今欲しいレプリカジーンズの「大戦モデル」6選

読者の皆様、今日もジーンズ履いていますでしょうか?今年の九州はなかなか梅雨入りしませんが、6月にしてはかなり暑い陽気が続いています。これからバイクに暑くて乗れない&革ジャンを着れないシーズンなので、当ブログにとっては少し寂しい季節になります。それでも前を向いて更新をしていこうと言うことで、最近バイク・革製品と並んで大好きなデニムのお話をします。

先月、念願のTCBジーンズ50Sのセットアップを購入しました。生涯で初めてデニムのセットアップを買ったというのもあり、お気に入りの一品になりました。日常生活からバイクに乗る時まで着用して、エイジングを楽しんでいます。しかしがなら一つだけ心残りなことが・・・。当初TCBジーンズを含む「大戦モデル」のセットアップを買おうと思っていたのですが、迷っているうちに、自分のサイズ(TCB40S大戦)が売り切れになってしまいました。もちろんTCB50Sは凄く品質が良い、素晴らしいデニムです。しかしながら、逃した魚は大きいと言いますか、大戦モデルがどうしても履きたいという気持ちが、日増しに大きくなってきました。ということで今回は、筆者が “欲しいレプリカジーンズの「大戦モデル」”を6つ選んで、自身のジーンズ選びに役に立てると共に、読者の皆様に紹介したいと思っています。そして後半には、ついに手に入れたとあるブランドの「大戦モデル」インプレッションをします。

ジーンズ好きでない方でも「大戦モデル」という言葉を一度は耳にしたことあるのではないでしょうか?ジーンズ好きには避けては通れない「大戦モデル」。特に有名なのはリーバイスのヴィンテージデニムでS501XXと呼ばれています。具体的にいうと、第二次世界大戦中の1941〜1946年終戦は1945年)、物資統制を受けて制限が掛かった状態で生産されたジーンズのことを指します。なので他の時代に比べて、ディテールが簡素化されていたり省略されたいたりする訳です。そこが大戦モデルの特別たる所以と言えるのではないでしょうか。それでは大戦モデルの代表的な特徴を、簡単に見ていきましょう。

トップボタン:軍衣料と同じ月桂樹ボタンや刻印のないドーナツボタンが採用。

リベット:物資統制の為、コインポケットのリベットが廃止。リベットは合計10個まで。銅製が使用不可の為、鉄で代用。

スレーキ:余った布を使用。ヘリンボーンやネル生地が採用。

バックポケットのステッチ:縫製糸節約の為に、ステッチが廃止されペンキステッチが採用。

縫製糸:糸を節約する為、糸はイエローのみ。縫製がいびつなモノも。

年代によっては上記の仕様にまだなっていなかったり、1945年終戦以降は物資統制が終わっていたりするので、大戦モデルといっても年代によって仕様は様々です。大戦モデルの時代による細かい仕様の変遷は、別の投稿で詳しく説明したいと思います。

続きまして、本題の筆者が選ぶ(今欲しい)レプリカジーンズの大戦モデル6選を紹介していきます。

ジーンズ作りには特に定評があるウエアハウスは、「WAREHOUSE」「DUCK DIGGER」「DEAD STOCK BLUE」という三つのシリーズがあります。その中でも最高峰レーベルと言われるのが「DEAD STOCK BLUE」。数あるヴィンテージデニムの生地、ラベル、ボタンやリベットなどを忠実に再現しています。そのDEAD STOCK BLUEから、1941年〜1946年までの各々の時代にリリースされた大戦モデルを復刻しています。発売しても人気で、すぐ売れ切れてしまうウエアハウスの大戦モデル。Lot 1000XXと名付けられたウエアハウス25周年記念モデルは、34,100円と安くはないですが、デニムラバーとしては1本は持っていたい究極のデニムです。

シュガーケーンの福富雄一が中心となり、デニムのスペシャリストたちを集結させて始動する新レーベル、SUGAR CANE Super “Denim” Collectibles。通称「SCSC」。この度、世界有数のヴィンテージデニムコレクターである脇谷重輝氏を迎え、いまや入手不可能といえるほどの価値を持ったデッドストック&ゴールデンサイズのスーパーヴィンテージをもとに、その貴重な個体が持つ「個性」を完全再現して出来上がったのが、大戦モデルLot No. SC49009。大戦の過渡期であった1943年モデルを忠実に再現したこのデニムは、価格46,200円とかなり高額ながら、ディラーでは瞬く間にソールドアウト。サイズによってはほとんど残っていないので、お店やネットで見つけたら即買いの一品です。

下記のリンクは、SC41944US(1944)の大戦モデルです。

東洋エンタープライズが誇るミリタリーレーベル「バズリクソンズ」。本物の軍物ブランドからリリースされた大戦モデルは、ミリタリーの視点から見て制作された素晴らしいデニムに仕上がっています。オリーブ色のヘリンボーンのスレーキや鉄製のドーナツボタンなど、大戦の要素がたっぷりと盛り込まれたセルビッチデニム13.5oz仕様。土管のようなシルエットは、これぞ大戦というストレートジーンズ。価格も抑えめの27,500円と他ブランドに比べてリーズナブルなので、大戦1本目にオススメです。

リゾルトとは、「ドゥニーム(DENIME)」の創始者の一人として知られるデニム・デザイナー林氏が手がける、世界に通用する”メイド・イン・ジャパン”のデニムブランド。創業から13年間4型のみだったリゾルトですが、13年目で初めてのワイドシルエットな大戦モデルの714(31,900円)をリリースしました。月桂樹ボタンやコインポケットの省略など、大戦ディテールは世襲しながらも、リゾルトの日本人が履いてもかっこいいジーンズというコンセプトは浸透されています。そしてリゾルトのもう一つの特徴は、レングスの多さ。レングスが4パターン(71.5〜86.5cm)がある為、ジーンズの必ず付きまとう “裾直し” をしなくても良いデニムです。筆者は大戦モデルを含むリゾルトのジーンズ、今かなり気になっています。

フリーホイーラーズは自分たちが愛してやまない「アメリカを創った服」を蘇らせるべく結成されたクロージング・カンパニー。アメリカの服を踏襲しつつ、日本人が似合うようにアレンジした服作りを探求しています。そしてフリーホイラーズから現在販売されている大戦モデルは大戦前期の1942年のモノ。一説によると元SMAPの草彅剛氏の私物ジーンズをもとに制作されたとか。1930年代のディテールであるシンチバックやコインポケット&リベット有り仕様など、大戦以前と大戦中が混じった希少なモデルになっています。価格は強気な44,000円ですが、シンチバック付きの大戦モデルは、かなり気になる一本です。

フェローズとは1991年にThe REAL McCOY’Sの設立メンバーであった志村氏が独立し、設立したアメカジブランド。フェローズは「10年、20年後にヴィンテージと呼ばれるモノ創り」を目指しています。フェローズの大戦モデルは、黒ラッカー仕様の月桂樹ボタンや自社オリジナルのペンキステッチなど、大戦モデルにオリジナリティを盛り込んだ面白い仕様になっています。素材はコットン100%の岡山製13.75ozスターチドウォッシュ・インディゴデニムです。価格は、今回紹介した6本の中で最安値の24,200円。フェローズは手頃な価格帯を推奨しており、これから大戦モデルを始める人にオススメの一本です。

スターチドウォッシュとは:ウォッシュを掛けた後に糊を利かせたフェローズ独自のウォッシュ加工。ウォッシュを掛けているので極端な縮みが少なくサイズ選びも容易で、リジット(ノンウォッシュ)感覚で穿けるのが特徴のデニム生地です。

以上、筆者が選んだ(欲しい)大戦モデル6本の紹介でした。他にも紹介したい大戦モデルがあったのですが、現在気になる&手に入りそうな6本に絞らせて頂きました。さて、この中から筆者はどの大戦モデルを購入したのでしょうか・・・。

前述の大戦モデル6本の中から選ぶといったものの、どのブランドのものも甲乙つけ難い、素晴らしいデニム達です。スパッと選べるものでもありません。しかしながらわずか1ヶ月前に、TCBジーンズのセットアップを購入したばかりの筆者。そのまた1ヶ月前にはリーバイス復刻のファーストモデル(ジャケット)も購入しました。ということで、6本の中では比較的財布に優しい2本に絞ることにしました。それは2万円台のバズリクソンズとフェローズ。その中で、大戦モデルの中にオリジナリティのあるディテールを盛り込んだ、「フェローズの451SW」を選択することにしました。

熊本にはフェローズを販売しているお店がほとんどない(1店のみ)ので、例の如くネットで探しました。その中で、チェーンステッチ仕上げを無料でしてくれるお店を見つけて、Yahooの5のつく日&ポイント値引きを最大限使って、リーズナブルに購入しました。注文してから3日後、451SWが我が家に到着。中々肉厚なフェローズ・スターチドウォッシュデニム、履くのが非常に楽しみです。

到着したばかりの状態は上記写真の通りです。シルエットは、大戦モデルらしく潔い太めのストレート。縫製糸はオールイエローではなく、黄色とオレンジ色の2色使いでした。フェローズオリジナルのバックステッチがいい感じですね。

スレーキはオリーブ色のヘリンボーン仕様で、隠しリベットもあります。黒ラッカーの月桂樹ボタン&ドーナツ・フライボタンがいい味出していますね。そしてフェローズのデニムといえば、スターチドウォッシュデニムですが、リジットに比べて硬くはない質感です。ダイナミックなヒゲやハチノスを出したかったので、今回も糊付け&乾燥してから履くことにしました。これからガンガン履いて、しっかりとエイジングさせていきたいと思っています。

ということで今回は、「大戦モデル」について色々に書かせて頂きました。大戦モデルのディテールから、筆者が「今欲しい大戦モデル6選」を紹介しました。そして人生初の大戦モデルとして、フェローズの451SWを購入しました。実際糊付けして10日間履いてみましたが、既に大戦モデルの風格が出てきました!!もう少し経年変化してきたら、またこのブログでもお披露目致します。この度はフェローズを選びましたが、もうすでに他の大戦モデルがすごく気になっている私がいます(病気ですね)。レプリカジーンズという枠組みですが、ヴィンテージを踏襲しつつオリジナリティを出して制作されたデニム達は、本当に素晴らしいの一言です。そして大戦モデルは特別感があり、ジーンズ好きとしては堪らない「最高のディール」と言えるのではないでしょうか。これを見て大戦モデルが気になった方は、ぜひショップを訪れて、まずは試着してみて下さい。以上、ここまでご購読有難うございました。

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