前回の投稿「北海道ツーリングvol.2」では、新千歳でレンタルバイクを借りて二日間、道央から道北までを走る模様をお届けさせて頂きました。二日間で約600キロ走る中で、見たものや食べたものはかけがえの無い記憶として今でも残っています。2日目に訪れた三宅別ヒグマ襲撃事件復元地では、熊には遭遇しませんでしたが、野生のエゾシカに会いました。そしてその後、豊富温泉でラムと鹿のジンギスカンを食べました。つまり北海道旅は、自然に学び自然の恵みを頂いていると言っても過言ではありません。北海道グルメといえば海鮮ですが、これも全て海という大自然からきていますよね。ということで今回は「北海道ツーリングvo.3(後半戦)」と称して、バイクで北海道の動物を巡ることにフォーカスしてきましたので、是非ご購読下さい。
•エサヌカ線へ
北海道ツーリング3日目の最初の目的地は、豊富温泉から東へ50キロ走ったエリアにある、猿払村(さるふつむら)です。猿払村には、北海道に来て絶対に走ってみたかった「エサヌカ線」があります。エサヌカ線とは、全長16キロに及ぶどこまでも真っ直ぐな一本道。実際に走ってみると、周りにはガードレールも電柱も信号も、もちろん建物もありません。あるのは一本道と牧草地のみ。そして実際に走っていて「どこが始まりでどこが終わりか」、全く分かりませんでした(笑)。
(左)信号のない十字路 (右)なぜか寿司ざんまいな友人
写真を撮ってみましたが、牧草地以外何もないのでそんなに映えることなく・・・。エサヌカ線は、写真で見るより走ってみた方が良さがわかる道ですね。次に来るときには、もっと天気の良い日に動画でも撮ってみたいと思います。
参考にエサヌカ線ドライブ(高速)の動画を貼っておきます↓
•旭山動物園へ
次の目的地は旭川にある「旭山動物園」です。猿払村からは200キロくらいの道のりになるので、ロングドライブになります。旭山動物園は17時に閉館なので、正直15時までには入園しようと思って、先を急ぎました。クッチャロ湖は少し立ち寄り、その後は浜頓別町(はまとんべつちょう)、中頓別町(なかとんべつちょう)、美深町(びふかちょう)、名寄市(なよろし)、士別市を経由。道中は何もない山道もありましたが、北海道のオアシスである「セイコーマート」(略してセイコマという地元のコンビニ)があるので安心です。昨日までは風が強く、寒い寒いと言いながら走っていましたが、この日から一気に暖かくなりました。旭川に近づくに連れて、だんだん気温が上がっていくのが分かりました。革ジャンスタイルで走っていて丁度いい陽気になり、北海道のワインディングを堪能できました。
計算通り14時過ぎには旭川市内に入りました。札幌に次ぐ北海道2番目の都市「旭川」ですから、交通量は一気に増えてきます。そして15時前に旭山動物園に到着。エントランスで入園料1,000円を払って、動物園に入ることができました!
旭山動物園は市営でありながら、動物の種類が非常に多く、中でも北海道にまつわる生き物を沢山見ることができます。ペンギンに始まり、円筒を登って泳ぐことで有名なアザラシ、オットセイ、巨大なホッキョクグマと童心にかえりながら見学。北海道に生息するヒグマ、エゾシカ、狼もいましたが、バイクで走っていてもしヒグマに出会したらとても冷静ではいられないだろうなぁと、正直考えさせられました。どうかこの北海道ツーリングで野生の熊に合わないようにと、切実に願いました。
(左)色々な種類のペンギン達 (右)円筒型の水槽を上るアザラシ
↑とにかく大迫力のヒグマ(写真で見ると小さく見えますが・・・)
ヒグマゾーンの後は、人類の祖先でもあるチンパンジー、日本猿、ゴリラ、オラウータン、キツネザルなどを見て回りました。私的には、ワシや鷹、フクロウなどの鳥類が沢山見れたことも嬉しかったですね。残念だったのは、時間切れで猛獣館のトラやライオンに出会えなかったことでしょうか。次回はもっとじっくり時間を取って訪れたくなる、そんな旭山動物園でした。それにしてもこのボリュームで1,000円は安いので、旭川に来たら是非訪れて下さい。
(右)100匹以上の日本猿たち (左)とにかく大迫力だったカバ
•旭川で回転寿司「トリトン」&ラーメンを食す
旭川での夕食は、北海道在住の方に美味しいので一度行ってみてくださいと勧められていた、回転寿司の「トリトン旭神店」。夕方に到着したにもかかわらず、我々の前には10組の待ち人がいたので、トリトンの人気っぷりを肌で感じました。1時間待ってようやく席に着けました。寿司ネタが大きくて、大手回転寿司チェーンにはないネタのラインナップがあり、それぞれ美味しく頂きました。やはり歳のせいなのか、昔ほど食べれなくなっており、8皿でオーダーストップ。
その後バイクで15分ほど走り、旭川中心街にあるホテルにチェックイン。バイクを屋根付き駐車場に停めることができました。部屋で少しゆっくりして、夜の旭川の街を探索することに。メインストリートを歩き、旭川駅構内のお土産物屋さんに行きました。荷物になるので購入したお土産は、宅配便で発送。最後にどうしても旭川ラーメンが食べたくなって(正直お寿司でお腹いっぱいでしたが)、有名店を調べたところ、どこも20時前に閉店しています。偶然見つけたラーメン屋さんに入りましたが、味は期待通りではなかったですね。また旭川を訪れて、これぞ旭川という醤油ラーメンを食べたいと強く思いました。
•ジェットコースターの路&富良野のラベンダー畑へ
そしていよいよ北海道ツーリング4日目、本日がバイクで走れる最後の日となります。旭川を出発して最初の目的地は、北の国からで有名な “富良野” 。まずは旭川から30キロ走ったところにある、「ジェットコースターの路」を目指します。40分ほど走ると、アップダウンが続く道が出現します。しばらく坂を登っていくと、モニュメントを発見。そこでバイクを並べて記念撮影。
その後は富良野市内の、とあるラベンダー畑を目指しました。ラベンダーが満開の時期は7月上旬なので、少し早かったのですが、早生のラベンダーが咲く風景は見れました。おそらくこのブログをアップする7月中旬が見頃だと思いますので、行ける方は満開のラベンダーを堪能して下さい。
(右)バイクの奥はまだ蕾でした (右)この品種は綺麗に咲いていました
・苫小牧の馬牧場「ノーザンホースパーク」へ
実は前日の夜、一緒に行った友人が馬のサラブレッド牧場に行きたいということで、急遽予定に組み入れたのが苫小牧の「ノーザンホースパーク」。富良野から日高に行く予定を変更して、苫小牧に向かうことに。富良野から滝川、岩見沢、恵庭、千歳を経由してバイクを走らせること約2時間、苫小牧に到着。ノーザンホースパークは新千歳空港から15分の距離なので、飛行機に乗り遅れることはなさそうです。
立派なエントランスゲートで入園料800円を払い、バイクで入場。ノーザンホースパークとは、数々のG1馬を輩出している社台グループが運営している体験型テーマパーク。広大な敷地(478,982㎡)の中に、馬の施設だけでなく、公園やカフェ、レストランなどがあります。まずはゴルフ場のクラブハウスのような豪華なレストランで腹ごしらえ。筆者は北海道・美唄産の三元豚を使ったカツカレーを、美味しく頂きました。
その後引退したサラブレッドの厩舎を見てまわりました。さすが社台ファーム系列というだけあって、重賞やG1に勝った名馬達にも会うことができました。競馬ファンならたまらない空間だと思うので、馬好きな方は是非訪れてみてください。
その後、友人が馬に乗りたいということで、乗馬体験コーナーへ。係の人が引き馬してくれるので安心です。筆者は馬に乗ったことがあるのですが、バイクより馬の方が目線が高いので、バイク乗りには少々怖いかもしれません。最後に、障害コースを練習する騎手&馬を見学してノーザンホースパークを後にしました。
•新千歳でレンタルバイク返却
ノーザンホースパークからバイクを走らせること15分で、jネットレンタカー新千歳空港店に到着。バイクを停めた後、係の人がバイクの状態をチェックします。立ちゴケやキズ等がなければ、すぐに終了です。ここで北海道バイク旅が終わってしまうことはすごく寂しいのですが、帰りの飛行機の時間もあるので、急いで空港への送迎バスに乗り込みます。10分もすると新千歳空港が見えてきました。
•飛行機で福岡へ
空港に到着して、革ジャンを着て保安検査場へ向かいます。荷物の重さは制限ギリギリの7キロで通過し、ピーチの搭乗ゲートへ。本州の天候が悪いのもあって、全体的に飛行機の到着や出発が遅れていましたが、20分遅れで福岡行きは離陸しました。ここで伊丹空港に向かう友人とはお別れ。5日間に渡る北海道旅を一緒に回れて、楽しかったです!また行きましょう。そして2時間半のフライトを経て、福岡空港に到着。そのまま熊本行きの高速バス乗り場へ向かいました。
•熊本に無事帰宅
福岡空港からバスに揺られること1時間40分で、熊本市内の最寄りのバス停に到着。そこから家まで1キロ歩いて、無事我が家へ帰宅しました。こんな感じで、五日間のLCC&レンタルバイクで行く、北海道ツーリング旅が終了。大したトラブルもなく、楽しくバイクでの初北海道旅を堪能できました。
•北海道ツーリング総括
というわけで今回は「北海道ツーリングvol.3(後半戦)」と題して、バイクで北海道の動物を巡る編をお届けしました。牛の牧場にこそ行けませんでしたが(実は行ったのですが、朝早すぎて入れませんでした)、北海道ならではの動物園やサラブレッド牧場を体験することができました。
そして、バイクで走った4日間の総距離は1100キロ。1日300キロ弱の巡行距離くらいが、1番ゆったり走れてその土地を堪能できるということがよく分かりました。まだまだ回りきれてない北海道の名所が沢山あるので、また戻ってきたいと考えています。次は愛車での北海道ツーリングも視野に入れます。自然の神秘、景色、動物、グルメを楽しめる北海道ツーリングに、本当に行って良かったと思いました。
そして最後に今回の北海道旅で要した金額を、項目ごとに列挙してこの投稿を締めることにします。
項目 | 金額(税込) |
LCC往復航空券(福岡〜新千歳) | 26,000円 |
レンタルバイク4日間(KTM390DUKE) | 43,000円 |
ホテル代4泊(大人2名1部屋 / 2) | 22,000円 |
ガソリン代(1100km / 25 km * ハイオク185円) | 8,140円 |
その他の交通費(熊本〜福岡バス往復、札幌〜新千歳バス往復) | 8,500円 |
合計 | 107,640円 |
この費用に食費は含まれていませんが、案外リーズナブルに北海道ツーリング4日間を楽しめたのではと思っています。この投稿が、今後北海道ツーリングに行く人の何かの参考になれば幸いです。ここまでご購読ありがとうございました。