大型バイクを買おうか迷っている方へのメッセージ

ライダーの皆様、所持しているバイク免許は普通自動二輪ですか?それとも大型自動二輪でしょうか?

先日、知り合いが大型自動二輪免許を取得したのですが、そのまま中型バイクを所有し続けるか?もしくは大型バイクを購入して乗り換えるか?迷っておられました。一般的には、まずは普通自動二輪の免許を取得して、中型バイクに乗ります。数年間そのバイクに乗って、もっと大きなバイクに乗りたければ大型自動二輪免許を取得し、大型バイクに移行していきます。しかしご存じ(ではないかもしれませんが)の通り、私は中年になってから中型バイクをすっ飛ばして、大型自動二輪免許をダイレクトで取得。そしてハーレー・ファットボーイ1680ccに乗り始めました。そんな私なので、これからバイク乗ろうとか、中型か大型かで迷っている方に対して、的確なアドバイスは到底できません。しかしながら、3年間という短期間で大型バイクを6台も乗ってきたので、大型バイクのメリット・デメリットはある程度は理解しています。そしてやはりバイク買うなら大型ということで、中型と大型の対比、私の愛車遍歴など、「大型バイクを買おうか迷っている方へのメッセージ」をお届けしていきたいと思います。

1. 中型バイクと大型バイクの違い

まずは中型と大型の違いについて、見ていこうと思います。

・排気量の違い

中型バイクは排気量400cc以下、大型バイクは排気量401cc以上、ただそれだけの違いです。

・車検

中型バイクの中でも排気量250cc未満には車検が必要ありません。対して250cc~399ccのバイクには、新車購入から3年、以後2年毎に車検が必要になります。大型バイクは、中型250cc~399ccと同様に車検が必要になります。

・重量

一般的には、大型バイクは中型バイクより重量が重いです。しかしながら高スペックのスーパースポーツバイクやカーボンを多様した大型バイクは、中型バイクより軽量なモデルもあります。

・燃費

一般的には排気量が小さいほど、重量が軽いほど燃費が良くなると言われています。厳密に言うと、最高出力が高いほど燃費が悪いですね。また高出力を発揮するマシンほど、ハイオクガソリンを使用するため、ガソリン代は高くなりがちです。

・維持費

中型より大型バイクの方が、維持費がかかりがちですが、メーカーやマシンによりけりだと私は思います。一般的には、ホンダ車は壊れにくく維持費が安いとされていますが、ドゥカティは壊れやすい為維持費が高いと言われています。しかしながら、この議論に関しては、乗り方や個体差もあるので、100%とは言えません。

・加速

大型の方が排気量が大きいので、一般的には中型バイクより加速します。つまり高速走行や坂道などは、楽にスピードに乗ることができます。しかし、本当はパワーウエイトレシオが加速に関係してくるので、350キロのハーレー・ファットボーイ1680ccより、150キロ・250ccのホンダ・NSR(2スト)の方が、加速します。

・所有感

むしろ、中型と大型の一番の違いは、所有感ではないでしょうか。世間的には排気量マウントという言葉が有名ですが、ライダーの心の奥底には、大型バイクに乗っている優越感があると思います。中型バイクが悪いわけではないですが、プリウスとレクサスは同じではないと考えるのに少し似ている気がします。

2. 私のバイク遍歴

・実は短いバイク歴

このブログを始めたときに書かせて頂いたのですが、実は私はバイク歴はそんなに長くありません。実際のバイク歴は3年と3ヶ月で、リターンではないライダーです。学生時代からバイクに興味があったにも関わらす、雪国に住んでいたこともあって、中型二輪免許は持っていませんでした、そのまま大学を卒業し、社会人になり、免許を取得する暇もないまま仕事に明け暮れ、中年(40代)になりました。そして2020年8月、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、時間ができた為、仕事終わりに教習所に通い、中型二輪免許を飛ばして、大型二輪免許をダイレクトで取得しました。

❶初めて購入したバイクがハーレー・ファットボーイ

免許を購入するきっかけとなったのが、地元の先輩の影響だったのですが、その先輩が乗っていたバイクが、ハーレーのロードキングでした。バイクに関してほとんど知識がなかった筆者が、先輩に勧められて迷いなくチョイスしたバイクが同じハーレー。免許取得前にハーレーディラーを巡って、ファットボーイというバイクに出会いました。勿論免許がまだない訳ですから、またがる事はできても試乗する事はできません。それでもなんの不安もなく、350キロもある2017年式ファットボーイ(1680cc)を買うことにしました(今考えれば、かなり無謀な挑戦です)。免許取得後すぐに、早く乗りたくて仕事終わり(夜)に1人でハーレーを取りに行ったのですが、教習車(CB750)とファットボーイのあまりの違いに慄きながら、必死で車庫までの10キロ運転して帰った事は今でも忘れません。まさにバイク人生で一番長い10キロでしたね(笑)。

納車後の投稿はこちら↓

❷MVアグスタ・ブルターレドラッグスターRR

ハーレーを購入して、しばらく乗っているうちに大型・アメリカンバイクの運転にも慣れてきました。近所にバイク仲間もでき、毎週昼夜バイクに乗っていましたね。しかし、週末に峠やワインディングを走りに行くと、車高が低くて重いハーレーではSSやネイキッドバイクに到底ついていくことができません。負けず嫌いの私は、ハーレー以外に増車を考えることになります。そしてネットやYoutubeをたくさん見て、1台の官能的なデザインのイタリアンバイクに一目惚れしました。それがMVアグスタのネイキッドバイク、ブルターレドラッグスターRR。球数がかなり少ないバイクだった為、全国を探してもほとんど売っているお店がありません。探し始めて1ヶ月が経過した頃だったでしょうか。千葉県のバイク量販店で2016年式のドラッグスターRR(800cc)を見つけました。気の早い私は、お店に電話して購入を決め、当時住んでいた関西まで陸送してもらいました。納車後、MVアグスタでのワインディングは、バイクってこんなに曲がるんだと思せてくれました。

納車後の投稿はこちら↓

❸トライアンフ・スラクストンR

2020年バイクに乗り始めて半年経ったくらいから、なんてかっこいいバイクなんだろうというバイクの形に出会いました。それがカフェレーサーでした。そこからカフェレーサーというバイクの歴史などを勉強して、カスタムのスタイルであることを知ることになります。しかしながらバイク初心者の筆者に、カスタムをしてカフェレーサーを作る知識や経験は到底ありません。それならとメーカーがリリースしている、ノーマルである程度完成されたカフェレーサーを探すことにしました。そして辿り着いたのが、カフェレーサー発祥の地イギリスの老舗バイクメーカー、トライアンフのスラクストン。ロケットカウル、セパレートハンドル、シングルシート、メガホンマフラーなど完成されたカフェレーサーに目を奪われました。同時に近い将来、絶対にこのバイクに乗りたいと思うように。しかし当時ハーレーとMVアグスタの2台持ちだった私は、新車でスラクストンを購入する財力と余裕がなく、中古車で探すことにしました。スラクストンに乗りたいと思って6ヶ月くらい経過した頃だったでしょうか。2020年式(1年落ち)、積算距離8500キロ、シルバーアイスカラーのスラクストンR(1200cc)を、神戸のバイク量販店で見つけました。早速現車確認しに行ったのですが、バイク屋さんの巧みな話術もあり、2時間後には購入を決意。ハーレー・ファットボーイを下取りしてもらい、憧れだったトライアンフ・スラクストンRを手に入れることができました。

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❹ドゥカティ・900SS

実はスラクストンRと共に、もう一台かなり気になるカフェレーサーがありました。しかしながら、そのバイクは1980年代のドゥカティ・ベベル900SS。そう、1970~80年代のドゥカティが誇る往年の名車です。バイク初心者の私には到底扱える代物ではないと分かっていましたが、いつかは乗ってみたいバイクでした。遠い将来でもベベル900SSに乗るためには、自分自身のアイドリングが必要です。つまりドゥカティの空冷キャブ車に乗っておく必要があると考えた訳です。そんなことを考えている中、とあることがきっかけで1980~90年代に一斉を風靡した、ドゥカティ900SS(ベベルではない)に遭遇。売りに出していたオーナーさんにも出会い、かなりカスタムされている車両でしたが、一度所有して乗ってみたくなりました。その頃は、乗っていた大型バイクはスラクストンRの一台だったということもあり、購入することに。25年以上の前に製造されたドゥカティは、癖が強いスパルタンなバイクでしたが、バイクを自分が操っていることを感じさせてくれる一台でした。その後、故障が多く手放してしまいましたが、自分にもっとメカのスキルがあれば乗り続けられたと思う、素晴らしいバイクでした。

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❺ドゥカティ848 Evo コルセ SE

ドゥカティ900SSを手放しましたが、ドゥカティのLツインエンジンが楽しくて、引き続き乗りたい気持ちはありました。丁度その頃からサーキット走行に興味を持ち始めたのもあり、スーパースポーツのバイクがいいなぁと思うように。パニガーレの1199やV4と言う選択肢もありましたが、初心者に200馬力近いバイクはとても扱えないと考え、SBK世代のミドルクラスを探すことにしました。そして福岡のバイク量販店でドゥカティ848 Evo コルセ SEを見つけました。値段も手頃で、装備も充実しているドゥカティのミドルスポーツを購入することに。丁度同じ時期に車をハイエースに乗り換えたので、トランポでバイクを引き取りに行きましたね。バイクの積み下ろしにかなり緊張していたのが、懐かしいです。そして納車後すぐに、バイク仲間とケニーロードを走りに行きました。人生初のフルカウル・スーパースポーツで峠を走ると、こんなに曲がるのかと感動しっぱなしでした。サーキットでも公道でもよく走ってくれるバイクで、今でも重宝しています。

納車後の投稿はこちら↓

❻BMW・R100RTカフェ

そして今年、スラクストンRと入れ替わる形で購入したのが、BMW・R100RT(カフェレーサー仕様)です。スラクストンRはすごく気にっていたバイクなのですが、もっとカスタムしたカフェレーサーに乗りたいということで泣く泣く手放しました。このブログで何度が登場している46worksさんが作るボクサーツインに憧れがあって、バチバチにカスタムしたBMW・R100シリーズに乗りたいとずっと思っていました。しかしながら、46worksさんや他の有名ビルダーさんに制作を依頼すると、膨大な費用と時間がかかります(実際46worksさんは2、3年待ちのようです)。中古である程度でカスタムされたカフェがないかと、ネットを中心にずっと探していました。そこにヤフオクで出物があったので、大丈夫かなぁとは思ったのですが、そこまで高くなかったので落札しました。

出品者はバイク屋さんだったのですが、制作したビルダーではなかったので、正直あんまりBMW・R100RTのことはわかっていません。そしてBSAで熊本デポに送ってもらいましたが、そこではエンジンがかかりませんでした。でも、出立ちを見るだけでもかなりカッコ良かったので、正直動かなくても満足でした(笑)そこから色々直してもらって、紆余曲折ありましたが、ようやく先月くらいから楽しく乗れるようになりました。このバイクのカスタムやマフラー音はどこに行っても目立ちますが、突き抜けているバイクを持つ所有感を楽しみながら、これからも大切に乗り続けていきたいと思います。

そしてBMW・R100RTを購入して半年を振り返るポストです↓

3. 大型バイクを所有するということ

こんな感じで中型バイクを通ることなく、大型バイクを6台乗り継いできた管理人。しかも国産車は1台もなく輸入車ばかり。一般的なライダーさんには、あまり参考にならないかもしれません。しかしながら、1章で述べた中型と大型の違いはあれど、大型も中型も、そして輸入車も同じ二輪車です。そしてバイクとの出会いは一期一会だと、私は考えています。新車で注文して買うも良し、中古で一目惚れして購入するのもアリです。ただし一つ言えることは、大型バイクの方が総じてパワーに余裕があるので、運転が楽です。女性の方は特に取り回しが大変なのでは?と考えるでしょうが、それは慣れるしかありません。また大型バイクに単気筒は少ないですが、2気筒・3気筒・4気筒とそれぞれの特性があり、それらを運転するのは各々の楽しさがあります。そしてバイクは所有してみないとわからないものです。大型バイクをまず所有してみて、どうしても気に入らない、もっと乗りたいバイクが現れたなどあれば、私のように乗り換えればいいのです。また大型バイクは値段が高いと思われますが、数年間乗って売却することを考えると、そこまで高くないとも言えます。現在私のガレージはドゥカティ848とBMWのカフェの2台ですが、このラインナップがしっくりきているので、できれば乗り続けていきたいと思っています。

最後に、これから「大型バイクを買おうかどうか迷っている方」へメッセージがあります。

買わなくて後悔するくらいなら、まずは大型バイクを買ってみよう!

ということです。大型バイクは色々と楽しいので、ぜひステップアップして下さい。これを読んでくれたあなたの、素敵なバイクライフが充実するのを心より祈っております。

大型バイク2台が並ぶガレージは最高です

4件のコメント

  1. 空冷が好き

    こんにちは
    現在67歳の爺さんライダーです昭和47年にCB450から始まり
    現在までいつも側にバイクが有ります
    普段はCB1100、800Wで楽しんでいますが
    最近は自身の体力を考え
    今年に入りST125を購入
    さすがに遠出には無理があり
    GB350を購入、トルクも馬力も有りませんが操ってる感が最高この2ヶ月は大型はガレージの中でドレスアップしながら楽しんでます
    輸入高級バイクは乗ったことは有りませんが
    高速道路以外は中型?でも十分だと感じています
    大型バイク
    楽しく拝読いたしました
    長文で失礼いたしました
    追伸
    私共年代は免許といえば自動二輪か原付しかなかったので排気量でのマウントなんて在りませんでした

    • 空冷が好き 様
      拙いブログですが読んで頂き、おまけにメッセージまで、有難うございます。
      50年もバイクに乗られている大先輩に、見て頂く内容ではないかもしれませんが、バイクって楽しいです。
      おっしゃる通り、日本の街中を走るのであれば中型で十分ですよね。
      実は最近、中型がバイクも欲しいと思っています。250ccくらいでのんびり走るもの良いかと。
      オススメのバイクがあれば、教えて下さい。

      PS. 車で排気量マウントって聞かないのに、バイクはなんであるんですかね? 

  2. 普通二輪(中型)の排気量は400cc以下
    大型二輪の排気量は400ccを超える(401cc以上)ですよ
    記事を書くなら正しく書いて欲しいです

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