予想よりも早くルイスのビンタコ・サイクロンが着弾

早くも暦は11月、今年も残すところあと2ヶ月を切りました。年齢のせいなのか、時が経つのが非常に早く感じます。先月までは、秋とは思えない暑い日々が続いており、とても革ジャンを着れる感じではありませんでした。今月になってようやく革ジャンを着ようという季節になり、すごく嬉しく思っています。そんな気候の変化を見計らってなのか、大変嬉しい誤算がありました。はい、注文していたルイスレザーズ・サイクロンが届いたのです(10月の話です)。9月の時点では、早くても12月だと聞いていたので、喜びもひと塩でした。ハヤる気持ちを抑え、週末を待って、福岡のルイスレザー販売店である「Radio 7」さんに取りに行ってきました。今回は、1年2ヶ月待ってからのルイス着弾から、ルイスレザーズ・サイクロンのインプレッションなどをお届けしたいと思います。

カフェレーサーというバイクに乗り始めてから、カフェレーサーとは一体何なのか、そして当時のイギリス・バイク文化を勉強してきました。本来のカフェレーサーとは、1950年代、ロンドンのエースカフェに集まるロッカーズ達が、ジュークボック・スレースをしていたことに由来しています。そしてそのロッカーズが、着ていたレザージャケットがのちにロンジャンと呼ばれるようになりました。ロンジャンは、アメジャン(アメリカンライダース)に比べて着丈が長く、アクションプリーツがついていません。袖丈も長めに作られており、タイトシルエットなのが特徴です。そんなロンジャンを世に知らしめたブランドが、「ルイスレザーズ」と言われています。

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前置きが長くなりましたが、筆者はカフェレーサーに乗り、それを愛する者である以上、「ロンジャンの雄 “ルイスレザーズ“」は是が非でも欲しいと思っていました。しかしルイスを新品で購入するには20万円以上。しかもルイスレザーズは大変人気があり、注文しても1年待ちという状況も手伝って(2023年8月当時)、中古市場でも値段が高値で推移しています。そんな中、ルイスレザーズが久々に値上げするという話を耳にしました。もしかしてこれは、ルイスを買った方が良いという ”神の思し召し” なのではと、私なりに勝手に解釈しました。そしてまずはルイス試着したいと考え、福岡に向かった訳です。

福岡の大名にあるルイスレザーズ取扱店「Radio 7」に到着すると、真っ先に私の目に飛び込んできたのは、ビンテージターコイズのサイクロン。それは売り物ではなく店長の私物で、試着&エイジングサンプルとしてディスプレイされていました(ビンタコ自体置いていることが珍しいです)。早速試着させてもらうと、サイズ40のタイトフィットが自分の体にピッタリ。これはもう運命なのではと思い、次に出てきた言葉は「これ買います」でした(笑)。というのも筆者の所有しているBMW・R100のタンクの色はターコイズブルーで、馬革のビンタコと非常にカラーが酷似しています。実は密かにルイス買うならビンタコのサイクロンが欲しいと思っていたのです。こんな2つの偶然が重なると、レザーラバーたるもの、”買う”という選択肢しか残されていませんでした。

オプションの確認をし、注文書を書いて、デポジットとして半額の10万円を払い、お店を後にしました。1年待てば、ビンタコのサイクロンが着れるかと思うと、楽しみで楽しみで仕方がありませんでした。

詳しくは1年前のルイス注文の過去の投稿をご覧ください⬇️

2023年8月にサイクロンを注文してから、1年経った2024年8月に、Radio 7さんにオーダー状況を確認しました。噂ではルイスの生産が遅れていると聞いていたので、1年では来ないだろうと予想していました。案の定、早くて12月、最悪の場合2025年の2月だと伝えられました。ということはこの秋冬はルイスが着れないのかぁと、少々残念な気持ちに・・・。革ジャンは4枚持っていながら、ロンジャンは1枚も持っていないので、ネットで他ブランドの中古品を買おうかと物色していました。

ルイス以外のロンジャンを見繕いたい方は⬇️

お店に電話してから1ヶ月ちょっと経過した頃だったでしょうか。10月上旬に、Radio 7さんから電話を頂き、サイクロン到着したので取りに来てくださいとのこと。1年半待ちだと思っていたのに、レザーシーズン前に着れるのは感無量です。そして前のブログでもお伝えした通り、ポルシェ997の納車とセットで福岡に行くことにしました。まさに盆と正月が、一気にやって来たのです(笑)。

そして秋晴れの10月某日、公共交通機関にて福岡・大名に向かいます。大名は福岡の原宿を言われる場所で、お洒落なお店が軒を連ねるエリアです。そんなファッションストリートを歩いていると程なくして、Radio 7に到着。店長に食い気味にルイスレザーを取りにきましたと伝えると、奥からブツを出してきてくれました。ビニールを取ると真っ新な私のビンタコ・サイクロンが現れました。早速試着してみますが、革とインナーのブラックサテンがまだ硬くて、新品の風合いを肌で感じます。ビンタコサイクロンを着た自分を鏡で確認してみました。

いやぁーやっぱりビンタコのサイクロンはカッコいいですね。我ながらよく似合っております(自画自賛)。ルイス以外にも、革ジャンに合いそうな丈短めなTシャツを数枚購入。Radio 7さんは、ルードギャラリーなど音楽系やイギリス系のイケてるアパレルを販売しています。最後にお店の前で、ルイスを着てスナップショットを撮って頂きました。次に来る時は、BMW・R100で来ますと、告げてお店を後にしました。

・ルイスのホースハイド・サイクロンのインプレッション

無事 “納ルイス” を果たした管理人。最初にルイスのサイクロンを着用した感想は、薄い&軽いでした。筆者はファウンテンヘッドレザーのベータ、Y2レザーのIB-140(Gジャンタイプ)という馬革の革ジャンを2枚所有しているのですが、それらと比べてルイスの馬革はだいぶ薄いです。重さも半分くらいに感じます。良い言い方をすれば馬革にしてはかなり着やすい、悪い言い方をすれば革が薄いため重厚感に欠けます。軽くて着やすいので、革ジャン&馬革初心者の人には取っ付きやすいのではないでしょうか。

シルエットですが、アメジャンのルーツがワーク系なのに対して、ルイス等のロンジャンはテーラード(スーツの仕立て)なので、タイトで非常に綺麗な形をしています。着丈・袖丈も長く、スタイリッシュに着ることができます。サイクロンのウエストベルトが、アシンメトリーでいい感じです。このベルトのおかげで、カフェレーサーのタンクに革ジャンのジッパーが当たらないようになっています。

次にルイスレザーズ・ホースの革質について言及します。現在、筆者の所有している4着の革ジャンは全てベジタブルタンニン鞣しなのに対して、ルイスのホースハイドはクロム鞣しです。鞣し方の違いや個体差もあるのか、ルイスの馬はちょっとゴムっぽくて安い感じがします。ホースよりも価格は高いけど、ルイスのベジカウを試して見たくもなります。果たしてこれから着込んでいくと、クロムのホースハイドがどんな経年変化をするのか、他の革ジャンとも比べて見ていきたいと思います。

11月に入って福岡の友人(BMW・R100RS乗り)が主催する「ルイスの集い」に参加して着ました。ルイスやロンジャンを愛する老若男女が集まって、交流を図る的なイベントです。初開催&三連休の中日の初開催だったので、そんなに沢山の人は集まりませんでしたが、濃いメンバーが来ていました。そして、皆さんのルイス愛や革ジャンのカスタムに感激しました。少しですが、カスタムしたルイスレザーズを紹介します。

上記のカスタムは、ペイントデザイナー&ウルフズヘッドの作品で、かなりイケておりました。もう少し革ジャン上級者になったら、スタッズ・ワッペン・ペイント等のカスタムに挑戦して見たいと思わせてくれました。また参加者さんの中に、ビンタコではなくターコイズ(カウハイド)のルイスを着ている方も。革ジャンは黒が圧倒的に多いと言われる中で、ブルー系を選ぶ人がいるのがルイスならではかもしれません。ウルフズヘッドのカスタムを施したルイス女子も、後日ターコイズのサイクロンを手に入れたらしく、カラーのルイスラバーが増えるのは嬉しいですね。この度はルイス&ロンジャン好きの方々と、色々な話ができて楽しかったです。また次回の開催を楽しみにしております。

ということで今回は注文して1年2ヶ月後に手にした、ルイスレザーズのビンタコ・サクロンについて、色々書いてみました。実際に手にして、1ヶ月着込んでみましたが、やはり購入して良かったと思っています。馬革の質にフォーカスすると、他の革ジャンに軍配が上がりますが、軽くて気楽に羽織れるということでは、ルイスは秀逸な革ジャンだと思います。またクロム鞣しであるということは、ベジタンよりも雨に強く、バイクに乗るのにも適しています。そして何より形がカッコよくて、スタイリッシュに着ることができます。これこそがルイスが100年以上積み上げてきた『伝統」が成せる技ではないでしょうか。そんなルイスを着込んで、イギリスの匂いを感じながら、これからドップリとルイスライフを楽しんでいこうと思います。ここまでご購読有難うございました。

後日Radio7の前で、R100&サイクロンを記念撮影。統一感が半端ないです↓

1件のコメント

  1. ピンバック:ルイスは1年半待ちなので、他メーカーのロンジャンを探そう - Imported motorcycle Lovers

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