バイクを買うなら新車?中古車?

暑かった夏が終わり秋を感じる、バイク日和の今日この頃ですが、皆様バイクに乗っておりますでしょうか?秋に合わせてバイクを買ったよ、納車したよという話もチラホラ聞きます。真っ新の新車を買うか、値段のこなれた中古車を買うか、迷うところですね。そんな訳で、今回は新車&中古車購入のメリット・デメリット、注意点などを書いていきたいと思います。因みに、管理人はバイクに関しては、中古車しか購入したことがありません。新車は、バイク仲間や知り合いから聞く話がメインになります。中古車は6台乗り継いでおりますので、バイク初心者の割には経験豊富です。

ハーレーを手放してスラクストンを納車した時

新車を買うメリット・デメリット

新車は何と言っても、誰も乗っていない真っ新のバイク。当然メリットの方が多いと思われます。

*新車を買うメリット

①真っ新なバイクに乗れる:何と言っても新車の魅力は、真っ新なピカピカのバイクを買って、自分色に染めていける所だと思います。車もバイクも、新車の匂いっていいですよね。

②最新の技術:バイクの車種やグレードにもよりますが、トラコン・ABSなどの電子制御やクルーズコントロールなどの最新の技術が体感できます。また、スポーツバイクにおいては高出力化も進んでおり、最高出力200馬力超えのマシンもリリースされています。

③メーカー保証:これも中古車にはないサービスですが、1ヶ月保証・半年保証などが付いています。(メーカーやサービスにより有償・無償があります)バイクに詳しくない人は、定期的にメンテをしてもらえると安心ですよね。

④メーカーオプションやカスタム:新車発注のタイミングで、オプションやカスタムパーツをつけることができます。初めからしか付けれないパーツもあるので、バイクを自分仕様にしたい方には、オススメです。

⑤初車検は3年後:新車は車検を受けてからの納車になるので、車検付きは勿論なのですが、初回のみ車検は3年付き、以後は2年ごとになります。新車好きな方は、この1回目の車検(3年後)毎にバイクを乗り換えていくこともできます。

⑥リセールバリューが良い:⑤の3年以内に買い替る事とも連動するのですが、高年式・低積算距離のバイクは一般的にはリセールバリューが高いです。但し、不人気車や事故車などには当てはまらないこともあります。

新車を買うメリット6点上げてみました。新車購入ってメリットしかないでしょ?と思う方、実は意外にもデメリットもあるのです。

トライアンフ福岡(ディーラー)

*新車を買うデメリット

①値段が高い:値段は新車なので仕方がないですね。しかしながら、近年の物価高・円安の影響もあり、数年前に比べても全体的に新車価格は上昇しています。例えば、250cc4気筒で大人気のカワサキ・Ninja ZX-25R SEの新車価格は91万円。諸経費等含めると乗り出し価格は、100万円です。250ccにしては高いですよね。ドゥカティ・パニガーレV4sは新車価格358万円、諸経費+メーカーカスタムすると400万円になります。普通の国産車より高いので、なかなか手が出ないのもわかります。

②慣らし運転が面倒:一般的な慣らし運転は、積算距離0〜350kmまでは4000rpm上限、600kmまで6000rpm上限、1000kmまでも控え目にしなければなりません。これはバイクを馴染ませるために必要なのですが、正直ぶん回して乗りたいですよね(笑)オイル交換も500km、1000km毎にしないといけません。

③ディーラーでしか買えない:新車は通常、ディーラーで購入します。輸入車を個人輸入→通関→車検とかできなくはないですが、かえって時間とお金がかかります。また、住んでいる地域にお目当てのメーカーのディーラーがなかったり、ディーラーの対応が良くないから、乗りたいバイクに乗れないという話はよく耳にします。

④納車までの時間が長い:そして最近特に聞くのが、半年、1年待ってようやく納車したという話です。バイク人気や車体や部品が足りない・入ってこないなど理由がありますが、バイク乗るのに1年も待っていられないという人も、実は多いのではないでしょうか。但し、たまたまお店に在庫車や展示車があって、すぐに納車できることもあります。

意外にも新車を買うデメリットがあることが分かりましたね。国産車に関しては、納期が長いのが問題ですが、輸入車の新車購入は実は様々なハードルがあります。

新車のMVアグスタ・ブルターレ1000RRは400万

中古車を買うメリット・デメリット

中古車を買うメリットってやっぱり新車より値段が安いことだけでしょう?と思うかもしれません。今人気の旧車などは、当時80万円だったものが、プレミアが付いて600万円になっている車体もあるくらいです。そういう車体は一部ですが、値段以外にも中古車購入のメリットはあります。

*中古車を買うメリット

①値段が新車より安い(旧車・プレミア車除く):一部の車両を除いて、中古車は新車より安く購入することができます。例えば2022年8月に管理人が購入したドゥカティ848Evo コルセSE(2012年モデル)は、新車価格が諸経費込みで約200万円。10年落ち・積算距離22000キロで諸経費+整備費込みの購入金額が、117万円でした。加えて、前オーナーのカスタム費用が約30万円。これを高いと取るか安いと思うかは、人それぞれですね。

②納期が短い:中古車は新車に比べて納期が圧倒的に早いです。車検残があって整備してあれば、即日に乗って帰ることもできます。(名義変更や登録があるので実際は難しいです)中古車は現物がそこにある訳ですから、この点に関しては中古車有利ですね。

③販売終了したバイクを選べる:生産終了している車種やモデル、カラーなどでも中古車があれば選ぶことができます。メーカーは音量・排ガス規制などが年々厳しくなる中、古いモデルから新しいモデルへの変換を迫られています。昨年度(2021年)、43年の歴史に幕を閉じたYAMAHAの名車SRも、今は中古車でしか購入ができません。

④カスタム車両に乗れる:中古車は前のオーナーがカスタムをしている状態で、販売していることがあり、その点では1からカスタムするよりお得です。また、中古車はその時代の規制が適応されるので、現行の新車ではできないカスタムや仕様のバイクに乗ることができます。裏話ですが、1970年代の旧車の排気音が大きいと思っていても、その当時のレギュレーションをクリアしていればOKなのです。年々厳しくなる排ガス規制によって昨今、空冷エンジンモデルが減っていますが、中古車は空冷エンジン選ぶ事ができます。

⑤慣らし運転しなくて良い:中古車で1000km走っていない車両以外は、基本的には慣らし運転をしなくても良いです。但し、長い年月エンジンをかけていない不動車は、色々な部品を交換して、慣らし運転的なことをしないといけません。

⑥購入場所の選択肢が多い:新車はディーラー購入がほとんどですが、中古車は様々な選択肢があります。個人売買・ネットオークション・業販・中古車専門店・友人からなど、ディーラー以外からも購入できるので、バイク選びの幅がものすごく広がります。

*中古車を買うメリット①〜⑥まであげましたが、かなりメリットが多くて、これはもう新車より断然中古車ですねと、皆さん思ったのでは?しかしながら、中古車には色々な落とし穴があります。私も中古車、特に旧車と呼ばれる古い車両を購入した際、色々な洗礼を受けました。それではデメリット編いってみましょう。

旧車のZ2はなんと550万円

*中古車を買うデメリット

①故障リスクが高い:やはり新車に比べて、年式が古い・積算距離が多いので、色々な部分が劣化しています。前オーナーが、ちゃんとメンテをしていたか、正直わからないです。特に10年以上前の古いバイクを買う場合は、故障して当然であると思っておいた方が良いでしょう。

②修理・メンテ難民になる:メリットの⑥で述べた購入場所が多いことが、修理・メンテでは逆に弊害になることがあります。自分で修理・メンテができる人以外は、バイク屋さんにお世話になる必要があります。中古車を買うと同時に、修理・メンテをしてくれるバイク屋さんを見つけておくことが大切です。近年、ディーラーによっては、同じメーカーであってもそのお店で買ったバイク以外は見てくれない場合もあります。また合法でない改造車に関しては、正規ディーラーはまず見てくれないので、注意してください。

③部品調達が困難:特に、中古で買った古いバイクの場合、消耗部品等が手に入らない、もしくは時間がかかる場合があります。ワンオフで作ってもらわないといけない場合も。ネットオークションを上手く活用したり、旧車に強いバイク屋さんに依頼するなどして、車体維持をしていくことが大事だと思います。

④安全性が乏しい:10年以上前のバイクには、トラクションコントロールやABSなどの安全装備が付いていない車体が多いです。古いバイクに乗ると決めたら、新しいバイクよりも気を使って、運転することですね。ツーリングの道中にバイクが動かなくなってしまうリスクもあるので、必ずロードサービスには入っておきましょう。

⑤燃費・排ガス・音量:これは排気量にもよりますが、古いバイクの方が一般的に燃費が悪く・排気音が大きいです。(昔の方がガソリン価格が安く・規制が緩かったので)しかしながら、新車の静かな排気音に比べて、旧車の排気音はノーマルでも良い音がするのはメリットでもあります。

やはり中古車を買うリスクもありますね。そのバイクの生い立ちがわからない事が多いので、当たり外れの要素もあるということです。中古車とは低価格・廃番モデルが選べる反面、故障や部品調達の難しさなどクリアしないといけません。

パニガーレV4Sも2015年モデルなら値頃感がありますね

管理人の中古車を振り返り。満足度は?

管理人が今までに購入して売却した、中古車3台を振り返ってみたいと思います。表にすると分かりやすかったので、まずはご確認ください。

メーカーモデル年式購入年購入時距離売却時距離購入金額売却金額満速度
ハーレーFLSTF2017202024,000km33,000km170万円155万円
アグスタDスターRR2017202118,000km24,000km115万円95万円
ドゥカティ900SS1998202233,000km36,000km42万円40万円✖️

A. ハーレーダビッドソン・FLSTF

2020年8月に大型免許を取得して、人生で初めて買ったバイクが、2017年式のファットボーイ。京都のハーレーダビットソン・ディーラーで購入しました。車体は4年落ち・車検なしの積算距離24,000km、適度にメーカーカスタムしてある車両でした。そこからフルエキマフラーやエアクリ等を入れてカスタムをしながら、約1年間9,000km乗りました。ハーレー・FLSTFを下取りしてもらって、トライアンフ・スラクストンを買ったのもあり、購入金額と売却金額との差は15万円。積算距離33,000キロ超えている車両で、155万円での買取は良い値段だったと思っています。目立った故障もなく元気によく走ってくれた&下取り金額も良かったので、満足度は○。

ハーレー乗りになる

アメリカンからカフェへ

初めて会ったFLSTFは圧倒的な存在感でした

B. MVアグスタ・ブルターレドラッグスターRR

スパルタンなMVアグスタの3気筒ネイキッドが欲しくて、ずっと探していました。そんな中、千葉県の某バイク中古車店で見つけたのが、2017年式ブルターレ・ドラッグスターRR。2021年3月の購入時は、4年落ち・車検10ヶ月残で積算距離は18,000キロ。スライダー等のライトカスタムのみで、ほぼノーマル車両でした。壊れやすいと言われるMVアグスタにしては、目立った故障もなく、8ヶ月6,000km楽しく乗る事ができました。不満はなかったのですが、熊本移住を機に減車する必要があり、友人に売却しました。購入金額117万円に対して、お友達価格の95万円で売りましたが、イタリアンバイク3気筒の楽しさを存分に味わえたので、満足度は◎にしました。

MVアグスタ乗りになる

熊本のガレージハウスに移住する

この3本出し竹槍マフラーに心を奪われました

C. ドゥカティ・900SS

ドゥカティのベベル900SSへの憧れから、まずは空冷キャブのドゥカティに乗ってみたくなり、1990年代のドゥカティ900SSを探すことに。ヤフオクで熊本の方が出品していたので、実車を見に行って2022年2月に購入することに決めました。25年落ち・車検なしで、積算距離は33000キロ(メーター変更車なので当てになりません)でした。まともに走れたのは最初の1ヶ月くらい。2022年5月からは故障がちで、バイク屋さんに入退院を繰り返しました。車検・修理・部品の交換など結構お金をかけたのですが、まだまだお金がかかる&乗れないので、売却することに決めました。6ヶ月で3000キロ乗って、ヤフオクで40万円で売れました。憧れの900SSを手に入れたのですが、見事に旧車の洗礼を受けて満足に乗ることもできなかったので、満足度は✖️にしました。

憧れの名車の為に・・・900SS乗りになる

900SSをヤフオクで売却する

嫁入り前の900SS、別れの日は寂しいものですね

まとめ

色々な角度から、新車・中古車のメリット・デメリットを挙げてみました。それぞれ良い面悪い面がありますが、どちらが良いというのは正直決めかねますね。温故知新という言葉があるように、古いものは古いなりの良さがあり、そのおかげで新しいものが進化し良くなっていくものです。

新車であっても、中古車であってもそのバイクとの出会いは、”一期一会” です。気に入った車体が見つかったなら、出会ったことは運命だと思って、とことん付き合ってみては如何でしょうか。この投稿が、これからバイクを購入する人の何らかの参考になればと思います。

1件のコメント

  1. ピンバック:バイクポータルサイト”Moto Spot” – Imported motorcycle Lovers

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