街中は”鉄スクーター🛵”

熊本に移住して1ヶ月。(時は2021年12月)スラクストンRで、ミルクロードややまなみハイウェイを走るのは最高の贅沢です。また夏場に見せる「緑の絨毯」とは違った、初冬の「黄金ロード」もなかなか良いものです。しかも12月に入り、山の気温もグッと下がってくるので、バイクや車で阿蘇にくる人たちも減ってきます。つまり少し着込んで寒いのを我慢すれば、ガラガラの阿蘇ロードを満喫できます。遠方のライダーの皆様、阿蘇を走るのは春〜夏より、秋の終わり〜初冬(11〜12月)の方が快走できるので密かにオススメです。

阿蘇・大観峰から見る黄金の山々(12月)
南阿蘇の広域農道から見る冬の九重連山

いつも渋滞する熊本市内💦

冬の空いている阿蘇とは対照的に、熊本市内はいつも渋滞しています。朝晩の通勤渋滞はわかるのですが、昼でも土日もいつも混んでいます。管理人は東京・大阪に住んでいたことがありますが、そんな大都会より熊本市内の渋滞は酷いかもしれません。理由は、城下町ならではの道の狭さ、車以外の交通手段があまりないこと、大半の成人男女が車を所有していること等々。当初は車移動してましたが、とにかく家の前から渋滞で進まないです😭 バスに至っては1時間半遅れ(その時はクリスマスでした)もあって、ここは東南アジアかと思いました💦 歩行者用測道もない道が多く、道が狭すぎてで自転車でも走りにくいし、大型バイクでスーパーに買い物に行くのもねぇ・・・といった感じでした。小回りが効くスクーターがあれば、熊本の混んでいる道も走りやすいと考えていました。

LMLという鉄スクーター

そんな中、管理人の隣に住むK君が、カッコいいスクーターに乗っていました。しかも2スト・ハンドチェンジ・キック付きで、ベスパかと思いきやLML社のスクーターでした。調べてみると、インドのLML社は80~90年代にベスパのライセンス生産を行ない、インド国内やアジア諸国での販売を続けてきたメーカー。99年にピアジオ社との提携を解消した後も、ハンドチェンジ式スクーターを生産し続け、輸出も行っています。それが、K君も乗っている日本ではスターデラックスと呼ばれるシリーズ。以前は2スト、現在は4ストのスクーターを生産しています。つまりLMLは見た目はベスパそっくりで、部品も共通のものが使えることが多いようです。

凄腕メカニックが営む「ベローチェスクターズ」

ベスパやLMLに興味あるならと、K君は熊本のあるスクーターショップに連れて行ってくれました。それが熊本県庁のすぐ近くにある「ベローチェスクーターズ」。全国のベスパ&LML乗りが修理を依頼するほど、腕の立つメカニックさんが経営する鉄スクの名店です。

熊本県庁近くにあるベローチェスクーターズ
オーナーさんの眉唾物ベスパコレクション(売り物ではないようです)

お店に入ると、まず目を引くのがオーナーさんのベスパコレクション。雑誌にも何度もとり上がられている、とにかく過去と現在が融合したスゴいベスパ達でした(笑)ドラムブレーキのベスパをディスク化してプレンボ4ポットキャリパーつけてみたり、現行のインジェクション車にキャブレターを積んでみたり、遊び心満載なお店です。古い鉄スクを乗りやすくレストアするのが、モットーのようですね。お一人で経営されてるのですが、カスタムや修理待ちの他府県ナンバーがたくさん並んでいます。ちょうど店頭に置いてあった1990年製の状態のよさそうなベスパET3があり、かなり惹かれましたが、残念ながら売約済みでした😭 オーナーさんに、2ストのいい車両が入ったら連絡くださいと伝え、お店を後にしました。

2週間後・・・連絡が・・・

それからというもの鉄スクが気になって、ベスパのYoutube見たり、モッズ映画の「さらば青春の光」を見たりして、自分の中で ”鉄スク熱🔥” が盛り上がっていました。鉄スクーターのネット販売やオークションもかなり見ましたが、良いものはどれも高額。そしてベローチェスクターズさん訪問から2週間経ったある日、オーナーさんからDMがきました。かなり極上のLMLが入ったから、見においでよとのこと。早速、週末にそのLMLを見に行ってきました。

LMLスターデラックス2014年モデル

見た目はピンクナンバーの比較的新しい黒いLMLスターデラックス125。しかしこのマシーンは羊の皮を被ったオオカミでした(笑)2スト・ハンドチェンジ・キックに加えて、125ccを160ccにボアアップ、チャンバー付きのキャブ車。エンジンをかけると”パンパンパン”と甲高い音で、白煙を吹く(2ストなので)ヤンチャ仕様。かなり個性的でかっこいい鉄スクーターでした。本当はベスパが欲しかったのですが、近年のバイクブームの影響を受け、ベスパはかなり値段が高騰しているのと、このLMLの方がベスパより走りが秀逸そうなので、ご縁を感じてLMLスターデラックス125を買うことにしました。純正シートがだいぶ硬くて運転しずらかったので、人気のYankeeシートを取り付けてもらうことにしました。

初の2スト鉄スクオーナーになる

カスタム・整備してもらい、待つこと1週間。ついにLML納車の日がやってきました。ベローチェスクターズさんへ向かい、無事人生初の2ストローク・キャブ車をオーナーになれました✌️ バイクの免許を取ったら、125cc以上の鉄スクに乗りたいと兼ねてから思っていたので、感無量でした。そして、試乗の時にしっくりきてなかったクラッチも、操作しやすいようにカスタムしてもらい、完璧な状態でした。

モッズステッカーチューンしたLMLスターデラックス

LML所有して感じたこと

やはり初めは、ハンドシフトに慣れずにギアチェンジに苦戦していましたが、徐々に慣れてくるとこれほど楽しいスクーターはありません。そしてチョーク引いてキックしてエンジンをかける楽しさも格別です。2ストですが、オイルが分離式なので、給油の度にガソリンとオイルを混合しなくて良いところもグッド。そして見た目もかなり可愛くて、パンパン音を出しながらよく走る、所有欲が満たされる乗り物です。ステッカーチューンだけでなく、これから色々カスタムもしたくなる、買って良かったLMLスターデラックスでした。

*2ストロークとは:4ストエンジンが、吸気・圧縮・爆発・排気の4行程(ピストンは2往復)を行うエンジンなのに対し、2ストは吸気と圧縮、爆発と排気を同時に行います。4ストに比べ部品が少なく軽いのもあり、同じ排気量だと2ストの方が高出力です。通常の混合機はガソリンと空気を混ぜますが、2ストそこにオイルも混ぜます。なので4ストにあるようなオイル交換は必要ありません。

3件のコメント

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  2. ピンバック:LMLスターデラックス、不動からの復活 – Imported motorcycle Lovers

  3. ピンバック:ブログを開設して1年が経ちました - Imported motorcycle Lovers

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