2023年8月某日、「バイク人生で初めての事故」を経験しました。この事実をブログに投稿しようか否か、正直迷いました。しかしながら、読者さんやライダーさんの今後の何らかの参考になるかと思い、記事を起すことにしました。車歴は20年以上なので、何度か接触事故やもらい事故は経験したことがありますが、バイク歴3年では立ちゴケもありませんでした。バイクは自立しない乗り物でライダーは生身なので、事故がそのまま怪我につながることが大半です。大変幸運なことに、私のバイク人生初めての事故は “怪我もなくバイクの損傷” のみでした。そして以前の投稿で、サーキットより公道の方が危険分子が多いと言及していましたが、本当にその通りだと実感しました。それでは、今回どのような事故にあったのか、事故後の対処、そして事故を回避するためにできることを綴っていきたいと思います。
1. 事故ってしまいました・・・
事故は思いもよらぬタイミングでやってきます。8月のある日曜日AM、九州パニミ打合せの為、ドゥカティ848で熊本から大分に向かっている最中に、事故に遭遇しました。現場は、熊本市内の国道。この道は車の往来が多く、いつも混んでいます。ドゥカティで夏場渋滞にハマると、油温が上がって内腿火傷やオーバーヒートを起こしてしまうので、不本意ながらすり抜け必須です。某日も渋滞中の国道で左側からすり抜けを敢行したところ、左手にあるガソリンスタンドにウインカー無しで(もしくはウインカー遅れで)左折してきた車に、あわや衝突しそうになり、フルロックブレーキで対応し何とか接触を免れました。当たらなかったことは、世界的ブレーキメーカー・ブレンボ様の性能に感謝致します。しかしながら、左側にバイクを倒してしまいました。幸運なことに身体にはかすり傷一つ負わなかったのですが、バイクはいくらか傷を負っててしまいました(涙)
転倒直後は、あーやってしまった・バイク大丈夫か?と焦りましたが、車両を起こし路肩へ駐車。車の運転手が降りてきて話をします。ここで口論になりがちですが、精神を落ち着かせ冷静に対処します。
2. 警察に連絡、現場検証
まずやることは、110番して警察に連絡します。待っている間、バイクの損傷箇所を確認しました。クラッチレバー、バーエンド、カウル(少し)、ステップ、そしてスイングアームが損傷していました。
待つこと15分、警察が到着して現場検証がスタート。現場検証といっても、どこでどのような事故が起こったか説明するだけです。双方怪我もなかったので、人身事故でななくて物損事故扱いになりました。
そして免許証・車検証・自賠責保険を提示してくださいと言われます。ん?車検証のコピー(本当は原本が必要)はあるけど、自賠責保険証を持ってきてないと焦りました。警察官に後で交番に持ってきてくださいと言われ、ホッとしました。皆様、車検証と自賠責保険の原本は必ずバイクのどこかに入れておきましょう。(当たり前ですよね)
幸いなことに、フレーム&フォーク曲がりやエンジン不動はなかったので、自走で一時帰宅。ハイエースに乗り換えて大分のMTG打ち合わせへ向かいました。
3. 事故後の処理
事故後の処理としてはいくつかあります。事故を起こすと、その後の処理が本当に面倒です。これを経験すると、本当に事故に遭遇したくないと思います。
A. 任意保険に入っている保険会社へ連絡
まずは自分が加入しているアクサダイレクトに連絡します。今回は相手との接触がなく、私が車両保険に加入していないので保険適用外とのこと。但し、弁護士特約は使用できるようです。
B. 道路を管理する機関に連絡
警察から道路を管理している機関に連絡するようにと言われました。というのもバイクで転倒した際、スイングアームが縁石に当たっていたようで、申告が必要とのこと。熊本の市道は土木管理センター、国道は河川国道事務所(国土交通省管轄)が管理しています。今回は国道57号なので、河川国道事務所に連絡しました。もっと激しい事故であれば、縁石を弁償しないといけないらしいですが、今回はカスっただけなのでお咎め無しです。
C. 修理してくれるバイク屋に連絡
次にバイク修理を依頼するバイク屋さんに連絡します。バイク屋さんに部品調達から修理を全てお願いすることもできるのですが、今回は私が中古&新品部品を手配して修理をバイク屋さんにお願いすることにしました。こちらの方が価格を圧縮できるのと、中古部品調達の方が早いので、バイクの復活も早くなる訳です。実際、この程度の修理でもドゥカティのディーラーに全てを頼むと数ヶ月かかる可能性があります。イタリアから新品部品を取り寄せるとなると、非常に時間がかかるのが大きな理由です。
D. 相手の加入している保険会社とのやりとり
これは先方から連絡があると思うのですが、相手側の加入している保険会社とのやりとりになります。自分の加入しているアクサダイレクトに頼むこともできるのですが、今回は人身事故ではないので自身で応対してみることにしました。ここで論点になってくるのは、過失割合です。いわゆる○対○と言われるものですね。保険会社は様々な過去の事故事例から、この割合を提示してきます。
仮に部品調達&修理に10万円かかったとしましょう。過失割合が30対70なら、私が3万円、相手側の保険会社が7万円支払うことになります。保険加入時の条件によりますが、保険を利用すればするほど等級が下がるので、翌年からの保険料が高くなります。数万円の出費であれば、保険を使わない方が良い場合もあります。
4. 事故をどうやって回避するか?
今回の事故は直進と左折の事故でしたが、バイク事故で多いのは出会い頭と右直です。バイクと車の場合、被害が大きいのは圧倒的にライダーです。それではどうやって事故を回避するのか?というと、一番は相手を信用しないことでしょうか。交差点や通りの車は出てくるかもしれないと常に考え、止まれるスピードで巡行することです。今回はウインカー無しで曲がってきた車に、衝突こそ回避しましたが、きちんと止まれませんでした。その理由は止まれるスピードではなかったと考えています。これからもバイクに乗る以上、自分が悪くなくても危険が伴うことがあるでしょう。そんな時でも最善の判断をして、事故が回避できる運転をしていきたいと思います。
そしてもう一つ重要なのは装備です。今回はバイクは転倒させてしまいましたが、私は転倒しませんでした。もし転倒していたら身体はどうなっていたでしょうか。おそらく怪我をしていたと思います。事故当日は、ダイネーゼのプロテクター付きメッシュジャケットを着用していました。これがTシャツのみだったらと考えると、ゾッとしましすね。気温の高い夏、プロテクター付きジャケットは着たくないですが、自分の身を守るために身につけようと思いました。
5. 最後に
実際にバイクで初めての交通事故に遭遇して、自分的に思うところがありました。やはりどこかで自分の運転に慢心していたことは事実です。熱くなるドゥカティのエンジンの事を考えながらも、渋滞に少しイライラしていたことも事実です。これからバイクに乗るときは精神を整え、事故を回避できる運転を心がけたいと思います。
すでにヤフオクで中古のスイングアームを落札し、ヤフーショッピングでクラッチレバーを購入しました。
部品が届き次第バイク屋さんに持ち込み、修理をしてもらいます。時間を要すると思いますが、相手側の保険会社との折衝も行なっていきます。2023年9月16日に行われる「九州パニガーレMTG」までには、バイクを綺麗に直して走りたいと考えています。そしてまた皆様に、ドゥカティ848の元気な姿をお見せできればと思っています。
ライダーの皆様、事故にはくれぐれもお気をつけ下さい!!
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