バイク乗りの皆様、現在欲しいバイクはありますか?私はずーーーーっと欲しかったバイクがありましたが、この度勢いで購入してしまいました(笑)しかも人生で初めて、実車も見ずにヤフオクでポチってしまいました(汗)これ以上ない価格とカスタムの数々車両に目が眩み、やってしまいました。全く後悔はありません。しかしこの決断が、後に数々のハプニングを引き起こすとは、この時は知る由もありませんでした。

ということで今回は、念願のBMW・R100RT改を購入&納車されるまでを、お届けしたいと思います。

純正のBMW・R100RTはフェアリングがついています

1. カスタム・カフェレーサーへの憧れ

2021年8月にトライアンフ・スラクストンRを中古で購入して1年半以上が経過し、2万キロ以上走りました。大きな故障もなく、所有欲も満たしてくれるカフェレーサーに満足していました。九州に来て沢山のスラクストンに出会うようになって、色・年式・仕様の違いはあれど、みんな見た目も中身も変わらないなぁと感じるように。純正である程度完成されているし、カスタムパーツも少ないので、カスタムしにくい車両です。しかしながら自分だけの唯一無二のカフェレーサーに乗りたい気持ちが、ずっと心の奥底に燻っていました。

そういった中で、46Worksさん、リトモセレーゾさん、Berry BudsさんといったカスタムビルダーのカフェレーサーをSNSや動画で見るようになり、ザ・カスタムカフェに惹かれるようになっていきました。特に、旧車のBMW・ボクサーツインやモトグッチ・縦置きVツインは、素直に乗ってみたい気持ちが高まっていました。

46WorksさんのR75/5 Racer

一方ドゥカティのベベル900SSにはずっと憧れを抱いていましたが、所有しているオーナーさんの話を聞くと、とても今の自分では所有・維持できないと思いました。(マシンの知識と経験値が絶対的に足りません)またスポルト1000SMH900eの形も大好きなので、探していたのですがなかなか良い車両に巡り会えず・・・。ドゥカティは848EvoコルセSEがあるからいいかなと考えるように。

Mh900eも候補の一つでしたが、価格が高騰しています

結果やっぱりヨーロッパ旧車のカフェレーサー・カスタムが乗りたい、加えて空冷キャブの2気筒がいいと妄想するように・・・。(もはや病気ですね)それからというもの、グーバイク・Webike ・ヤフオクを見る頻度が格段に増えました(笑)

2. BMW R100RSカフェレーサーを見に行く

BMWは慣らしが5万キロだとか、20万キロでも走れる頑丈で壊れにくいエンジンだとよく耳にします。そしてカスタムパーツやビルダーも多いことから、ターゲットをBMWのR100、R80、R75シリーズにすることにしました。そしてマックスフリッツ氏が開発したBMW水平対抗エンジン(通称ボクサーツイン)は、今年でなんと100周年を迎えます。ほとんど構造が変わらずに、エンジンの形態が100年続くことはあり得ない話です。

詳しくは↓の投稿をご覧下さい

純正のフェアリングのついたBMW R100RSやR100RTの車両は100万円以下であるのですが、ここから理想のカフェレーサーにカスタムするのことを考えると、車体代金以外に約200万〜300万円のカスタム費と時間がかかりそうです。ですが現状で私に合計で300〜400万円のお金は捻出できそうにもありません。

こんな感じのカスタム車は300万円以上します

という訳で、一から作るのではなくある程度カスタムされている車両を手に入れて、その後自分好みに作っていく作戦に変更することにしました。東京のリトモセレーノの姉妹店である福岡リトモアルベーロを訪れて、色々相談してみました。すると店内にある程度前のオーナーさんが作り込んだ、後期型R100RSカフェレーサーがありました。

後期型のR100RTカフェレーサー

濃いブルー基調でロケットカウルのカフェレーサー、眉唾ものの格好良さでした。カフェとしてほとんど出来上がってるし、あとFCRレーシングキャブつければ完璧と思っていたのですが、見積もりが予算オーバーだったので持ち帰って検討することにしました。

3. ヤフオクで見つけた珠玉のBMW・R100RT

上記の実車を見て検討しながら1週間経った頃だったでしょうか。その間もグーバイクやヤフオクはチェックしていたのですが、とんでもないバイクを見つけてしまいました。1981年のBMW・R100RTをとことんカスタムした車両です。前後オーリンズ&ブレンボキャリパー、FCRキャブ、投下類ケラーマン、メーターはモトガジェット、バトルファクトリーハンドル、トップブリッジ&マフラー&バクステはワンオフなど。まさにBMWカフェカスタムの「宝石箱」でした(笑)オークションは198万円〜で出品されていましたが、1週間経って落札ナシ。0円スタートで、180万円即決の条件で再スタートしました。これはワンチャンあるかもしれないぞ、オークション終了日まで注視することに。

タダならぬ雰囲気を感じるR100RTカスタム

4. ヤフオク史上最も長い1日、落札なるか?

そしてオークション終了日、予想はしていましたが前日の700,000円から一気に1,000,000円まで入札金額が上がりました。そして終了30分を切って価格は1,300,000円。ここから私もオークションに参加して、まずは1,350,000円で入札。しばらく沈黙が続き、入札がなかったのですが残り15分を切ったところで、1,500,000円の入札が入ります。残り10分を切ったところで腹をくくって、1,501,000円で入札を入れました。

腹の中では1,600,000円まで出そうとは考えていました。ヤフオクをされている方ならわかると思いますが、ここからの5分が長いのです。前にあった自動延長機能が廃止されたようなので、きっちり5分で終わるのは有難いのですが、5分が1時間くらいに感じました(笑)4分、3分、2分と刻まれていきますが、競っていた方の入札は入りません。そして1分、50秒、40秒とカウントダウンが始まります。

頼む・もう入札してこないでと、祈る思いです。30秒、20秒・・・1分ってこんなに長かった?と考えてしまいます。そして10秒、5秒、0秒。オークションが終了しました。「おめでとうこざいます!落札しました」のメッセージがきました!!!やったぁ、人生初のヤフオクでバイク購入、しかも150万円は自分ヤフオク史上最高額です。

やりました、落札しました!

戦いを終えた武士(私)は、すぐに取引連絡をしました。Yahoo 後払いで支払うことができるのですが、ここで思わぬ誤算が発生します。皆様は、ヤフオクに「落札システム手数料」があるのをご存知でしょうか。クレジットカード払いやPaypay払いにした場合、Yahooプレミアム会員は落札価格の8.8%(非会員なら落札価格の10%)を支払わなければならないのです。

つまり1,501,000円で落札したならば、132,088円(非会員なら150,100円)が手数料になります。

これは結構な金額なので、何か手数料を減らす方法はないか必死に調べました。すると、銀行振込をしたら振込手数料だけで済むとのことなので、手数料は220円のみになりました。これは今後、バイクなどの高額商品を落札した際、使えますのでご記憶下さい。

5. 落札後のやり取り

落札後、ヤフオク内のメッセージにてメールを交換し、出品者とのやり取りが始まりました。出品者は、東京都内のバイク屋さん。カスタム・ハーレーを主に扱うお店で、このR100RTは知り合いが販売して欲しいとお願いされて出品していました。検無し車両なので、車検と熊本デポまでBAS配送の手配をお願いすることにしました。カスタム車両なので無事車検が通るのか心配でしたが、1週間後車検完了の連絡がきました。そこから2日後、BASへの引き渡しが終わり、あとは待つだけです。BAS引き渡しが4月中旬過ぎで、配送期間中にGWになりそうなので、熊本に着くのはGW明けの予定でした。ついにGW後に、憧れのカスタム・カフェレーサーがくると思うと、楽しみすぎて夜も寝むれ・・・ました(笑)

6. BASのデポにて引き取り、ついに相棒とご対面→納車

そして待つこと1週間、見知らぬ番号から電話がありました。BASの熊本デポからで、バイクが届きましたので引き取りに来て下さいとのこと。ん?GW明けと言っていたけど、GW前にバイクが来ました(嬉)早速後日ハイエースで熊本デポに取りにいきました。受付を済ませ、バイクが出てくるのを待ちます。

デポの前にハイエースを停めて、受付をします
ついにR100RTとご対面。うわぁ、やばいバイク。

ついにBMW・R100RT改と初対面。ファーストインプレッションは、コンパクトでスリムなボディーに、ドーンと張り出した巨○(笑)、いやボクサーエンジンの迫力に圧倒されました。そしてとても1981年製造、42歳のバイクには見えないくらい綺麗でスタイリッシュです。果たして自分はこんなバイクを乗りこなせるのか?という不安しか感じません。センタースタンドが重すぎてバイクが動かせず(汗)係りの人に手伝ってもらってバイクを動かしました。ボクサーエンジンは想像以上に重く、足にガシガシ当たるので取り回しが大変です。

ハイエースにラダーをセットして、積み込みの準備。燃料コックをひねって、キーオン&アクセルをあおり、セルを回してエンジン始動。2、3回やってもかからず、5回目でメーターが光らなくなりました(汗)えーっ、エンジンかからんやんと焦りました。バイク屋に電話して聞いてみますが、おそらくバッテリーが上がっているとのこと。エンジン始動なしで、トランポにバイクを押して積み込み、自宅へ持ち帰りました。

トランポから下ろすのは容易でしたが、センタースタンドがやはり重すぎます。そういえば、リトモさんが前期のツインサスR100RSやRTはセンタースタンドが重いので苦労しますと言っていたのを思い出しました。マンションの大家さんに手伝ってもらって、スタンド立ててとりあえず記念撮影。

納車の儀が終わり、自宅前で記念撮影

とんでもないバイクが我が家にやって来ました。これにてセルフでの納車の儀は終わりましたが、今のところエンジンかかりません(汗)ショウライのリチウムイオンバッテリーが搭載されているので、専用充電器をネットで注文して、到着を待つことにしました。

しかし、バイクを眺めているだけでもお酒が何杯も飲めそうな、無駄を削ぎ落とした美しいカフェレーサーに仕上がっています。はい、後悔は全くありません。

次回は、ついにBMW・R100RT初走行〜充電させてくれませんか?の会をお届けしたいと思います。

後半へ続く

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5件のコメント

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  3. ピンバック:ヘルメット探しの旅〜FC MotoでBELLブリットを買う - Imported motorcycle Lovers

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