北海道ツーリング vol.2 〜道央から道北へ

前回の投稿では、「早く安く九州から北海道へ行くには」と題して、LCC&レンタルバイク旅の準備編を紹介しました。そしていよいよ待ちに待った ”北海道ツーリング” が本日よりスタートします。前日は札幌に宿泊したので、まずは高速バスで札幌から新千歳空港へ移動(約1時間)。空港からは送迎バスに乗って10分、Jネットレンタカー新千歳空港店に到着。ということでvol.2は、レンタルバイクで道央から道北へ行く「北海道ツーリングVol.2 (前半戦)」をお届けしたいと思います。

Jネットレンタカー新千歳空港店に着くと、予約していたKTM・390Duke2台が店頭に並んでいました。説明を受けて、必要書類にサインをして、4日分の料金約43,000円(税込のレンタル代+保険)を支払いました。その後、390デュークの動作説明を受けて、いよいよ北海道ツーリングの始まりです。持って行ったクアッドロックのスマホホルダーはデュークと系が合わなかったのですが、お店の人のご好意でラムマウントのホルダーを無償で貸して頂きました。本当にありがとうございました。それともう一つ、札幌から新千歳に向かう道中で雨が降っていました。しかしJネットレンタカーに着いた瞬間、奇跡的に雨が止みました。きっとお天気の神様が、見てくれていたのでしょう。まだ路面が濡れているので、上半身だけレインウエアを羽織って、出発しました。

最初の目的地は支笏湖。新千歳空港から西へ約40キロ行ったところに位置する、大変透明度の高い湖です。支笏湖は、およそ4万年前に支笏火山の噴火でできた陥没地に水が溜まって形成されたカルデラ湖で、アイヌ語で ”大きな窪地” を意味する「シ・コッ」が語源と言われます。支笏ブルーと言われる大変美しい湖を見たくて、バイクを走らせました。千歳からの道中、10キロ程続く真っ直ぐな新緑の並木道が気持ちよく我々を迎えてくれました。

そして走ること40分、支笏湖に到着。あいにく空模様が優れない為、支笏ブルーは拝めませんでしたが、かなり雰囲気のある湖でした。聞くところによると、秋田県の田沢湖に次いで2番目の深度を誇り、日本最北の不凍湖のようです。次に北海道を訪れたときは、晴れの支笏ブルーを見ながら、支笏湖名物のヒメマス(通称チップ)を食べたいと思います。

↑ちとせ観光のHPより引用

・小樽へ

次の目的地は小樽、支笏湖から北西へ約90キの道のりです。お天気があまり良くない中、山道を走って2時間走ると、海が見えてきました。小樽から見える海は、石狩湾と呼ばれています。さらに西に行くと最近ウイスキーで有名な “余市” なのですが、今回は時間がなかったので寄っていません。ちょうどお昼時、小樽駅からほど近い「小樽三角市場」で海鮮を食べることにしました。この日は平日だったのですが、インバウンドの外国人や観光客が多く、30分以上並んでようやく海鮮丼にありつけました。まあ観光客目当ての市場ということもあり、味は美味しかったのですが、お値段は高かったです。もう少し小樽グルメを下調べしておけばよかったと思いながら、小樽を後にしました。

小樽駅に到着

(左)小樽三角市場内 (右)贅沢な海鮮丼

そしてこの日の最終目的地は、留萌(るもい)です。小樽から石狩湾を左手に見ながら150キロの長い道のりになります。小樽を出発してしばらくすると、ポツポツと雨が降ってきました。やはりきたかと思いながら、レインウエアを着込んでバイクを走らせます。曇っていて海がしけている為、海岸線絶景ドライブとはいきませんでしたが、これぞ北海道ツーリングといったダイナミックな道が続きます(石狩からはオロロンラインという道になります)。それでも幸いなことに1時間も走ると雨は止み、うっすらと明るくなってきました。

留萌に行く道中、道の駅あいろーどパーク厚田公園で休憩しました。雨が止んだので、ここでレインウエアを脱ぎます。海をバックに写真を撮ったのですが、残念ながら曇り空では映えません。千歳空港からここまで約250キロ走ったので、オーシャンブルーなシャーベットが身に染みました。しかし北海道の海沿いは、本当に風が強いことを思い知りました。先に北海道ツーリングに行った先輩が、一番大切なのは防風できるウエアと言っていましたがその通りでした。私は、天神ワークスのライダースを着て行ったので、風対策は万全でした。北海道ツーリングには、雨&風対策がかなり重要になります。

道の駅を後にし、先を急ぎます。本日の最終目的地 “留萌” まではここからまだ80キロあります。石狩から留萌までは、引き続き海が見える眺めの良い道が続きます。言い方が適切かは分かりませんが、本当に何もないです。それでも小さな集落とガソリンスタンドは思っていたよりはありました。そして海を見ながら走る何もない田舎道が、筆者は大好きです。暗くならないうちに宿に着くというのが、今回のツーリングの決め事としていたのですが、明るいうちに留萌の宿に無事到着しました。バイクを駐車場に止め、チェックインをした後、ホテルのロビーで教えてもらったお寿司屋さんに向かいました。

紹介してもらったのは、竹寿司という寿司屋さんで宿からはなんと徒歩30秒。ご夫婦で営まれている小さなお店でした。友人とカウンターに座り、お刺身盛り合わせとおまかせのお寿司を注文。

結果として、このお店を紹介してもらって、大正解。お刺身もお寿司もすごく美味いし、大将は面白いし、⭐︎三つでしたね。昼間に食べた小樽の海鮮丼を遥かに超えるクオリティの高さに、脱帽しました。常連のお客さんとも沢山お話しできて、北海道のことを色々教えてもらうこともできました。これぞ旅の醍醐味です!また留萌に来たら是非訪れたい「竹寿司」さんでした。

北海道ツーリング2日目、最初の目的地は「三宅別ヒグマ事件復元地」。フォロワーさんから留萌にいるなら行ってみてはということで朝か向かうことにしました。この復元地は、大正4年にヒグマが凶暴化し、10人の婦女子を殺傷した事件現場です。留萌の宿からオロロンラインを走り途中で右折してしばらく進むと、三宅別ヒグマ事件復元地まであと5キロという看板が見えてきました。観光地化しているのかなぁと思いながら現場近くに来てみると、急に狭い山道になり、Googleマップがそのまま進めと案内しています。前日の雨で抜かるんだ地道を進むと、人気が全くない中、茅葺の山小屋が見えてきました。

すると突然、丘の方からガサガサと音がしました。えっ?何かいる?もしかして復元地に来てヒグマと遭遇?、襲ってきたらダッシュで逃げないと・・・と緊張感マックス状態に。

しかし幸いなことに、ヒグマではなく野生のエゾシカ二頭が走り去って行ったのでした(ホッとしました)。

到着すると、バイクを停めて熊のモニュメントの前で記念撮影。続いて当時のまま残してある茅葺の小屋の前でも写真を撮りました。観光地どころかかなり寂れた感じで、熊が出そうな雰囲気がするので早々に退散しました。

ヒグマ事件復元地から、オロロンラインに戻ってからはひたすら海岸線沿いを走ります。150キロ以上まっすぐな道を走るのはちょっと飽きてくるので、途中からは内陸の山道&自動車道(高速?)を選んで北上しました。かなり良いペースで巡航できたので、3時間足らずで稚内市に入りました。ほとなくして日本最北端の駅である「稚内駅」に到着。日本最北端切符を買って記念撮影しました。

稚内駅を出て、次の目的地は日本最北端の地である「宗谷岬」。稚内から東に進むこと30キロ、バイクで30分くらいの道のりです。すぐ近くだと思って出発したのですが、とにかく風が強すぎます。車体の軽いデュークだとしっかりハンドルを握っていないと風圧で持っていかれそうになります。日本の北の端っこの遮るものが何もない海沿いの道なので、風をもろに受けます。それでもなんとか宗谷岬に到着しました。

宗谷岬のモニュメントの前には、海外観光客、日本人観光客、ライダーなど撮影待ちの列ができていました。立っているだけで飛ばされそうになる程風が強い為、ヘルメットを被ったまま記念撮影。日本最北端の地をバイクで訪れることができたことは、大変良い経験になったと思います。

そして最後は今回宿泊する豊富温泉に向かいます。宗谷岬から65キロあるのですが、あたりが少し暗くなってきたのもあり、先を急ぎます。海沿いではなく山道を走って向かったのですが、それでも風が強い1日でした。気持ちの良いワインディングを走ること1時間、豊富温泉に到着。温泉街の中にあるホテルは、今風の新しい無人宿泊施設のようで、ネットでチェックインして暗証番号を入力して入室するタイプでした。それでも歩いてすぐ温泉やレストランがあったのですごく便利な立地でした。

ホテルから歩いて30秒のところに、ジンギスカンを食べれるレストランがあったので、今夜はそこで夕食を頂くことにしました。30分ほど待って席に着くことができたので、ラム肉と鹿肉のジンギスカンを注文。ジンギスカン鍋で野菜と一緒に焼きながら、美味しいお肉を堪能しました。やはり本場のジンギスカンは最高でしたね。その後近くの旅館の温泉に入って、ホテルで就寝しました。

ということで今回は「北海道ツーリングvol.2」と称してツーリングの前半戦二日間をお届けしました。1日目は新千歳から支笏湖、小樽をまわり、留萌で宿泊。2日目は留萌からヒグマ復元地、稚内、宗谷岬ときて、豊海温泉へ。二日間の航続距離はおよそ600キロでしたが、色んなものを見て感じて、非常に濃い内容でした。次回の投稿は、いよいよ北海道ツーリング完結編です。乞うご期待ください。

6件のコメント

  1. ピンバック:北海道ツーリングvol.3 バイクで北海道の動物を巡る - Imported motorcycle Lovers

  2. Hey people!!!!!
    Good mood and good luck to everyone!!!!!

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