サーキット走行で使用したい「MFJ公認ヘルメット9選」

先月、HSR九州のサーキット走行会にて初転倒をかました管理人。幸いなことに大きな怪我にならなかった訳ですが、改めて身につけていた装備品に助けられたと痛感しました。その時のライディングギアは以下の通りです。(ドゥカティに乗っているので、ほぼイタリアンなギアが多いです)

安全性の高い装備を身につけていたおかげで、肋骨の骨折2箇所と親指の靭帯損傷のみで済んだと言っても過言ではありません。そして革ツナギとヘルメットはMFJ公認を使用していますが、この転倒でヘルメットが少し損傷してしまいました。そこでMFJ公認ヘルメットを新たに購入したいと考えています。というわけで今回は、 ”サーキット走行で使用したいMFJ公認ヘルメット9選” をお届けしたいと思います。

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・MFJとは?

MFJとはMotorcycle Federation of Japanの略称で、日本モーターサイクル協会のことです。MFJ公認モデルというのは、日本モーターサイクル協会が、安全性と平等性を保証したモデルということになります。言い換えればレースで仕様する為に、厳しい安全検査基準をクリアし、技術規制を行うことで競技の平等性も重視しています。サーキット走行会ではMFJモデルの使用が義務付けられることは稀ですが、MFJモデルを使う方が安全性は担保されます。

・MFJ公認ヘルメット9選

それでは早速本題に入っていこうと思います。現行で販売されているMFJ公認ヘルメットの中から、サーキットで使用できそうなモデルをメーカー別に見ていきます。

⑴ARAI

日本のヘルメットメーカーの中で、ARAIは特に安全性を重視したヘルメット作りをしていることで有名です。そしてARAIのフルフェイスのヘルメットのほとんどが、MFJ公認モデルとなります。中でも日本人として唯一最高峰のMoto GPに参戦している、中上貴晶選手が使用しているのがRX-7X。サーキットで使用したいなら、このフラグシップモデルを選べば間違いはないでしょう。帽体はどちらかといえば丸くて小さいタイプです。安全性を重視しているだけあって、ヘルメット中は少し狭めの作りになっています。

*ARAIのサイズ感:頭サイズ57cmの筆者は、Mサイズ。

IDEMITSU HONDAの中上選手 (auto sportより引用)

⑵SHOEI

日本ヘルメットメーカーでARAIと双璧をなすのがSHOEI。デザイン性のあるヘルメット作りに定評のあるメーカーですが、唯一のMFJ公認モデルがX-Fifteen。ホンダで5度のMoto GP年間チャンピオンに輝き、今年ついにドゥカティに移籍したマルク・マルケス選手が長年使用しているモデルです。帽体はARAIのRX-7Xに比べて大きめ、というかよりエアロ効果を得られるように奥行きがある作りです。そしてインナーには余裕があるので、典型的な日本人頭の人は被りやすいと思います。

*SHOEIのサイズ感:頭サイズ57cmの筆者は、Mサイズ。

グレシーニレーシングのMマルケス選手(auto sportより引用)

また限定販売で、バリバリ伝説とのコラボX-Fiftenが来月リリースされるようです。希望小売価格は103,400円。

SHOEIのHPより

⑶OGK Kabuto

日本二大ヘルメットメーカーであるARAI・SHOEIに比べて、比較的価格がリーズナブルなのがOGK Kabuto。MFJ公認モデルはいくつかあるのですが、オススメしたいのがF-17シリーズ。アプリリアのMoto GPライダー、アレイシ・エスパルガロ選手が愛用している、グラフィックモデルもリリースされています。Kabutoのヘルメットは日本人の頭に合うように設計されている為、非常に被りやすいのが特徴です。

*OGK Kabutoのサイズ感:頭サイズ57cmの筆者は、Mサイズ。

アプリリアのアレイシ・エスパルガロ選手 (auto sportより引用)

⑷Nolan

続きまして、筆者が愛用していたイタリアンブランドNolan X-Lite。日本ではデイトナが窓口になっています。Nolanのヘルメットはグラフィックが美しく、所有していてテンションが上がるヘルメットです。往年のMoto GPチャンピオンであるケーシー・ストーナーモデル、ゼッケン27番はあまりにも有名です。MFJ公認モデルで選びたいのは、やはりX-803RS ULTRA CARBON。現行のMoto GPライダーではホンダのリンス選手、Moto2のカネット選手が使用しています。フルカーボンなのでとにかく軽いのですが、インナーが非常にタイトである為、日本メーカーよりはワンサイズ上を選んでください。因みに私は、普段はMなのですがノーランはLでチークパッドを薄いものに変えて使っています。

*Nolanのサイズ感:頭サイズ57cmの筆者は、Lサイズ。

LCRホンダのアレックス・リンス選手(auto soportより引用)

↓筆者はLサイズのチークパッド27mm薄めを使用

⑸AGV

続いてもイタリアンブランドで最も有名なヘルメットメーカーの一つであるAGV。AGVは往年のGPライダーである、ケニーロバーツやバレンティーノ・ロッシが使用していました。実は筆者は、AGVのヘルメットを3つ持っています。しかしながら、いずれもMFJ公認ヘルメットではありません。というのもAGVのMFJ公認ヘルメットは、フラグシップモデルのPISTA GRとCORSA GRの2点のみです。PISTAはフルカーボンのヘルメットでかなり軽くてかっこいいのですが、正規価格20万円以上と正直高いです。それでも唯一無二なヘルメットなので、お金に余裕のあるAGV好きは選んで間違いないヘルメットだと思います。因みにAGVはジャパンフィットモデルがあり、インナーには比較的ゆとりがあります。

*AGVのサイズ感:頭サイズ57cmの筆者は、Mサイズ(ジャパンフィットの場合)

ロッシモデルは今でも人気があります(ダイネーゼジャパンHPより)

⑹SHARK

安全性において国内メーカーと同等と言われている、フランスのヘルメットメーカー「SHARK」。高い空力性能に加えて、奇抜で目を惹くグラフィックがクールです。しかし残念なことに、輸入販売元であった(株)LINKSが昨年7月に取扱いを終了したようです。新しくSHARKの代理店になるところが現れるのか、今後も注視していきたいと思います。Moto GPライダーでいうと、今年度ドゥカティからホンダに移籍したヨハン・ザルコ選手のヘルメットがRACER R PROです。

*SHARKのサイズ感:頭サイズ57cmの筆者は、Lサイズ。

カストロール・ホンダLCRのザルコ選手(auto sportより引用)

⑺SUOMY

1997年にレーシングヘルメットメーカーとしてイタリアに誕生した「SUOMY」。日本で取り扱っているお店は少ないのですが、SUOMYの契約ライダーは、SUOMY PILOTと呼ばれ、現在まで計20回以上ものワールドチャンピオンを獲得しています。中でも有名なのが、現在Moto GP2連覇中のチャンピオン、フランチェスコ・バニャイア選手がSUOMYを愛用しています。筆者もドゥカティオーナーとして、今すごく気になっているブランドです。

*SUOMYのサイズ感:頭サイズ57cmの筆者は、Mサイズ(ジャパンフィットの場合)

⑻HJC

日本以外のアジア諸国で唯一、世界で有名なヘルメットメーカーが、韓国の「HJC」。創業1971年と歴史もあるHJCですが、デザインと安全性に定評があります。Moto GPライダーでは、過去に年間チャンピオンにも輝いているヤマハのファビオ・クアルタラロ選手が愛用しています。レッドブル&モンスターエナジーのデカールを介した、HJCヘルメットは正直カッコいいですよね。RSタイチが総合代理店をしているので、ジャパンフィットモデルがあります。なので、ARAIやSHOEIと同じサイズ感で選んで問題はなさそうです。

*HJCのサイズ感:頭サイズ57cmの筆者は、Mサイズ。

⑼LS2

最後に紹介するのが、スペイン発祥のヘルメットメーカー「LS2」。比較的リーズナブルな価格帯ながら、デザイン性高いヘルメットには定評があります。特にカーボンモデルはお買い得です。オンからオフまで色々な種類をリリースしているLS2ですが、MFJ公認モデルも作っています。少しシックなデザインのヘルメットを探している人は、LS2・THUNDER C GPを選んでも良いかと思います。

*LS2のサイズ感:頭サイズ57cmの筆者は、Lサイズ。

・まとめ

ということで今回は、サーキット走行で使用したいMFJ公認ヘルメットを9種類紹介させて頂きました。世界最高峰の舞台で活躍するGPライダーが使用しているモデルのレプリカが多く、それだけでもテンションが上がります。バイクやツナギのカラーリングに合わせてヘルメットを選ぶと、サーキット場では速そうに見えます。まあヘルメットにエアロ効果があったとしても、実力以上には速くなりませんが・・・(笑)速くなるには練習あるのみです。

そしてMFJ公認ヘルメットは、厳しい安全検査基準をクリアして販売されているわけですから、安全性も担保されているのは言うまでもありません。サーキットを走ることは、公道では出せない速度域で走るわけですから、一番大事な頭を守るヘルメットにはとことん拘りたいところです。

ここでMFJ公認ヘルメットを9種類もあげてしまったので、1つに決めきれない自分がいます。もう少し熟考してから、新たな相棒を購入しようと思います。この投稿が、サーキットを走りたいもしくはサーキット走行が好きなライダーさんの参考になれば幸いです。ここまでご購読ありがとうございました。

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