1泊2日で大満足の阿蘇ツーリング〜GW編

ライダーの皆様、GWはいかがお過ごしでしたか?沢山の方が、バイクに乗られたのではと思っています。今年のゴールデンウィークは新型コロナウイルス感染が沈静化し、3年ぶりに日本中の観光地は賑わっていましたね。私もGW前半〜中盤は、お仲間とツーリングに行ったりBBQをしたりエンジョイしました。後半の九州地方は雨続きでお家でまったりでした。5月2日〜3日に愛知県から、ドゥカティ仲間がバイク&フェリーで九州へ上陸。九州滞在1泊2日と時間に制限がありましたが、ライダーの聖地と言われる阿蘇を存分に楽しんでもらいました。ということで今回は、「1泊2日で大満足の阿蘇ツーリング〜GW編」をお届けします。この投稿が、九州ツーリングに初めて行こうと思っているライダーさんに、なんらかの参考になればと思います。

1. 大阪・南港→北九州・新門司港

関西・中部地方からバイク自走で九州に行くのもありですが、私は大阪 (or 神戸)からフェリーを使うことを強くオススメします。大阪 (or 神戸)を夕方〜夜に出発して、翌朝には北九州の新門司に着きます。つまり翌朝からツーリングできるわけですね。下記に目安になる金額(片道)と時間などを記しておきました。

手段(大阪〜門司)高速料金ガソリン代フェリー代所要時間合計金額備考
自走(540km)12,0004,5000716,500タイヤ・オイル代別途
名門大洋フェリー009,000〜10,00011.59,500相部屋料金
阪九フェリー0014,000〜15,00011.514,500相部屋料金
燃費20km/L、ハイオク165円/Lで計算;フェリー代は繁忙期もう少し高くなります

確かに自走の方が早く九州に辿り着くのですが、体力・オイル代・タイヤ代の事を考えるとフェリーに軍配が上がります。そして阪九フェリーフェリーさんふらわあ(大阪ー別府)より値段の安い、名門大洋フェリーをチョイスしたいところですね。お風呂に入れて、お酒も飲めて、就寝していると九州が近づいてくるのは私的には最高だと思っています。もちろん、金銭的に余裕がある方は個室も予約することができます。

2. 新門司港〜道の駅ゆふいん 〜由布岳展望所〜

新門司港から湯布院までは、東九州自動車道を使用すれば約1.5時間です。もし時間があるなら、平尾台カルスト大分の広域農道耶馬溪青の洞門などを巡る下道をチョイスしても良いでしょう。また日本有数の温泉街である別府&湯布院は通り道なので、船旅の疲れを癒すために温泉に入ってくるのもありです。今回友人は、門司港から北上して角島大橋(約65キロ)経由で湯布院に来たため、高速道路を選択しました。湯布院インターを降りて左折すると、すぐに「道の駅ゆふいん」が見えてきます。ここで私は、モンスター乗りの友人と合流しました。

モンスター796といつもの848Evo

早速「道の駅ゆふいん」を出発して最初の目的地である「由布岳展望所」に向かいます。(距離はわずか10キロ)阿蘇方面とは逆方向でしたが、この景色は是非とも見てもらいたいので、寄ることにしました。湯布院の市街地を抜けると、気持ちの良いワインディングが続き、由布岳が見えてきます。一本脇道に入り比較的急な上り坂を登ると、由布岳展望所に到着します。展望所と言ってもガードレールと踊り場があるだけで何もありません。

早速2台で記念撮影

うーん、写真で見ると伝わらないのですが、ガードレールの奥は言葉を失うほどの絶景が広がっています。週末や祝日は撮影待ちで並んでいることも多いのですが、5月2日は平日だったためライダー3組のみでした。友人も由布岳の展望を見れただけでも、九州にきて良かったと言っていました。

3. やまなみハイウェイ 〜長者原&瀬の本レストハウス

さて少し寄り道しましたが、由布岳から阿蘇方面へ向かいます。しばらくすると、ライダーが選ぶ絶景ロードで毎回ベスト3に入っている「やまなみハイウェイ」に入っていきます。大分側から来ると前半はクネクネ曲がるワインディングロード。この時期は新緑の中マイナスイオンを浴びながら、気持ちよく右コーナー、左コーナとバンクしながらバイクを走らせることができます。こういう道はスーパースポーツのバイクで走ると本当に気持ち良いですね。

湯布院から30分くらい走るとまっすぐな広い道路が続き、眼下に九重(くじゅう)連山が見えてきます。飯田高原を過ぎてしばらく走ると、みんな大好き映えスポットの「長者原」に到着します。写真撮影の先客が終わるのを待って、2台で記念撮影。この風景は何度見ても走ってもAmazingなんですよね。

今回はバックショットで撮影

長者原を後にし再びワインディングロード走ること20分(13キロ)、次の目的地である「瀬の本レストハウス」に到着しました。ここはバイクMTG開催場所や待ち合わせスポットとしてライダーに有名です。12時を回っていたので、ランチは瀬の本からほど近い産山の「焼きアーモンドカフェDABERIBA」へ。どうやって食べたら良いかわからない、ボリューム満点の赤牛100%ハンバガーは絶品でした。このお店の名物は焼きアーモンドで、店頭販売やネットショップもやられています。美味しいのでお土産に最適です。

肉厚な赤牛ハンバーガーは食べ応えありました

4. ミルクロード〜大観峰

お腹も満たされたところで、再びやまなみハイウェイに戻ります。ここからの区間は山間でありながら開放的な広い道が続き、気持ちよくバイクを走らせることができます。道が広くて道路が綺麗で、ギャップ(段差)がないところが、阿蘇(特にやまなみハイウェイとミルクロード)がバイカーに愛される所以だと思っています。緑の絨毯(もしくはWindows2000のデフォルトの壁紙)のような道を進み、右折するとミルクロードが始まります。ここからは、阿蘇の山々を望む絶景ロードになります。しばらく走ると次の目的地である「大観峰」が見えてきます。5月2日はGW谷間の平日であるにも関わらず、大観峰はバイクや車で一杯でした。バイクを駐車して展望台まで5分ほど歩き、360度パノラマの絶景を堪能。運が良ければ雲海が見えるスポットとしても、人気の大観峰でした。

大観峰の石碑

過去のやまなみハイウェイ&ミルクロードの投稿↓

5. 阿蘇パノラマライン&ケニーロード

大観峰を出発し、阿蘇駅方面を目指して山を下ります。次の目的地は「阿蘇パノラマライン」。ここは数ある阿蘇絶景ロードの中でも、管理人が最も愛する道です。放牧されている牛や馬を見ながら、気持ちよく山道を登っていきます。まるでスイスのアルプスのような、日本にいることを忘れさせてくれる景色が続きます。今日は5月2日、暦上は平日だから大丈夫だろうと思っていたのですが、私が甘かったです(汗)草千里〜中岳火口付近は大渋滞していた為、草千里行きを諦め米塚方面から下山しました。阿蘇パノラマラインは、明日午前中にリベンジすることに。

本日最後の目的地は「ケニーロード」。正式名称は、グリーンロード南阿蘇というのですが、70〜80年代大活躍したWGPライダー・ケニーロバーツ氏が愛した道であることから、ケニーロードと名付けられました。阿蘇パノラマラインは通れなかったので、大津〜南阿蘇経由で南阿蘇久石のケニーロード看板地点に到着。それにしても素晴らしいお天気で、眼下には根子岳の姿がくっきりと見えました。

ケニーロードでもバックショット

ケニーロードは南阿蘇久石の展望所から西原村の展望所までの15キロ区間。タイトコーナもある気持ちの良いワインディンロードで、スポーツバイクでバンクさせながら走ると楽しい道です。アメリカンなど車高の低いバイクだとマフラーやステップを擦ってしまうので注意が必要です。そして西原村の展望所にもケニーロードの看板があります。

これは秋に撮影した、西原村側のケニー看板です

6. 夜の熊本グルメ〜八伍邸

グリーンロードを抜けて、益城町経由で熊本市内へ向かいます。GWらしく夕方の市内は結構な渋滞でした(汗)そして友人の今晩のお宿は、熊本城から一番近い「KKR熊本ホテル」。ここは熊本市の中心部でありながら、バイクが屋根付き駐車場に停めれるのでバイカーにはオススメです。ホテルについてしばらく休憩して、熊本のバイク仲間が経営するレトロモダン居酒屋「八伍邸」に徒歩で向かいました。

別日に撮った八伍邸の外観(この日は雨でした)

お店は多くのお客さんで賑わっており、オーナーも交えてお酒を飲みながら熊本グルメを堪能しました。馬刺し・辛子蓮根・天草の海の幸、名物だし巻き卵など、どれも美味しく頂きました。最後の馬トロ丼は絶品でしたね。気になる方は、九州ツーリングで「八伍邸」に是非行ってみてください。

熊本グルメの筆頭格『馬刺し」、あっさりしてて美味いんです!

これにて1日目終了。一応平日・5月2日のうちにできるだけ回っておきたかったので、沢山スポット巡りました。2日目は、GW本番の渋滞&帰りのフェリーの時間もあるので、余裕を持って走ろうと思います。

7. 熊本城→ケニーロードおかわり

翌朝7時KKR熊本ホテルに集合し、再び阿蘇を目指します。熊本城&ドゥカティ2台の写真を撮りましたが、今日もいい天気で、最高のツーリング日和になりそうです。時間に余裕がある方&歴史好きな方は、熊本城が大人800円で内覧できますので、訪れてみてください。熊本地震から5年、復興途中の熊本城・ヒストリーには感動すら覚えます。

熊本城の公式ページはこちら

KKR熊本ホテル前で、熊本城&バイクを撮影

2日目の午前中は、ケニーロードをおかわりして南阿蘇経由で、昨日完走できなかった阿蘇パノラマラインを目指します。GWにも関わらす、早朝は市内の道が空いています。そしてグリーンロードは車通りが少ない道なので、快走できます。本日はモンスター1200Rも参加して、再びケニーロード看板前で記念撮影。3台とも赤のドゥカティにマフラーがテルミニョーニで統一感バッチリです。

8. 阿蘇パノラマライン&道の駅阿蘇

南阿蘇から根子岳を眼下に見ながら、阿蘇パノラマラインに入っていきます。初めはクネクネとしたワインディングロードが続きますが、道が綺麗なので非常に走りやすいです。(熊本地震後に作られた道です)2021年に新設された「阿蘇パノラマスカイライン展望所」にて3台で記念撮影。ここからは先ほど走ってきた南阿蘇が、ジオラマのように小さく見ることができます。

展望所を出発し、しばらく行くと道が開けてきます。そしてその先には噴煙立ち込める中岳が見えてきます。この辺りの草の生えない世紀末感が、日本じゃないところにいると錯覚させてくれます。(グランドキャニオンみたいです)中岳の山頂に続く道は、噴火警戒レベルが2以下であれば有料で入ることができます。今回は朝9時にも関わらず、長蛇の列ができていたので見にいきませんでしたが、空いていたら一度は行くべきですね。以前行った写真を貼っておきます。

こんな感じで、大迫力の中岳噴火口が見れます

草千里でゆっくりしたかったのですが、車やバイクが非常に多いので、少し写真を撮って先に進みます。阿蘇パノラマラインのT字路(左に曲がると米塚、直進すると阿蘇駅)を過ぎると、下記のような絶景が見渡せます。何回通っても感動させてくれるWonderful placeです。

道なりに阿蘇パノラマラインを下っていくと、阿蘇駅&道の駅阿蘇に辿り着きます。道の駅阿蘇で、ASO MILKや阿蘇ミルクプリンを堪能して小休憩。阿蘇駅にはワンピース・麦わらの一味、ウソップの銅像があります。

過去のケニーロード&阿蘇パノラマラインの投稿↓

9. 昼の熊本グルメ〜赤牛重

道の駅阿蘇を出発した一味は(ワンピースになってる笑)、阿蘇市内牧を経由して大観峰方面に向かいました。大観峰には寄らず、ミルクロード&やまなみハイウェイを進みます。少し早いのですが、本日のメインイベントである産山の焼肉 正さんに到着。11時過ぎにも関わらず、さすがGWです。6組先客がいた為、1時間くらい待ってようやく赤牛に辿り着きました。熊本グルメといえば、赤牛!ということで友人も楽しみにしていました。焼肉 正さんの赤牛重は、あっさりしていてぺろっと食べる美味しさなので、オススメです。

10. 再び、瀬の本レストハウス〜S1000RR&R-1 MTG

お腹を満たした一行は、再び瀬の本レストハウスに向かいます。本日、瀬の本レストハウスではS1000RR&R-1 MTGが開催されているとのことなので、友人に会いに行ってきました。BMWとYAMAHAのスーパースポーツのMTGということで、2社のバイクだけでなく沢山のバイクが集まっていました。

エッセンのサイド
R-1のサイド

輸入SSの中で一番乗りやすいとされるS1000RRと、国産SSの中で最も乗りにくい(レース仕様に近いという意味)R-1をたくさん見れるということで、実は楽しみにしていました。カスタムや個性的なカラーリングの車両もあり、またドゥカティとは違った魅力を感じましたね。そして昨日とは打って変わってGW、人もバイクも多くて友人を見つけるのに苦労しましたが、四国でもお世話になったパニガーレ乗り×2に1ヶ月ぶりに会うことができて、コルセ同士の写真も撮れました。

ドゥカティSSは数台しかいなかった・・・

11. 瀬の本高原→新門司港&まとめ

瀬の本レストハウスのMTGを終えて、愛知の友人とはここでお別れです。その後、彼はオール下道で新門司港に無事到着したようです。あとはフェリーに乗り込み、飲酒&就寝するだけです。二日間走り倒したのでよく寝れたことでしょう。翌日、大阪〜愛知ライドして帰宅!との一報。本当に大満足の九州ツーリングだったようで、今年中にもう一度、九州ツーリングに来たいと言っていました。

ここまで “1泊2日で大満足の阿蘇ツーリング〜GW編” をお届けしましたが如何だったでしょうか。羨ましい、行きたいと思った方は、是非九州・阿蘇ツーリングに来てください。おすすめのシーズンは5月〜6月の梅雨入前、10月〜12月上旬です。初夏の阿蘇と秋の阿蘇は全く違う顔を見せてくれるので、そういう意味では2倍楽しめます。

Aso is wonderful place for Motorcycle!!

ここまでご購読ありがとうございました。

初めてフェリーで九州+山口に走りに来た時の投稿↓

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