には使わないインディゴ染料を採用し、キズやシワを隠さない自然のまま仕上げています。着込むことで銀面に独特なブルーのムラ感と光沢感が出てくる拘りのホースハイドの革ジャンです。

ベースは、近年人気再燃の注目ジャケット“Gジャン”タイプ。デザインは1940年代に作られていた「Levi’s」社のファーストタイプをベースに「Y’2 LEATHER」がアレンジを加えて製作しています。

特徴の1つである左側のみに搭載されたフラップ付きポケット、前立ての2本プリーツを縫い付けるカンヌキ、ブロンズカラーの月桂樹ボタン。バックスタイルはスッキリ見えるようプリーツ入れず、大戦モデル同様にバックストラップも排除されています。縫製もデニムのGジャン同様、太番手のオレンジ色のステッチを使用し、インディゴホースとのコントラストがまさにデニムのGジャンのように仕上がっています。(以上Y’2 LEATHERのHPから一部引用)

今回は、いや今回もヤフーオークションを利用しました。冒頭で紹介したファインクリークのリッチモンドは、プレ値がついている為、とても手が出ません。そんな中、ネット検索していてY’2 LEATHERのGジャンタイプが目に飛び込んできました。Y’2 LEATHERのホースハイドといえば、昨年シングルライダースを購入しました。残念ながらサイズが合わず、泣く泣く手放しましたが、エコホースは良い革だったことはよく覚えています。Y’2 LEATHERは他のレザーブランドより気持ちリーズナブルでありながら、革やディテールに拘った素晴らしいメーカーです。中でも1stタイプをインディゴ染めしたIB-140がすごく気になりました。そしてヤフオクやメルカリで出品されているIB-140を見つけ、Y2はサイズが少しタイトという認識なので、サイズ42を狙いました(筆者は身長177cm, 体重74kg)。思っていたよりは値段が上がりましたが、約8万円で落札。リッチモンドの相場は22〜30万円であることを考えると、かなりお得な買い物になって嬉しい限りでした。

そして落札から数日後、念願のIB-140が到着。最初に手に取った印象は、インディゴが思っていたよりダークブルーだったこと、そして形がドンズバでした。今まで革ジャンを購入した中でも、良い意味での期待を裏切ってくれた1着です。ファーストのGジャンってこんなにカッコいいのだと改めて気付かされ、ヴィンテージの値段が上がっていることも納得できました。

革ジャンに袖を通してみると、若干サイズが大きく感じましたが、エコホースの柔らかさ・着やすさに驚愕しました。中古で買ったので、前のオーナーが着込んでこなれているのもありますが、素晴らしい馬革だと感じました。

そんなIB−140は、ライダースに比べハード感もない為、サラッと羽織るには最高のレザージャケットです。3月に入手してから毎日着て、育ジャンしました。着続けているとシボが出始め、エイジングしてきました。また月桂樹ボタンの着脱が固かったのも、何度も繰り返し着ていると柔らかくなってきました。ライダースとはまた違った味が出ると思うと、これからが楽しみでなりません。しかし4月も下旬に差し掛かってきたところで、かなり気温が高くなってきたので、これからはクーラーの効いた室内で育てることにします。

↓こちらはY2レザーのセカンドタイプです

・ファーストタイプのGジャン<Levi’s 71506 1st 復刻 >

続きまして4月に手に入れたリーバイスのファーストタイプのGジャンを紹介します。リーバイスビンテージクロージング(LVC)から発売された94年の復刻モデルです。例の如くヤフオクで手に入れましたが、少し色落ちし当たりはついているものの、30年前に作られたとは思えないほど綺麗な一品でした。仕様は大戦前に近い感じでしょうか。177cm 74kg中肉中背の筆者には、サイズ40でジャストでした(もう1サイズ大きくてもよかったかも)。

復刻モデルの仕様は以下の通りになります。

・右ポケットはフラップなし

・赤タブビックE

・5つのフラップボタンでリーバイスの刻印

・シンチバックルあり

・革パッチ71506表記

リーバイスのファーストを着る上で、1つ気をつけないといけないことがあります。ビンテージの革ジャン(アメジャン)も同様なのですが、着丈が57センチと短いです。なので普通のTシャツにこのGジャンを合わせると、Tシャツが下から出過ぎて野暮ったくなります。なので、下記のように丈の短いTシャツを合わせるのがオススメです。

・ファーストタイプに合わせるおすすめのTシャツ

1つ目は革ジャン着用時にも愛用している、AVIREXのディリーウエア・Tシャツです。中でも定番のリブT・クルーネック(定価2,700円)が一番オススメです。カラー展開は、白・カーキ、チャコール、ネイビー、黒の5色展開。デニムに合わせるなら白かカーキを選びたいところですね。このTシャツは新品の状態で着丈がM67cm/L70cmなのですが、ストレッチが効いているため着ると引っ張られて丈が短くなります。なので革ジャンやGジャンのような丈の短いアウターとも相性抜群です。加えて生地が強いので、洗濯しても伸びません。その上値段も安いので、何枚もストックして持っておくと良いでしょう。首の形はクルーネックだけでなく、Uネック、Vネックそしてヘンリーネックなど選べます。また5部丈や長袖タイプもあるので、一年中活躍してくれる、そんなTシャツです。

↓半袖クールネック

↓半袖Uネック

もう一つオススメしたいのは、Good Onの100%コットンTシャツです。5.5オンスのUSA製コットンは、生地が肌に優しく堅牢製も高いのが特徴です。負担のかかる独自の後染めにも耐えうる丈夫な縫製なので、安心して洗濯を繰り返すことができます。カラーバリエーションも20色以上と非常に豊富です。加えてPigment Dye(顔料染め)を施したカラーもあり、着用回数を重ねていくごとに経年変化による「色落ち感・当たり感」が楽しめる素晴らしいTシャツです。そして着丈ですが、M66cm/L69cmなので、革ジャンやGジャンにも合わせて頂けると思います。

↓半袖クルーネック

また色展開だけでなく、パターンが非常に多いこともGood On・TシャツのGoodなところです。ネックはAVIREX同様の4パターンから選べます。長袖はもちろん、ポケット付き仕様やヘビーオンス仕様、インディゴ素材もあります。

↓半袖ポケット付き

↓インディゴ染め仕様

・まとめ:革ジャンでもGジャンでも、ファーストタイプは最高にCoolです

今回は、手に入れたファーストタイプの革ジャンとGジャンを紹介させて頂きました。Y2レザーのGジャンタイプは、シングル/ダブルライダースに比べてかなり着やすい革ジャンです。見た目がハードすぎず、街中で来ていても違和感がありません。バイク乗りで着ている人をほとんど見ないので、どこか優越感を浸ることができます。そしてデニムのGジャンは、購入するに当たって色々調べていたのですが、一言では到底言い表せないくらいの歴史と深さを感じました。リーバイスのファーストは勿論カッコいいのですが、他のブランド(Leeやラングラーなど)やジャパニーズブランドが復刻しているのも気になります。現在は、ヴィンテージも含めてもっとデニムを勉強していきたいと、強く思っています。そして革ジャンもデニムも、エイジングを楽しみながら自分色にしていけるのが、本当に最高です。ここまでご購読ありがとうございました。

PS:デニム熱がどんどん高まり、ファースト・大戦モデルをセットアップで作りたくなってきました(汗)作ったら投稿します。

↓過去にY’2 LEATHERのライダースを購入した投稿

↓デニムの投稿はこちら

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