BMW・R100RT改を充電させてもらえませんか?

さて、前回の投稿でついに憧れのBMW旧車・R100RT改を手に入れた管理人。1981年のバイクとは思えないほど、スタイリッシュなカフェレーサーにテンション爆上がりです。やっぱりヨーロッパ旧車のカフェは最高です。しかし納車されたのですが、バッテリーが上がっておりエンジンがかかりません。まずはリチウムイオンバッテリー専用充電器を手に入れるところから、今回はお話していきます。そして試走からの初走行。まさかテレビでよく見る、「充電させてもらえませんか?」旅にリアルガチでなるとは・・・(汗)体験すると大変な話ですが、読むと面白いので是非ご購読下さい。

新車のRnineTさんとBMWツーリング

1. リチウムイオンバッテリーとは?

車やバイクに取り付けられているのは、通常は鉛のバッテリーです。しかしながら購入したR100RTには、ショウライのリチウムイオンバッテリーが搭載されていました。カスタムカフェレーサーは、スカチューンしてなんぼですから、できるだけパーツを極小化&軽量化します。使用しているショウライのLFX18A1-BS12は、鉛バッテリーに比べて重量は1/5でサイズは1/3です(驚)

スカチューン:部品を外して横から見た時にフレームの反対側が見えるほど「スカスカ」であることから「スカチューン」と呼ばれるカスタム方法。

そのバッテリーが上っているので充電したいのですが、リチウムイオンバッテリー専用の充電器がマストのようです。下記のバッテリーをネットで購入して、2日後に到着しました。

4時間フル充電し、モトガジェット製のメーターが点灯するようになりました。ケラーマンのウインカーも神々しく光っております。これでようやくスタートラインに立てました。

モトガジェットのメーターが埋め込んであります

2. ついにエンジン始動

いよいよエンジン始動です。ガソリンコックを開け、アクセりをあおり、セルを回してエンジン点火します。そして無事エンジンがかかりました!!やはりワンオフマフラー、かなりの爆音です。タンクにほとんどガソリンが入っていなかったので、携行缶から5Lのガソリンをタンクに投入します。

FCRキャブはチョークがないので、アクセルをあおって暖気してやらないとアイドリングが安定しません。それでもしばらく回し続けてると、エンジン音が安定してきました。よし、これで乗れます!!

ボクサーエンジンにFCRのツインキャブ

3. 試走のはずが・・・

GWは渋滞が多い&後半は雨だったので、GW明けの道が空いている平日に試走することにしました。いつものケニーロードをゆっくり走ろうと思って、自宅(市街地)をお昼前に出発。市街地エリアではマフラーが良い音すぎるので、回転数を上げないようにゆっくり走りました。ファーストインプレッションは、低速では少し重さを感じるのですが、2、3、4速とギアを上げていくとバイクが軽くなりトルクフルでよく走ります。OHVの横揺れは、想像していたほどは感じませんでしたね。但し、ギアチェンジはセッティングのせいなのか、軽すぎて?緩すぎてギアが入っている感覚がありません。そしてリアブレーキは、全然効かないので減速する時に使うぐらいでしょうか。

*初ツーリングはなんと6キロで終了?

市街地エリアを抜けて、裏道に入ります。車1台しか通れない道で、前方から車がきたので停まって車が通り過ぎるのを待ちました。そして発進しようと思ったら1速に入ってなくてエンストしました。その後、キーオンしてもメーターが光らなくました(汗)路肩に寄せてキーオフ、キーオンを繰り返すも、メーターは全く付きません。あー終わった、バッテリーまた上がったと確信した瞬間でした(泣)ここで家から6キロの初試走が終了しました(汗)

*納車してすぐレッカーって・・・汗

先ほど前を通り過ぎたファミリーマートまで、おそらく700メートル。まあまあの上り坂ですが、とりあえず押してコンビニに向かいます。この日の気温は27℃、結構暑い中210キロの車体を必死で押しました。スラクストンより軽いはずなのですが、張り出したボクサーエンジンのおかげか、取り回しがかなりしづらいです。足にアザを作りながら、なんとかコンビニ到着。

保険屋さんのロードサービスに電話をして、1時間ちょっとレッカーを待ちました。まさか初回で、家から6キロのところでレッカーされるとは思っていませんでしたが、ドゥカティ900SS時代の苦い経験があるので、これくらい旧車あるあるだろうと前向きに考えました。バイクは無事自宅に到着し、本人もタクシーで帰宅。これにて試走終了しました。

ドゥカティ900SS時代の苦い経験(1月に3回レッカー)はこちら↓

4. 初走行のはずが・・・

*R100RTでケニーロードを走る

バッテリーに一抹の不安がありつつも、行く前に満充電していけば大丈夫だろうということで、後日ソロツーリングに行きました(無謀)前回同様、自宅から益城町方面へ行き、ケニーロードを走って見ました。履いているタイヤは前100後110のラジアルタイヤですが、思っていたよりは倒れるし、加速もあります。ドゥカティ848やスラクストンRを比べると全然遅いですが、42歳のバイクがこれほど峠で走れるとは驚きでした。しかしながら下りではブレーキ効かないし、すぐギア抜けするし、後輪滑るし注意が必要です。

*リアルに「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」

ランチを食べようと行きつけのカフェに向かいますが、2連続GW明けの定休日(泣)なので久しぶりに、山都町の爆盛食堂を目指すことにしました。高森〜山都町ルートは、民家の少ない山道が続きます。山都町の複数あるトンネルを抜けて走っていた時だったでしょうか。4速70キロ走行中に、メーターが急にOFFになってエンジンが停まりました。惰性で近くにあった売店に緊急停止(奇跡的)またバッテリー上がりですかBMWさん?と問いかけるも、メーターはうんともすんともいいません(汗)運よく停止した売店で菓子パン(今日のランチ)を購入して、「(出川哲朗の)充電させてもらえませんか?」とお願いしました。快くOKを頂き、持参した充電器をコンセントに差し込み充電スタート。今回はレッカーを呼ばなくて良さそうです(トホホ)

行きつけのカフェはお休みでした(泣)

待っている間に某バイク店に電話して聞くと、この時代のBMWは発電能力が低くて、おそらく発電量より放電量の方が多いのではとのことでした。またレギュレーターかオルタネーターに原因があるか、バッテリーの容量が足りていないことが考えれるようです。1度専門店に持って行って、一通りバイクを見てもらおうと強く思いました。

売店で充電させてもらいました

それから何もない山都町の山道で待つこと1.5時間、結構充電できたと思うので出発することにしました。また停まっても「(出川哲朗の)充電させてもらえませんか?」ができるような道を選択して帰宅することにします。お世話になった売店から自宅までおよそ60キロ、できるだけ停まらず曲がらずに走りました。(ブレーキランプ・ウインカーもつけるとバッテリーが消費するので)順調に南阿蘇から大津町、熊本市内へと帰ってきました。これは充電せずに、自宅に帰れるかもしれないという期待が膨らみました。番組とかではなく、リアルに出川さんの気持ちがわかるツーリングになっていました。但し、出川さんは電動スクーター、私は1000ccのボクサーツイン、全然車両の大きさが違いますが、これも良い思い出になりそうです。次回からはスイカのヘルメット被ってツーリングですね(笑)

*あともう少しで・・・

熊本市街地に入ってから、やはり夕方の渋滞に巻き込まれましたが、比較的順調に家の近くに戻ってきました。大通りの交差点を右折して、家まであと200メートルというところで、ついにメーターがOFFになりました(汗)最後の200メートルはバイクを押して無事帰宅。もしかしたらこのバイクは、すごい幸運を持ったバイクかもしれません。

My Garageに無事到着

5. 最後に

納車後、試走でレッカー&「充電させてもらえませんか?」ツーリングのお話は如何だったでしょうか?とまあこんな感じで、BMW・R100RT改を手に入れて忘れられない1週間になりました。そして先週末、充電器をバックに入れて(笑)新車のBMW・RnineTを手に入れた友人とBMW試乗会&ツーリングに行ってきました。試乗会を行なっているバイク屋さんでR100RSのオーナーさんにお会いして、この時代のOHVは3000回転以上回さないと発電しないことを教えてもらいました。その後、いつもよりギアを一つ落として意識的に3000回転以上回す運転をしたら、エンジンが停まらずに帰ってこれました。でもやはり、電気系統は専門家にみてもらったほうが良いですね。

電気系統のトラブルはありましたが、BMW旧車カフェレーサーは乗り味・鼓動感・見た目が最高です。特にエンジンやキャブは絶好調のような感じがします。今後もトラブルは起こると思いますが、これからも42歳の相棒と一緒に走っていけたらと思っています。

ここまでご購読ありがとうございました。

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6件のコメント

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