日本代表が敗退してもサッカーワールドカップを見よう

日本列島は梅雨空が続く7月上旬、皆様いかがお過ごしでしょうか?雨でバイクに乗れない、蒸し暑くて革ジャンやGジャンは着る気になれないという憂鬱な季節なのですが、今年はちょっと様相が違います。というのも2026年は、4年に1度のサッカーの祭典「ワールドカップ」があります。当ブロブを始めたのが丁度4年前、その年にサッカーワールドカップ・カタール大会が開催されていました。日本代表が、サッカー強豪国であるドイツとスペインを撃破したことや「三笘の1ミリ」でも話題になりましたね。優勝したのは神の子「リオネル・メッシ」率いるアルゼンチンでした。筆者は。1994年のアメリカ大会からワールドカップを見続けているのですが、そこから32年経過し、北中米ワールドカップ(アメリカ・カナダ・メキシコの共催)としてアメリカの地に戻ってきたのです。今回の大会は出場国が36から48に増加し、初出場国や随分ワールドカップから遠ざかっていた国も出場を果たしています。このブログを書いている7月上旬には、グループリーグ勝ち抜いたチームによるノックアウトステージが始まっています。もう皆さん結果はご存知だと思いますが、サッカー日本代表は残念ながらトーナメント1回戦で敗退しました。それでもサッカーのワールドカップは、見どころ満載で継続しています。ということで今回は、「数字で見るサッカー」というお題から始まり、ワールドカップとはどんな大会なのか?、敗退してしまった日本代表の考察と今後、締めにベスト16からのワールドカップについてポストして行きたいと思います。サッカー興味ある人もない人も覗いていってくれたら幸いです。

↓オランダとチュニジア戦でゴールを決めた鎌田選手

・数字で見るサッカー

まずはワールドカップを語る前に、サッカーは今まであまり見てこなかった・触れてこなかった層に向けて、サッカーの規模感や素晴らしさを簡単にお伝えしたいと思います。

世界のサッカー競技を統括する国際連盟「Fédération Internationale de Football Association」は、通称FIFA(発音はフィーファ;本部はスイスのジュネーブ)と呼ばれています。このFIFAがワールドカップを運営しているのですが、加盟国がなんと211もあります(2026年現在)。サッカーという一競技の連盟が、IOC(国際オリンピック委員会)の206国連の193を凌ぐとは、サッカーは世界で最もポピュラーなスポーツだということがよくわかります。

日本では野球やバスケットボール、バレーボールなど、様々なスポーツが盛んなのですが、これは日本が裕福な国だからです。FIFA加盟国の中には、経済的に恵まれない国や戦禍にある国も含まれています。そんな国々では野球をするための道具、バスケやバレーをするための施設はとても用意できません。サッカーはボール1つ、いやボールの代わりになる(例えばボール紙を丸めた)モノがあれば成立するスポーツなので、どんな国ででもプレイできます。そういった背景もあり、サッカーは世界中で愛されているスポーツなのです。そして世界中の子供たちはボールを蹴りながら、世界のサッカーを見て学んで、サッカー選手になりたいと思っています。生まれが貧しくて高校や大学に行けなくても、サッカー選手になれば、夢が叶うと本気で考えているのです。

ワールドカップを掲げるマラドーナ(FIFAのHPより引用)

続いてサッカーの規模感を知る上で、人口にフォーカスして言及していきます。まずはサッカーの世界視聴人口、推定値ですが40億人と言われています。2026年時の世界人口が約84億人なので、世界人口の半分はサッカーを見ていることになります。6月12日に行われたワールドカップ開会式&開幕試合は、実に12億人もの人が視聴しました。アメリカで最も人気のあるアメリカンフットボールのスーパーボウルが視聴人口1.2億人ですから、その10倍もの人が見てることになります。またサッカーの世界競技人口は、推定値は2.6億人。これは日本の総人口の2倍以上で、世界の3%がサッカーをしていることになります。

こうやって実際に数字で見てみるとサッカーって本当にワールドワイドなメガ・スポーツですよね。サッカーが原因で戦争が始まったり終結したり、和平が生まれたりすることもあるのですが、これは世界の人々がサッカーに依存していると言えます。前回大会であるカタールワールドカップが、カタール国内にもたらした経済効果が約170億ドル(当時のレートで約2.3兆円)、莫大なお金が動いています。政治や経済にも大きく寄与しているのが「サッカー」なのです。

前回大会を制したアルゼンチン代表(FIFAのHPより引用)

北中米ワールドカップについて

サッカーの前置きが終わったところで、いよいよ本題のワールドカップについて話していきたいと思います。ワールドカップが初めて開催されたのは1930年(ウルグアイで開催)今年で96年目を迎えます。オリンピックと同様に4年に1度行われる、FIFA主催・世界最大のスポーツ国際大会です。普段はクラブチームでプレイするプロサッカー選手達が、母国の代表チームに合流し、ワールドカップ本大会に出場することを目指して、約4年間厳しい予選を戦います(但し開催国は予選免除)。予選やプレーオフを勝ち抜いた国だけが出場できるワールドカップ本大会ですが、出場国が前回の32から48に増加しました。内訳はヨーロッパ16、アフリカ9、アジア8、北中米6(開催国3含む)、南米6、オセアニア1、大陸間プレーオフ2。各地域で出場できる国が増え、より多くの国々にワールドカップ出場のチャンスが広がりました。

<グループリーグ>

その出場48チームが、抽選で12グループに分かれて、総当たり戦のグループリークを戦います。北中米ワールドカップのグループ分けは、下記表の通りです。各グループの勝ち点(*)が1位及び2位の24チームが決勝トーナメントに進むのは従来通りなのですが、今大会から3位の内上位8チームもいけることになりました。

*勝ち点:勝利3、引き分け1、負け0で算出。勝ち点が並んだ場合は得失点差で順位を決めます

日本はグループF、強豪国オランダ・アフリカのチュニジア・欧州プレーオフを勝ち上がってきたスウェーデンと同じ組になりました。今大会で8大会連続出場となる日本は、最高成績がベスト16(2002、2010、2018、2022)。決勝トーナメントには50%の確率で進出しているのですが、そこからの勝利がありません。そして4回のうち3回がPK戦での敗北です。

グループリーグの日程はすでに終わっているので、結果から言いますと、日本は1勝2分の勝ち点5、F組2位で決勝トーナメント進出が決まりました。チーム数が増えているのもあり決勝トーナメント1回戦はベスト32、しかも今回の対戦相手はサッカー王国「ブラジル」です。ご存知の通りこちらも結果は出ているのですが、考察は後の章で触れて行きます。

↓日本代表のグループリーグ・リザルト

<グループリーグ突破を目指して>

この章の冒頭でも触れましたが、グループリーグを突破するチーム数が24(各グループの1位・2位)+8(3位の上位8カ国)の32に増えました。グループリーグ突破を決める第3戦には、数々のドラマが生まれます。グループで最上位と思われていた国が、敗退することもあれば、期待値が低かった国が、劇的な突破をすることもあります。あと1点とっていれば行けたのに、ロスタイムで同点に追いつかれて敗退してしまったとか、その国の選手やサポーターは「天国と地獄」を味わうことになります。そんな死闘を繰り広げた先に、初出場のある国が無敗でグループリーグを勝ち上がりました。次節ではそのチームについて、詳しくフォーカスして行きたいと思います。

・初出場の小国「カーボベルデ」の躍進

<カーボベルデがグループリーグ突破>

これを読んでくれている皆様は、「カーボベルデ」という国をご存知でしょうか?カーボベルデは、西アフリカの沖合約600kmの大西洋に浮かぶ10の火山島からなる小さな島国です。1975年にポルトガルから独立し、現在はアフリカの中でも民主主義が安定した国の一つと言われおり、公用語はポルトガル語と英語です。人口は推定で約53万人、これは東京都八王子市や鳥取県と同じくらいの規模です。その国がアフリカ予選を勝ち抜きワールドカップ初出場を果たしました。カーボベルデはスペイン・ウルグアイ・サウジアラビアと同じグループHに入りました。サッカージャーナリストやサッカーファンは、グループHで決勝トーナメントに行くのは、スペイン&ウルグアイと断言していました。しかしカーボベルデは、初戦の優勝候補スペインにシュート27本打たれながらもスコアレスで引き分けると、続くウルグアイ戦も先制されながらも追いつき2−2。最終戦のサウジには試合内容としては押していましたが、0-0でまたもドロー。結果勝ち点3・得失点差0でウルグアイとサウジを上回り、グループ2位で勝ち抜けが決まりました。

一躍時の人となったカーボベルデGK「ボジーニャ」

<カーボベルデの決勝トーナメント>

カーボベルデの決勝トーナメント1回戦の相手は、なんとグループJを3戦全勝で突破した、前回大会の覇者「アルゼンチン」。しかもこの大会中に39歳になった神の子「メッシ」は3試合で6ゴールと絶好調です。カーボベルデの躍進を象徴する40歳のゴールキーパー「ボージーニャ」とはアラフォー対決と言われるなど、試合前から盛り上がりを見せておりました。大方の予想ではアルゼンチンが圧勝するだろうと言われていましたが、カーボベルデには何かやってくれそうな期待感がありました。

そして日本時間7月4日開催されたアルゼンチン vs カーボベルデの試合は、想像を遥かに上回る壮絶な撃ち合いとなりました。試合のスタッズは下記の通りです。

前半29分:リオネル・メッシ が先制(1-0)

後半59分:デロイ・ドゥアルテ が同点(1-1)

延長前半92分:リサンドロ・マルティネス が勝ち越し(2-1)

延長前半103分:シドニー・ロペス・カブラル が豪快な同点弾(2-2)

延長後半111分:アルゼンチンの攻撃からオウンゴールで決勝点(3-2)

アルゼンチンが2度も勝ち越すのですが、カーボベルデの脅威的な粘りで追いつきます。特に延長前半103分のカブラル選手が決めたゴールは、左斜め45度からゴール右隅に突き刺したゴラッソ弾、大会ナンバーワンゴールと言っても過言ではないでしょう。しかしその8分後、アルゼンチンに3度勝ち越されて、カーボベルデの敗退が決まりました。それでも初出場の超小国が、天才メッシ要するアルゼンチン相手に防戦一方にならず真っ向から戦いを挑む姿に、感動すら覚えました。試合終了後、SNSには “カーボベルデ有難う” という投稿で溢れておりました。そしてこの試合でもファインセーブを連発したGKボージーニャはインスタグラムのフォロワーが5万人から2000万人(世界のGKで最多)になったとの事。さらにボジーニャは、あのデビットベッカムがオーナーを務めるインテル・マイアミへの移籍も決まったとか。いやぁ本当にサッカーって夢ありますよね。

・今回の日本代表の考察と今後

続きましては、我が国「日本代表」について言及していきます。”歴代最強” と言われてワールドカップに乗り込んだ日本代表でしたが、結果は決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れ、ベスト32でワールドカップを終えました。大会前に主力だった三笘、南野、遠藤が怪我で離脱し、初戦で久保が負傷してその後出場できないという不運もありましたが、今回の日本代表はどこか不完全燃焼な印象を受けました。グループリーグでは、強豪国オランダに2−2で引き分け、チュニジアには4−0で圧勝。ここまでは良かったのですが、続くスウェーデン戦で1点を先制しながら追いつかれて、結局1−1でドロー。まあグループリーグ第3戦なので、負けてグループ3位を避けたいのは理解しますが、もう少し攻めて勝ちにいって欲しかったです。それを踏まえてのブラジル戦、前半29分に佐野海舟のスーパーゴールで1点を先制、幸先の良い最高のスタートを切りました。しかしサッカー王国「ブラジル」が黙っているはすもなく、後半にクロスを掘り込まれてのヘッドで同点に追いつかれます。その後森保監督は、堂安・中村敬人といった攻撃の選手を下げて、守備の菅原・鈴木淳之介というカードを切りました。この辺りからさらにブラジルにボールを持たれ押し込まれ、守備一辺倒に。そして後半ロスタイム、ブラジルにバイタルエリアでボールを奪われ、マルティネッリに逆転ゴールを決められました。

確かに日本代表は以前に比べるとボールも運べるようになり、強者のサッカーができるようになりました。親善試合ではブラジルやイングランドといった強豪国を次々と撃破し、国民やマスコミの期待値も上がっていたように思います。しかしワールドカップ本番は、テストマッチとは違いました。ワールドカップで勝ち上がっていく国は、厳しい時・ここぞという時に、決めるべき人が得点を取って勝ち切ります。FWの上田綾世選手が期待されていましたが、得点を決めたのは格下チュニジア戦の2点のみ。ベスト8以上が常連の強豪国のエースと比べると、かなり見劣ります。サッカーは組織力も重要ですが、最後のところは個人です日本代表がワールドカップで勝つためには、個人で打開できるFWやMFが必要です。それに加えて前述のカーボベルデと比べると、日本は強豪相手には攻撃ではなく守備を選びました。しかしサッカーは点をとりにいかないと勝てません。パラグアイのように守って守ってPK狙いというのも、サッカーの戦い方の一つなのですが、日本はPKが決して得意な国ではありません。

この中から4年後の爆発的な飛躍を遂げるのは誰か・・・

8年間代表監督を務めた森保さんが、勇退を発表しています(多分)。今後監督が誰になるか興味深いですが、個人を高めていく必要があります。代表に選ばれる選手は、世界最高峰の舞台で普段からプレイする必要があります。かつて世界有数のブッククラブの1つでもある「アーセナル」でプレイしていた富安選手も、インタビューでこのことに触れていましたね。最高峰とは、ベルギー・オランダ・ドイツなどではなくて、イングランドとスペインのことを指していますそこでプレイしながら結果を出して、ビッククラブのレギュラーに日本人選手が数人でもなることができれば、ワールドカップベスト8以上も見えてくるのではと思います。今大会で活躍した、鈴木彩艶(GK)や佐野海舟(ボランチ)はイングランドかスペインのチームに移籍して経験を積んで欲しいです。まだまだサッカー日本代表が上に行くには時間はかかりそうですが、今後も日本代表の行く末を、サポーターとしてしっかりと見守って行きたいと考えています。

・今からでも遅くない、ベスト16からのワールドカップを見よう

これを書いている7月6日にはベスト16からの戦いが始まっています。7月5日、フランスとモロッコが順当に勝ち上がりました。フランスはエースの”エムバペ” だけでなく、デンベレ・オリーせといったスター軍団が調子を上げてきており、DF陣も屈強で穴がありません。そして本日、ノルウェーがブラジルに2−1で勝利しました。残念ながら、日本が負けたブラジルはベスト16で敗退。ノルウェーはチーム全体のレベルが高いのですが、違いを出せる怪物FW「ハーランド」がブラジル戦で2得点。ハーランド(マンチェスターシティ所属)はプレミアリーグ得点王でもあり、代表では54試合で62ゴールも取っているまさに「化け物」です。やはり個が組織をぶち壊すのがサッカーだと、この試合を見て改めて感じました。またイングランドは、開催国の一つでもあるメキシコを3−2で退け、ベスト8進出を決めました。主力のベリンガムが2得点、エースのケインが1得点で、退場者を出しながら勝ち切りました。この後も、優勝候補であるアルゼンチンやスペインが登場するので、見逃せない試合が続きます。

ということで今回は「日本が敗退してもサッカーワールドカップを見よう」と題して、色々ポストしてみました。今回のワールドカップで日本代表を通してサッカーを見た人、興味を持った人は、実際のところ多いのかもしれません。しかし日本が敗退したらワールドカップは終わりでありません。寧ろこれからワールドカップの美味しいところが味わえるのですベスト8からの試合が本当に面白い&世界最高峰のガチンコ対決になるので、これからでもワールドカップを視聴して下さい。そしてどこの国が優勝するのか、得点王(ゴールデンブーツ)は誰が取るのか、ぜひ見届けて欲しいです。今回はサッカーの話題でしたが、ここまでご購読有難うございました

↓2022年カタールワールドカップの決勝戦(アルゼンチンvs フランス)は、なんと世界15億人が視聴

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