寒い冬はエイジングしたレザーを愛でよう 〜ルイスレザー・キャスパー・vasco・天神ワークス

いや〜2月になりましたが、寒い寒い(心の声)日が続いていますね。九州でも寒いのに、北海道や東北はもっと寒いんでしょうねー(周知の事実w)。こんな寒い冬は、部屋を暖かくして「エイジングしたレザーを愛でる」のはいかがでしょうか。 ”愛でる(めでる)” という言葉には、美しさを味わい楽しむ・大切に楽しむ・褒める・称えるといった意味があります。レザーエイジングの美しさを楽しみ、褒め称えながら大切にする、まさにレザーラバーに相応しい動詞ではないでしょうか。

*レザー価格の高騰

そして昨今、円安ドル高が進み、人件費や原材料費も上がり、レザーに限らずどのアパレルも値上げに次ぐ値上げが続いています。2024年夏、筆者はルイスレザーのサイクロン(サイズ40、ホースハイド、カラーはヴィンテージターコイズ、有料オプションは無)を税込200,000円で注文しました。2026年2月現在、同じ仕様で注文するといくらになるか調べてみました。革ジャン自体の値上がりだけでなく、以前無料だったオプションも有料化されているようですね。それらも考慮すると、筆者と同じ仕様のサイクロンは税込247,000円(本体242,000円+ベージュテープ2,000円+カラーオーダー3,000円)。約2年半で、値上がりは47,000円⤴️、値上がり率は約19%⤴️ということになります。

オーダー待ちの期間こそ半年〜1年ですが、この値上がりはレザーラバーにとって、インパクト大です。給料はさほど上がっていないのに、革ジャンの価格は2割も上がっているのは、世の中の現状です。ルイスのベジカウに至っては、ゆうに30万円超えています。そしてこの新品の値上がりを受けて、ルイスの人気モデルは中古市場相場も高騰中。限定や廃盤でもない現行商品でもプレ値を付けているモノもあります。

*寒い冬にはレザー愛でよう!

そういう時は、高騰した新品のレザーアイテムを購入するのではなく、今所有しているレザーを愛でるのはどうでしょうか。特にタンニンで鞣されたレザーは、着れば着るほど、使えば使うほど、明確な変化が見れます。いや革の進化と言った方が良いのかもしれませんが、これこそがレザーエイジングの楽しさなのです。今回は2025年にヘビロテしたレザーアイテムにスポットライトを当てて、エイジングを見て愛でるポストにしたいと思います。

・エイジングしたレザーアイテムのお品書き

このブログでは幾度となく自身のレザーアイテムを紹介しているのですが、今回は最近特にヘビロテしているモノにフォーカスします。まあその方が、Before/Afterに変化が見えるので・・・。紹介するアイテムは下記リストの通り。みんな大好きルイスのサイクロンとローダブ・キャスパー、そしてVascoのリュック、天神ワークスの財布までチョイスしてみました。

アイテム名ブランド商品名サイズNew or Used使用期間
❶革ジャンLewis Leathersサイクロン40New1年6ヶ月
❷ブーツRolling Dub Trioキャスパー9Used2年
❸バッグvascoVOYOGE 2WAY RUCKSACKNew1年10ヶ月
❹財布天神ワークスBox type Coin CaseNew1年9ヶ月

こうやってリストにしてみると、これらのレザーアイテムと共に過ごしてきた日々が、走馬灯のように甦ってきます。10年在籍したベテランはいないのですが、毎回使っているアイテム達は新人王やMVP狙えるくらい育ってきています。天然皮革のエイジングは、化学繊維やフェイクレザーでは絶対に味わえない味があります。それではここから順番に、レザーエイジングを愛でていきましょう。

❶ルイスレザー・サイクロン(ホースハイド)

ルイスレザーを代表するダブルライダーズ・サイクロンが発売開始したのは1973年。実に53年の歴史を誇るクラシックなモデルなのですが、現在数あるルイスレザーズの中で一番人気があります。そして数多くのアパレルブランドが、サイクロンをモディファイした革ジャンをリリースしています。そんな長年に渡り愛されているサイクロンですが、実は前傾姿勢のバイク(カフェレーサーなど)に乗るライダーの為に作られたモデルです。フロントジッパーの前についているウエストベルトは、前傾を必要とするバイクのタンクが傷つかないように設計されています。また前傾することを考慮して、袖を通常より長く作っているのも特徴です。

サイクロンを受け取って店で写真撮影

筆者がサイクロンを福岡のルイス公式ショップで注文したのは、2023年8月。同年5月にヤフオクでBMW・R100カフェレーサーカスタムを購入したのですが、そのバイクのタンクカラーがターコイズブルーでした。そしてルイスの視察目的で訪れたお店にて、店長私物ヴィンテージターコイズ・サイクロンに出会ってしまいました。と同時に、これと同じもの注文したいですという文言が、筆者の口から飛び出しました(笑)。完全に勢いで注文したのですが、人気のルイスは待ち時間が長く、納品されたのは1年2ヶ月後の2024年10月。ホースハイド(馬革)の革ジャンはとにかく固いのが通例なのですが、他のブランドに比べてルイスは革が薄いので、初めから着やすかったように思います。それでも少し柔らかくしたいと思い、MIZUNO STRONG OILを全体的に塗ってから着込み始めました。

⬇️本来は野球のグローブを柔らかくするOILですが、革製品にも使えてそしてリーズナブル⬇️

⬇️ルイスが出来上がって取りに行った時の投稿です⬇️

⬇️中古のブルー系サイクロン40(すぐ無くなりそう)⬇️

サイクロンの着込み頻度としては、9月〜12月、3月〜6月は週2〜3回、寒い冬&暑い夏にはほとんど着用しなかった感じです。購入した頃と、そこから1年3ヶ月が経過した現在の比較は下記の通りです。

⬇️購入した当時のサイクロン(鮮やかなターコイズブルー)

⬇️1年半経過したサイクロン(ブルーが深くなって、アームや首元にシワが入っている)

ルイスの馬革はクロム鞣しなので、比較的エイジングが出にくいのですが、革ジャンが全体的に色が濃くなって、シワが入ってきた事はよくわかると思います。まだまだウブい部類に入るので、暖かくなってくる3月くらいからバイク乗ってガンガン着込んでいきたいと考えています。

⬇️ルイスレザー・サイクロン・ヴィンテージターコイズの動画⬇️

❷ローリングダブトリオ・キャスパー(牛革・クロムエクセル)

続きまして紹介するのが、浅草が誇る大人気シューズブランド「Rolling Dub Trio」の”キャスパー” 。通常ブーツは2枚以上の革を繋いで作っていくのですが、キャスパーはなんと1枚革をクリッピングして靴の形に曲げながら制作しています。そのため一般的なブーツより入口が狭く、ジッパーを開けて履く仕様になっています。一枚革が足にジャストフィットするので、他所では見れない独特のエイジングを楽しむことができます。

⬇️キャスパーはネット販売に滅多に出てこないので緑茶芯のローパー(欲しい、多分すぐ無くなりそう)⬇️

数あるローリングダブトリオのシューズラインナップの中で、キャスパーは現在一番人気です。東京・浅草の工房にて一つ一つ手作りされているので、大量生産はできません。ネットや店頭販売に出すと、すぐに売り切れてしまいます。筆者はキャスパーが欲しくてたまらなかったのですが、中々購入できるタイミングがなく、Used品をネットで探すことに。運よく某オークションで、ブラウン9.5のキャスパー(牛革・クロムエクセル)2024年1月にゲットできました。そこまで履き込まれている感じもなく、ユーズドにしては状態が良かったと記憶しています。

そこから現在まで約2年間、筆者が所有しているブーツの中、一番履いていたように思います。頻度で言えば週3〜4回くらいでしょうか。昨年LML(スクーター)で転けた時も履いており、擦り傷が付きましたが、オイルでシューズケアして目立たなくなりました。こういったトラブルも、革のエイジングを特別なものにしてくれると考えています。

2年間履き込んだこと、オイルを入れたりケア用品でメンテしたおかげで、購入当初よりブラウンの色が濃くなりました。またキャスパーはジッパーを下ろしてしまえば、手を使わずに足だけで脱ぐことができます。そのため、後方サイドの内側に傷が入っていますが、それも良いアジになっています。中々良い経年変化ですが、もっともっと履いてヴィンテージ感を出していきたいですね。

⬇️購入当時のキャスパー(中古品なので出品者がどれだけ履いたかは不明)

⬇️約2年履いたキャスパー(手入れをマメにしていたせいなのか、写真で撮るとあんまり変わってないように見える)

⬇️「靴のラジオ」にてローダブ栗山さんのキャスパー・エイジング⬇️ *目指すべきエイジング*

❸vasco・VOYOGE 2WAY RUCKSACK(牛革・姫路レザー)

vascoは、「旅の道具」というコンセプトの元、バッグや革小物を作っている東京・東中野発のレザーブランドです。大航海時代の探検家ヴァスコ・ダ・ガマに由来しているvascoは、丘染め」という伝統的な手染め技法を採用し、使い込むほどに深い味わいを楽しめる革製品作りに定評があります。本当に長く使えるバックや革小物を探している人には、このvasocoを強く押します。

そんなvascoのラインナップから、筆者が選んだバックは「VOYOGE 2WAY RUCKSACK」。バイクに乗る時のお供として、また小旅行に最適なバッグとして、このレザーリュックを購入しました。色は、黒、ブラウン、キャメルの展開があるのですが、より良い経年変化を楽しめそうなキャメルを注文。そして待つこと3日、商品が届き封を開けて驚愕しました。新品を買ったつもりだけど、もう結構エイジングしている佇まい。これがハンドダイ(丘染め)の成せる技なのか、ここから更にエイジングしたらどんなバックになるのか、これから使っていくのがとにかくワクワクする出会いでした。

初見でお気に入りマックス状態で、レギュラーではジム用に週4〜5使用。ちょっとした荷物を背負ってバイクに乗る時、1〜2泊の小旅行には必ず連れていく溺愛ぶりでした。結果、底やリュックの持ち手が擦れて、良き経年変化が進んでおります。これからもこのバッグと旅をしながら、レザーエイジングを奏でていきたいと思っています。

⬇️購入当時のvasco(新品でもエイジング加工してる風合い)

⬇️1年10ヶ月経過したvasco(アタリがついて、色が薄くなってる箇所と濃くなっている箇所あり)

❹天神ワークス・Box type Coin Case(牛革・栃木レザー)

大トリを飾るのが、革のエイジングと言えばまず名前が上がってくるブランド、「天神ワークス」。東京・北千住発祥のこのブランドは、フルベジタブルタンニン鞣しの栃木レザーを使い、裁断・縫製・仕上げまで、革製品を一つ一つ手作りしています。ラインナップは、レザーウォレット・革小物・革ジャンなど。彼らが織りなすレザープロダクトは、使い込めば使い込むほど味が出るので、エイジング好きには非常に人気があります。そして天神ワークスはA-1グランプリというレザーのエイジングコンテストを毎年行っていることでも有名。昨年2025年は革ジャン、今年2026年は革財布と各年交互に開催しており、天神ワークスのプロダクトを持っていれば誰でもエントリーできます。

筆者は天神ワークスの革ジャン(スポーツジャケット)と革財布を所有しています。ここでは2024年に購入したブルーの財布を紹介します。2023年秋、熊本市内の某ショップにて天神ワークスのPOPーUPが開催されておりました。そこで天神ワークス代表の高木さんから色々オススメしてもらい、ブルーの2つ折財布を注文。待つこと3ヶ月くらいで商品は到着、その時は鮮やかなブルーの2つ折ウォレットでした。

使用頻度で言えば、財布なのでほぼ毎日使っていたでしょうか。ウォレットチェーンをつけて、ジーンズの後方ポケットに収納していたのもあって、エイジングが進みましたね。現在では、ブルーというよりむしろブラックでは?といった感じに変化しています。また最初は非常に革が分厚くてポケットに収まりきらない感じでしたが、今はだいぶ平らになって、難なくポケットに入ります。もっと使用してさらにエイジングが進めば、天神ワークスが開催するA-1グランプリに出品してみたいと考えています。

⬇️購入時の天神ワークス・ウォレット(鮮やかなブルー)

⬇️1年9ヶ月経過した写真(特に外側は明らかに色が違う、黒い)

⬇️ふるさと納税で購入できる天神ワークスの財布⬇️

⬇️天神ワークスのA-1グランプリ(財布の回)2022⬇️

・レザーエイジングを愛でてみて・・・

ということで今回は、「寒い冬にはエイジングしたレザーを愛でよう」と題して、ルイスのサイクロン・ローダブのキャスパー・vascoのリュック・天神ワークスの財布、それぞれのエイジングを紹介させて頂きました。もしA-1 グランプリ by Yone LogのMVPを選ぶならば、「vascoのリュック」でしょうか。このように改めてレザーと向き合って、Before/Afterを見てみると、レザーって生きてるんだなぁ・年輪を重ねていく木のようなだなぁと思わせてくれます。そして同じレザーアイテムを持っていたとしても、一つとして同じエイジングをしないところがレザーの素晴らしいところです。ナイロンやポリエステルなどの化学繊維に比べて、重くてゴワゴワしてて、そして値段も張りますが、こんなに素晴らしい表情を見ててくれる素材はありません。寒い日には、立ち止まってレザーを愛でながら、歩んできた人生を見つめ直してみるのも良いかもしれません、ここまでご購読ありがとうございました。

ルイスレザーのベアブリック

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